2018/12/12
日本は自動販売機が多いとよくいうが、よくよく意識してみると、想像にも増して多かった。最近あたらしくできた居酒屋のかど、そのつぎの交差点のかど、おれた突き当たりの駐車場の脇、さらにその裏側には三つも並んでいた。
値段も競うように安く、150mlで100円のものもあった。売る人も、買う人もいないのに競いあっているのは不思議だと思った。もちろん売り手も買い手もいるわけだが、実態はなかった。
この間眺めていた配送所は二流の新聞会社の配送所だった。今日は誰もいなかったが、すでに九時を過ぎていたからだった。
左足の甲が痛かった。痛む覚えはなかったから、すこし理不尽だと思った。痛みに集中しているとき、寒さは忘れていた。