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五月の雨 ― ある遊女の物語 ― ※有料版


※※※※※ ご注意 ※※※※※

こちらは投げ銭用の有料版になります!

無料版と内容全く一緒です!!

特典とかもありませんよ!本当に一緒です!

“投げ銭してもいいよ”という方のみご購入ください!!


無料版は、

https://ncode.syosetu.com/n4822gg/

↑ こちらのURLにて公開しております。

 以上、注意書きでした!


作品を読んでくださった方には、心から感謝致します🌸

本当に、ありがとうございます♪🌸

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「早月(さつき)姉さん。贈り物でありんす。先刻、松秋(まつあき)さまの使いより預かりんした」


 黒南風(くろはえ)が雨の気配を運ぶ午後。
飾り格子の嵌められた窓傍の文机にて客への文(ふみ)を認めていた早月は、自身の新造(しんぞう)である早風(はやかぜ)の声に筆を止めた。


「…これへ」


 早月の隣、示されたその場所へ一抱えほどの大きさのある贈り物をコトリと置いた早風は、包まれていた紫色の亜麻の布を丁寧に解く。
そうして現れたのは、漆塗りと緻密な金細工の施された豪華な煙草盆(たばこぼん)と細長い桐の箱。

 姉女郎に贈られたそれに、早風は「わぁ…!」と感嘆の溜め息を零(こぼ)した。

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