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Photo Exhibition: 煙と水蒸気

12月21日(土)。
私の好きな写真家の一人である公文健太郎さんの写真展、「煙と水蒸気」を妻と二人で鑑賞してきました。

公文健太郎(くもん・けんたろう)
写真家。1981年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に「人と自然の接点」をテーマに主に一次産業の現場を取材。日本全国の農風景を撮影した『耕す人』、川と人のつながりを考える『暦川』、半島を旅し日本の風土と暮らしを撮った『光の地形』などを発表。2022年には瀬戸内の島に起こる過疎化をテーマに『眠る島』としてドイツのKehrer社から出版。2012年『ゴマの洋品店』で日本写真協会賞新人賞受賞。2024年日本写真協会賞作家賞受賞。

公文健太郎プロフィールより

会場は東京・神楽坂に程近い揚場町という所にあるマンションの一室で、「Roll」というとても素敵なギャラリー。ここを訪れるのは2度目でして昨年2023年に木村和平さんの「石と桃」の展示を見に来て以来となります。

幸運にも公文さんご本人と、Rollのオーナーでもあり今回の写真集の編集者でもある藤木洋介さんのお二人がいらして、作品についてお話を伺うことが出来ました。

これまでとは異なるアプローチで撮られた本作の写真達、そのきっかけはご家族だそう。写真は脈絡も時系列も関係なく時にはパーソナルな一面も垣間見られ、どことなく昔はどこの家にもあった写真アルバムを想起させてくれます。それから、私たちの首からぶら下げているカメラに目を向け、お勧め?のスイス製のレンズのお話しなんかも聞けたりで、とても良い時間を過ごせました。

余談ですが、藤木さんからも「もしかして以前にもここに展示を見に来られたことあります?」とお声がけ頂き、「あー、そうです。木村和平さんの展示で一度」みたいなやりとりがあり、その記憶力に驚いたりも。

その時も木村さんご本人と藤木さんが在廊されていて、鑑賞後にギャラリーを出た後、暫くしてからまた戻って木村さんに質問したりと奇妙な振る舞いをしたので記憶に残っていらしたのかしら。いずれにせよとてもお優しそうで心地の良い雰囲気の方でした。

公文健太郎「煙と水蒸気」
会期:2024年12月6日(金)- 12月28日(土)
時間:13:00~20:00
休廊日:月曜日
会場:Roll
住所:東京都新宿区揚場町2-12 セントラルコーポラス No.105


写真集も購入しました。コンパクトですが美しい装丁。
作品も去る事ながら、後書きの文章が心に沁みました。
この写真集、最後に封筒のような折り込みがあって、
開くと小さくプリントされた写真が入っています。
これ1冊毎に違う写真だそうで、おみくじのような感じで楽しんで貰えればという意図だそう。
面白い仕掛けですね。私のはプードルの可愛いお尻でした。

それではまた。