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柔らかな結晶|#300文字ラブレター

いつも闇を見ているのね
そのほうが
落ち着くのでしょ

いらないものが見えなくなるから

見えない分
闇そのもののように
なにもかも鋭くなって

私 泣いていたわ
あなたと見てふれあった
闇の露が
あまりにも
澄んで優しいから


あれは
永遠を否定しない顔をした
静かな
静かな夜だった


あなたの闇を受け取って
涙に溶かして
流し去りたかった

でも
その雫といっしょに
深い闇の底に
おちてしまったの 私


深い場所で
そのあとあなたが注いでくれた
たくさんの涙を
集めて

流れ出した小川がやがて
大地に顔を出し
再び星々の光を受け取るなら

そのかすかな光に呼ばれて
空に還る


先にそこで待っていてね

目には映らない
神さまの掌で
ふたり
まぼろしの息吹になるために





またまた《勝手に返歌》をば。



 前回と今回の詩、連作のように思えたので、合わせて見えた景色を、このように読み解いてみました(^^)/
 ネブカドネザル王の夢を解いた預言者ダニエルには遠く及びませんが、お納めくださいませ>福田さん

(旧約聖書『ダニエル書』第二章、おもしろいですよ〜>みなさん)


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星の汀 / ほしのみぎわ
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