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ノコクズが切削に及ぼす影響

2021年8月30日
皆様、お世話になっております。
(有)岩崎目立加工所の従業員Tです。

さて今回の内容ですが、先日8月28日に岩崎のYoutubeチャンネルで公開した内容について書こうと思います

(有)岩崎目立加工所YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCzpmI8V3in30rEAcr9gZKGg
8月28日に公開した動画URL
https://www.youtube.com/watch?v=hSrvE4dCsns

『ノコクズ』
これは帯鋸やバンドソーで製材作業すると絶対に出るモノです。
製材所から帯鋸が返ってくる際に帯鋸やバンドソーに写真のように付着しています。それには原因があります

①木材の材種
木材の材種によって付きやすい付きにくいがあります
主にヤニの多い材種は付きやすく
ヤニの少ない材種は付きにくいと言われています

②切削の条件
ヤニの多い少ないをあげましたが
ヤニは熱をもつと溶けだし接着性が増し付きます

③木材の水分量
水分量が多いと付きます
イメージとしては『砂』
カラカラに乾いていれば下に落ちますが
ぬれた砂はまとわり付きます

④ノコクズ付着の予防をしていない
ノコクズが付かないように予防はできます
方法は製材中に灯油もしくはアルカリ洗剤を水で薄めたもの
これを噴霧しますと付きにくくなります
ただ、これをしていても必ず付かないとは限らないのでお願いします


では『ノコクズ』が刃先に付着したらどうなるのか?
ノコクズが切削の邪魔をして
『曲がる』『キレが落ちた』
などの現象が起きることがある

では、もし付着したら取る方法は?
方法①
先ほど言いました灯油もしくはアルカリ洗剤を水で薄めたものを切削中に噴霧し製材します

方法②(方法①でもダメな場合)
薄い杉板を製材し、ノコクズを削ぎ落とします

方法③(方法②でダメな場合)
方法①で紹介したものを付着したノコクズにベタベタにひたすように塗ります。1日放置し浸み込ませたら方法②で紹介した薄い杉板を挽き、削ぎ落とします

方法④(最終手段)
方法①で紹介したものを付着したノコクズにベタベタにひたすように塗ります。1日放置し浸み込ませたらブラシで擦って落とします。
ただこの方法だと刃先を痛めますのでご注意ください

以上が『ノコクズが切削に及ぼす影響』となっています

製材で曲がる原因は帯鋸だけではなく
複合要因で曲がっている可能性が有ることをわかっていただけたらと思います

岩崎のHPでは帯鋸や製材のトラブルに関しての記述もありますのでご覧ください

今回は以上でございます
ありがとうございました

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