見出し画像

親だって知りたい!就活のおはなし  <就職活動の流れ>

みなさん、こんにちは。
『頼れる就活生の親』への第一歩となる第一回目は
 就職活動(=就活)の「一連の流れ」についてざっくり見ていきましょう。
「就活」ってどんな風に進んでいくのでしょうか
 
 

就活には大きく3期

就活には大まかに3つの期があります。
1.業界や企業の情報を集めて志望を絞り込んでいく<プレ就活期>
2.企業の採用受付スタートとともに始まる<メイン就活期>
3.入社企業を決定する<入社意思確定期>

『3つの期』なんて初めて聞いた?
はい、それ正解。
実は、イメージしやすいように私が勝手につけた名前と概念です(笑)
でも、就活の流れはこの『3つの期』で考えると整理がつきやすいです。
 
 

<プレ就活期>

主に卒業前年度始め頃にスタートして、おおよそ 9月までの期間です。
4年制大学で例えると、
”3年生の5月頃スタートして 9月まで” となります。
業界や職種の情報を集めて志望を絞り込んでいく期間です。
 
■ この時期にすることは?!
① 業界や職種について情報収集する
② 企業のインターンシップに参加する
③ 自分の目指したい将来像のイメージを造る
 
 

<メイン就活期>

主に卒業前年度の10月頃にスタートして、おおよそ卒業年度の5月までの期間です。
4年制大学で例えると、
”3年生の10月頃スタートして4年生の5月頃まで” となります。
希望する企業の採用選考にチャレンジしていく期間です。
 
■ この時期にすることは?!
① 絞り込んだ職種・企業の求人募集情報チェック&アプローチ
② 企業のインターンシップや会社説明会に参加する
③ 採用選考に応募。試験や面接を受けて内定を取り付ける
 
 

<入社意思決定期>

主に卒業年度の5月頃から、おおよそ卒業年度の9月までの期間です。
4年制大学で例えると、
”4年生の5月頃から4年生の9月まで” となります。
入社する企業を絞り込んでいき、1つに決める期間です。
 
■ この時期にすることは?!
① まだチャレンジする企業があれば、求人募集情報チェック&アプローチ
② 内定している企業の研修などに参加、課題を提出する
③ 内定企業の中から絞込み、入社意志を固める
 
 

公(おおやけ)の情報を鵜呑みにしない!?

就活には ”たてまえ”となっているスケジュールがあります。
いわゆる「就職協定」や「紳士協定」と呼ばれる、下に示す3つのルールに準じた表向きのスケジュールです。 ※内閣官房要請
・卒業前年度の 3月~ 企業の求人情報公開解禁
・卒業年度の 6月~ 採用選考開始
・卒業年度の10月~ 内定通知
4年制大学で例えると、
・3年生の 3月~  求人情報の収集、会社説明会に参加
・4年生の 6月~  採用選考にチャレンジ
・4年生の10月~ 内定をもらう
でも、実際はぜんっぜん守られていません!
3年生2月末時点で、既に1社以上の内定をもらっている学生は約35%もいます。
困ったことに、
公(おおやけ)に「早めてますよ」って誰も言ってくれないから、
いつから何を始めていいのか判りにくいんですね。
まぁ、昔からあまり厳密に守られてないところもありましたが、近年は極端に前倒しになってきています。

 

一様でないスケジュール

理系や専門技術系の方が早めにスタートしますが
特に外資系企業はもっとも早いスケジュールで動きます。
理系・文系関係なく、卒業前年度の 5月頃から採用選考がスタートすると思ってください。
ここでは主に日系企業を主体として話を進めていきますので、外資系企業を候補にする場合は注意してください。
 
一方で高校卒の場合は卒業年度の7月から企業情報が公開されて
9月から選考応募といったスケジュールが厳密に守られています。
こちらは学校の進路指導の担当者がフォローしてくれますので、
「情報不足で保護者が取り残される」という心配はあまりないと思います。
 
 

就活には『旬な時期』がある -乗り遅れないために-

採用選考がメインとなっている時期に
「どんな仕事に就きたいか、まだ決まっていない」学生さんを
たまに拝見しますが、企業側からすれば
「周りが就活しているのに何してたんだろうか?」
「やるべき時期にやるべき事ができない人じゃないのかな?」
と、マイナスイメージが先行してしまい、選考には不利になります。
もちろん、企業の疑念を払拭させる「理由」があれば問題ありません。
例えば、
・海外留学していた
・スポーツの大会で成果を上げていた。
・意義のある研究に没頭して成果を上げていた
等であれば、必要以上に神経質にならなくても大丈夫。
  
いわゆる「就職協定」や「紳士協定」と呼ばれる公(おおやけ)の情報も
あてにならないうえに、めざす業界や職種、地域性やそのほかの要素も絡んで、それぞれに『旬なタイミング』があります。
乗り遅れると選考に応募すらできないこともあります。
後悔しないためには、しっかりと”アンテナ”を張ってタイムリーな情報収集が大切、『就活は情報戦』なのです。
 
 

さて今回は、
大まかな就活の流れ、全体的なスケジュール感についてお話ししました。
どうですか?
ご自身の時と比べて時期が早いと感じませんか !?
そう、近年は少子化の影響などで極端な『売り手市場』、つまり
企業の採用募集人数に比べて新卒求職者数が足りてないのです。
良い人材を確保したい企業達が新卒学生の取り合いしている状況です。 
お勧めは「こちら側も早くスタートを切っておく」
これが一番安心なんですが、思ってる以上に腰が重くて難しいんですよね

 

次回は、今回お伝えしたスケジュールにある『就職の3つの期』の
一つ一つを詳しくお伝えしようと思います。
お子さまの状況と抱えている課題について「話が通じる親だ」となるかもしれませんね。

それでは『頼れる就活生の親』へ変わるために、次回もお付き合いください。
 
 

後付け

大手就職情報サイトの2025年卒予定の学生アンケートでは、
2月末の時点で約35%の学生が既に1社以上の内々定をもらっており、
前年より15ポイント以上の増加となっている。
11月以降開催のインターンシップでは、早くも採用選考が始まっていると考えられる。
 
 

【筆者プロフィール】
日々、就活生と向き合う企業マンバイク、山歩きに食べ歩き・・・etc 
趣味多き二児の父親。
 
普段は企業のサラリーマンとして、インターンシップや会社説明会開催のほか、就職イベント出展や学校のキャリアセンターとのコネクティングなど、新卒・キャリア採用全般の業務で汗みず垂らして頑張ってます。

いいなと思ったら応援しよう!