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昔書いた少女漫画

私は今、実家とは別の家に住んでいて、両親と同居していた時に私が暮らしていた部屋は、進学のために田舎から都会に移ってきた甥がしばらく使用していた。
そのため、もともと私の部屋だった場所へはなかなか足を踏み入れずにいた。
春から甥が転居したため、久しぶりにもともと自分の部屋だった場所の押し入れの中を捜索したところ、私が学生時代に書いた少女漫画が発見された。
 
数十年前に私の書いた漫画…改めて読み直してみると…
「結構面白い」
というのが率直な感想。
プロの漫画家レベルではもちろんないし、素人が書いた未熟な作品ではあるが、その当時はすべてアナログで書いていた時代なので、それなりに手間がかかったであろうが、熱心に描いた様子がうかがわれた。
 
その頃の自分が愛おしく感じた。
この技量でプロを目指さずにさっさとあきらめて別の道を進んだことは、今になって考えると正しい選択だと思う。
そのままプロを目指していたならばきっと芽が出ずにもがき苦しんでいただろうから。
もうすでに過去のことで、笑って振り返ることができるほど、時間が経過した。
あの頃の私、本気で少女漫画家になりたかったのだな…。

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