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たぬきの日記
2020年7月24日 21:25
半島に沿って走るローカル線は二両編成。一時間に一本の列車に遅れないように尿意を無視して急いで乗り込むが、車内にトイレが設置されていたので安堵する。暑いホームから車内に入ったときは涼しさを感じたが、ややけば立ったシートに腰かけると、開け放たれたドアから押し寄せてくる熱気のほうが意識を支配する。駅を出た列車はゆっくりと都市部を抜け出てゆく。入居者の気配のない老人ホームや宗教色の強い政治広告を車窓に