バランスがいい私
みなさんはご自分の短所・長所とどう向き合ってますか?
こんなことを急にすいません。
私は50を過ぎてから身に染みて思うことがあります。それは見方によって短所は長所に。そして長所は短所になりうるということです。
この年になるとこうなりたいとかあんな風に変わりたいという理想より、自分はこうだから、だったらこんな風にいってみよう。
無理をして自分の個性を変えること、修正するとはきれいにあきらめて、どういう道を進めば無理せず行きたいところに辿り着けるかを考えるようになりました。
私の強みはバランスがいいこと。
こんなこと言ってしまうと、どういうこと?と思われる人も多いのではと思います。
私の意図するバランスがいいというのは何事にも置いてずば抜けていない代わりに、何事もそつなくできるという意味合いです。
それはすべてにおいて言えるかもしれません。
運動はすきではないし決して運動神経は優れていないけど、テニスに水泳、スケートにスキー。どれもほどほどにできるしプロではないけどへたくそでもありません。
体もすごく強いわけではないけど、弱くもない。
だから仕事も学校も休みません。
人付き合いが好きではないし得意ではないけど、困らない程度に友人もいれば社会性も持っているように思います。
若い頃は何かにずば抜けて才能のある人に憧れました。
頭がいい、運動神経がいい、字が綺麗、絵が上手。面白い、ピアノやバイオリンが上手。
わかりやすい才能です。
でも今は私には秀でた才能がないのが私の才能だなあとつくづく思います。
職場でオフィスアシスタントとして働いていますが、私の全能力が発揮されます。
この多くのことをそつなくできるは、すごい才能だと思っています。(笑)
確か昔小学校の国語の教科書で日本の建築についての話がありました。
話の内容はあまり覚えていないのですが、その中に日本建築に不可欠な木材の話がありました。
木は他のコンクリートや鉄などに比べると、耐熱性、強度などのどの性質もとびぬけて優れていないかわりに、資材としてどの視点から見てもばらつきなく安定しているから日本建築に向いているというような内容だったと思います。
木材、すごいです。
私はこのバランスの良さで今まで危機や大失敗を乗り越えてきたといっても過言ではないと思います。
でもこれを長所と考えず、ピンポイントでできないこと、苦手なことを改善リストにいれて何とか克服しようともがいていた時期がありました。頑張れば頑張るほど空回り。そして自分にがっかりして、これじゃあダメだと更に力が入る。
自分の事ながら、今思うと痛々しい。かわいそうでした。
でもそんな経験や時間が今の私を作ってくれて、今ある現実を、そしてこれからの未来へ繋がっているのだなあと思うと、無駄なことってないですよねえと誰かに伝えたくなります。
みんな違ってみんないい。
金子みすずさんの詩の通り。
ふうん、と特に何も響かなかった20−30代。へえ、上手いこと言うねえと面白いと思った40代。そして今は、本当にその通りだなあとこの1節を噛み締めます。
どうにかしてこの思いを記事にしたくて、ずっと下書きに書き留めていましたが、2025年の一番最初の記事としてやっと公開しようと思います。
寛容に柔軟に。
私の新年の抱負です。
私の冬休みも残すところわずかとなりました。
新年が皆さんの個性輝く実り大き一年となりますように。