ジャイアンなAIとスネオな私
私は大学にある先生方のセンターで事務全般の仕事をしています。肩書はDDA。
Divisional department assistant です。最初はこの長い肩書に驚きましたが、まあ慣れてしまえば何ということもなく。まあいわゆるオフィスのアシスタント、事務員です。
センターはこじんまりと総勢10名。今はリモートで働くことも許されているので、多い日は5人位、少なければ私と誰かの2名。とても穏やかなオフィスです。
私の業務は雑務を含む事務がメイン。センター内で働く同僚の出張手続きから経理の補助、コンピュータやオフィスの設備全般の管理と備品の管理。センターの発信するマスメールの制作とWebサイトの更新。センター内でバイトをしている学生さんの世話と業務は多岐にわたっています。
この多々ある仕事の中で一番の試練はなんと言っても英語です。これ、ここで生きていくには逃げられない課題です。
カナダ在住2?年。生活の中で不自由さはあまり感じませんが、仕事で「書くこと」は全く別。
会議の議事録、先生方へのメール、イベント開催の為他校の先生方への連絡事項の作成など、毎日が綱渡り状態です。
一緒に働いている同僚も殆どが博士号を取得している教授ばかり。時間が守れなかったり、書類の記入ミスが多かったり、出したもの、使ったものを片付けられず、毎回目を吊り上げて怒っている私ですが、本当は丁重に扱わなくてはいけない、敬わなければいけない立派な先生方です。
またですか?と日々聞こえないようにちっ!と舌を鳴らしてしまっていますが、気持ちに余裕のある時は反省したりもします。
彼らの英語は言うまでもなく完璧です。筆跡はきったなくてとても読めたもんではありませんが、その内容はいつも、さすがだなーと感心させられることも多々。勉強させてもらっています。
今の仕事についてからは、インターネットを駆使して、あちこちから似たようなテンプレートを引っ張り出してきてはそれらしい文章を作り、何度も読み返して、最後は深呼吸をしてから送信ボタンを押します。
今までの長い人生経験を駆使して、精いっぱい仕事できる人を装っていますが、英語は未だにのびしろ多いなあと感じる毎日です。
大卒で入ってくる新DDA。経験のない彼女たちですら、ちょっとしたメールや先生方との連絡は私よりずっとスムーズなはず。そう思うとちょっと気持ちが下がります。
でも。でも、です。ついにAIが現れてくれました。このAI、すごいです。無敵です。
私がサクッと自分で適当に書きたいことを文法などに気をつけることなく書きなぐります。そしてそれをコピペして、チェックしてとAIにお願いすると、さらさらと即座に訂正された文章が目の前にならびます。
そうそう、そんな感じよ!
数秒で書き直された書面はさすが!すごい!と思わずスクリーンに向かって大興奮。
時には「このままでもいんだけど、こんな言い方にするともっとわかりやすいかも」と優しいアドバイスがついてくることも。もう最高!
このAIが私の仕事に参入してくれてからというもの、私の仕事効率は格段に早くなり、冷や汗もかかなくなりました。
教授たちの「なるほど」と感心させられる文章と変わらない大人な文章を手に入れた私は、最近ちょっと調子に乗っています。ジャイアンを味方につけたスネオくらい鼻高々。もう怖いもんなし。
あーAIがもっと前からあったらよかったのに〜。
調子に乗って色々なことを聞いてみたら、いろいろと答えてくれて何とも頼り甲斐があるAI。それじゃあ。
10代男子の将来への不安、どうやって解決する?
の質問には「残念ながらその質問に回答はありません。専門家に相談することをお勧めします。」とのこと。
そりゃそうだ。一本取られました。調子に乗りすぎましたね。ごめんなさい。でもこれからも助けてね、ジャイアン。じゃなくてAI。
本日(金曜日)2023年の仕事納め。お疲れ様でした。しばらくはAIともお別れです。ゆっくり休んでね。また来年もよろしくね。
皆さんも年の瀬が近づいてきましたね。ご自愛されて楽しい年末になるといいですね。
画像は年末恒例我が家のビーガンショートブレッドクッキーです。