【TOR】マイナー情報 2021/6/25

マイナーリーグも開幕して約1か月半が経ったので、傘下のマイナーリーガーの情報についてまとめました。

3Aバッファロー

野手では19年に大不振で一気に評価を落としたケビン・スミスの復活が何と言っても大きいです。課題のアプローチ面も改善されつつあり、長打力は健在。遊撃守備の評価も高く、内野手に故障者が発生した場合やシーズン終盤に昇格が期待されます。
投手陣ではジェイコブ・ウェイゲスパックが37回を投げて46奪三振9与四球と好調で、ケイに次ぐローテのバックアップとして期待できそうです。中継ぎは好調だったテイラー・サウセドが昇格しましたが、それ以外にも変則左腕のカービー・スニード、ルール5で獲得した100マイル右腕のホビー・ハリス、ソガードのトレードで獲得したカナダ人のカーティス・テイラーら粒ぞろいで、DFAされた投手をクレームするくらいなら3Aの選手を運用したほうが良いのではないかと思えるほど。

2Aニューハンプシャー

野手ではガブリエル・モレノが大ブレークしてトッププロスペクトの仲間入りを果たしています。小柄でパワー面についてやや疑問視されていたものの、ISO.287と長打力が伸びてきました。捕手としての守備面も向上しつつあり、総合力の高い選手として期待が持てます。
また、同じく長打力が劇的に向上したサマッド・テイラーも面白い存在です。これまでのキャリアハイは121試合で9本塁打でしたが、今年は42試合で12本塁打をマークしています。三振が多いのは気がかりですが、17盗塁を決める走力も魅力。
オースティン・マーティンジョーダン・グローシャンズオットー・ロペスらもまずまずの滑り出し。
投手陣はシメオン・ウッズ=リチャードソンが30回48奪三振と圧倒的な奪三振能力を見せています。ウッズ=リチャードソンは五輪の米国代表にも選ばれたので、そちらでの活躍にも期待したいです。
また、ザック・ローグの急成長にも注目したいところです。17年のドラフト9順目で過去のシーズンは平凡な成績に留まっていたものの、今年は42.2回で59奪三振、7与四球と別人のような好成績をマークしています。先日3Aに昇格した試合でも7回零封と好投を続けており、新たなメジャーのローテ候補としても期待が高まります。

1A+バンクーバー

野手は目立った好成績を残している選手はあまりいないクラスで、好成績を残したカナダ人のタナー・キーワーは2Aに昇格しました。
投手では20年ドラフト2位のCJバンアイクはカレッジ時代と似たような成績を残しており、順調な滑り出しと言えそうです。一方で、18年ドラフト3位のアダム・クロッフェンシュタインは制球難にやや苦しんでいます。なお、フィッシャーをDFAした際にトレードで獲得したパクストン・シュルツは好成績を残しており、私を含む多くのブルージェイズファンが酷評したフィッシャーのトレードが実は成功となる可能性がまだ残されています。

1Aダネーディン

打撃陣で期待の高いオレルビス・マルティネスミゲル・ヒラルドレオナルド・ヒメネスらはまずまずの成績。ここからさらに成績を伸ばしてシーズン終盤には1A+に昇格できるくらいの成績を期待したいところ。
投手陣はガブリエル・ポンセアレハンドロ・メリーンロイザー・ヘルナンデスエイドリアン・ヘルナンデスラザード・エストラダラファエル・オオハシら奪三振能力は高いものの制球が課題の投手が多いです。エイドリアン・ヘルナンデスは小柄ながら98マイルを計測する左腕で、1A+に昇格後も好成績を残しており、28回で52奪三振を記録しています。
また、オランダ本国出身のセム・ロバースは楽しみな存在。24.1回を投げ32奪三振、9与四球で、19歳で既にフルシーズンのクラスで好成績を残しており、期待感が高まります。

まとめ

トッププロスペクトは概ね好調で、さらに楽しみな選手も何名が台頭してきており、マノア、カークらがプロスペクトの枠から外れても依然として充実したマイナー組織を維持できそうです。
マーティン、テイラー、ロペスらは内外野を守れる選手であることから、ポジション別のバランスも良く、近々行われる21年ドラフトにおいてはBest Availableの姿勢を貫いてほしいところです。

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