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【TOR】戦力分析:投手編
WBCが盛況のうちに終わったこともあり、もう翌朝にはMLB開幕という事実に驚いています。直前の投稿となりますが、戦力分析に関する記事を投手編、野手編に分けて作成しました。今回は投手編になります。
先発投手
ストリップリングが抜けてバシットが加入した投手陣
予想先発ローテは以下のとおりです。
1. マノア
2. ゴーズマン
3. バシット
4. ベリオス
5. 菊池
その他候補:トンプソン、ハッチ
有望株:ティードマン、ズルエタ、ジェンガーら
故障者:柳(TJで7月頃復帰) ホワイト(肘の炎症)
主要なオフの流出選手はストリップリング、加入選手はバシットというわかりやすい構図です。ストリップリングは移籍初年度は防御率6点台と期待外れのピッチングに終始しましたが、ここ2年は先発の穴埋め候補として活躍し、特に22年シーズンは防御率3.01と好成績を残しました。実績十分のバシットでもこれ以上の防御率を残すのは簡単ではありませんが、昨年自己最多の181イニングを投げており(ストリップリングは134イニング)、シーズン通しての期待度としてはバシットのほうが期待できるのはないかと考えられます。
ベリオス、菊池の復調が鍵
マノア、ゴーズマンの強力な2枚デュオとベテランのバシットは計算できる投手と言えます。一方で、昨年は防御率5.23と大不振に終わったベリオスと、制球難が改善されずに中継ぎ降格した菊池は成績がやや読めないところです。ベリオス、菊池ともに球速等はスタッフ面での劣化は見られず、FIPxの数値等を考慮すればまだまだ復活の可能性は十分にある選手。ベリオスは長期契約を結んでおり、菊池も来期の契約が残っているので、今期で結果を出せるかはブルージェイズの将来にとって非常に大きなファクターです。後述のとおり、シーズン後半には他の先発投手の選択肢も出てくるので、菊池にとっては正念場のシーズンとなりそうです。今期もダメならリリーフ転向、下手をすればDFAとなりうるシーズンだけに、何とか本領発揮のシーズンとなってもらいたいものです。
デプスは前年よりも充実
昨年は菊池が制球難に陥り、代わりに獲ったホワイトも散々な成績でしたが、デプスの先発候補は3Aでさえパッとしない成績に終始したこともあり、ローテのやりくりに苦労しました。それに比べると、今期のデプスは昨年比で充実していると言えそうです。
PITから獲得したトンプソンは大化けを期待するのは酷ですが、MLBでの実績もそれなりにある選手で、バックアップの1番手がハッチだった昨年よりは改善されたと言えそうです。
加えて、TJ手術から復帰を目指す柳は来月からブルペンセッションを始める予定で、当初の予定通り7月頃には復帰できる可能性もあります。
そして有望株の台頭にも十分期待できます。STでトッププロスペクトに相応しい投球を披露したティードマンは2Aスタートで、シーズン終盤にはメジャーデビューの可能性も。より即戦力性の高い有望株としてはヨスバー・ズルエタやヘイデン・ジェンガーにも期待したいところ。この2人は中継ぎ転向もありうるので、マイナーでの起用方法にも注目したいところ。
中継ぎ
フェルプスが引退、スワンソン、グリーンが加入
中継ぎの予想ロスターは以下のとおり。
1. ロマノ(CL)
2. スワンソン
3. バース
4. ガルシア
5. メイザ
6. シンバー
7. リチャーズ
8. ポップ
その他候補:ピアソン、ソーントン
故障者:グリーン(TJ手術)
中継ぎはFAとなったデビッド・フェルプスが引退しました。21年シーズンは故障でほとんど投げれなかったのですが、22年シーズンもマイナー契約で復帰してチームを支えてくれました。
Thank you for your leadership, clubhouse presence and perseverance. ⁰⁰Congratulations, David! All the best in retirement. pic.twitter.com/nSOzLIiYHg
— Toronto Blue Jays (@BlueJays) January 18, 2023
引退しましたがフェルプスの成績は65試合で防御率2.83と優秀でその穴を埋めるのは簡単でありません。しかしオフには防御率1.68と素晴らしい成績を残したエリック・スワンソンを獲得しました。また、夏場のトレードで獲得したバース、ポップを開幕から起用でき、シーズン終盤にはチャド・グリーンも復帰予定であることから、前年度よりは選手層が厚くなっていると言えそうです。
支配的なリリーバーが台頭してくるか
オプション切れのホワイトがIL入りしなければ、22年シーズンで防御率1点台のポップがマイナースタートとなるくらいに選手層が厚い中継ぎ陣ですが、それでもウィークポイントと言われがちです。それは抑えのロマノに次ぐ支配的なリリーバーの不在にあります。テオスカーというここ数年チームの顔とも言える存在を放出してスワンソンを獲得したのも支配的なリリーバーを欲したことが背景にあると考えられます。ブルージェイズのリリーバーは全体的に中堅からベテランの選手が多く、一定の成績を望めるものの、大きなアップサイドを期待できる選手が少ないという状況です。
その中で期待したいのはマイナースタートですが元トッププロスペクトのピアソン。(期待するとまた故障者入りしそうですが) STでもコンスタントに100マイル超を計測するアームは別格で、ブルペンに専心してブレイクを期待したいところです。度重なる故障で評価はガタ落ちですが、リリーバーとして何とか大成して欲しいところです。同じく故障がちなパワーアームのメリーウェザーは鳴かず飛ばずでDFAされたのは大変残念でした。ピアソンは何とかブルージェイズで飛躍してほしいですね。
まとめ
先発、中継ぎともに前年度よりも若干の戦力アップであり、22年シーズン以上の成績を期待できるのはないかと思います。ロスターは全般的に中堅からベテランの選手が多く在籍し、計算できる布陣と言えます。あとは不振の選手の復調と若手の台頭で上積みをつくれると、地区優勝がぐっと近づいてきます。