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私の好きな音楽(グラント・グリーン)
とりあえずグラント・グリーンについて書く。ウェスとかグラントグリーンとかはみんな書いてるのでもう書くことなんてないが、書くことがなくなってきているので書く。
80年代にCDでコレクションしたかったが聴き始めた当時は全然CD化されていなくて、CD化されていった順に聴いたような感じだった。もちろん途中でイヤになって止めたけど。
グラントグリーンはジャズギタリストとしては評価はあまり良くないようだ。ビルエヴァンス好きなんかにバカにされる感じだと思う。大学のジャズ研とかにもバカにされるケースだろう。だったら見方を変えてR&Bのギタリストとしては非常に上手だということでどうか。
あとR&B以外の曲ではバッキングをほとんどしないという姿勢もすごい。コードが分からないのかなとどうしても思ってしまう。なので何も音楽についてわからないと思いきや、譜面も読めて理論もよくわかっているのだとか。本当だろうか?とにかく歌メロを弾くのがうまい。
古い順にアルバムを紹介する。
Green Street
多分60年くらいの初期のレコードなんじゃないかと思う。トリオ編成なのでずっとグラントがギターを弾いている。しかも全編R&Bで特に難しいと思われることはやっていない。骨太のクラプトンのようでもある。グラントのギターが聴きたいときにはよく聴いた。
Feelin' The Spirit
確か一番最初にCDで手に入れられたのがこれだった。ということは代表作ということだろうか。もちろん一番よく聴いたのもこれだし、正直これ一枚でいいという話もないわけではない。モダンジャズとは違う独特のジャズだ。ソウルジャズというのかな?ハービーハンコックがナイスフォローをしている。
Talkin' About
個人的に驚いた盤だった。グラントグリーンってここまでやれるのかと思った。なぜか上から目線で。たぶん多少ジャズを聴いてから聴いたアルバムだと思う。エルヴィンジョーンズやラリーヤングというかなりハード系の人たちと一緒に演奏できるんだなと思った。しかもとくに弾き負けているという感じはない。60年代なかばの作品でもちろんグラントの一番良い時の作品だと思われる。この時期の同じようなメンバーでの録音はどれを聴いてもいい。「I Want to Hold Your Hand」「Street of Dreams」あたりだろうか。特に「Matador」はコルトレーンのバックとそのままやっている。当時は大人の事情でお蔵入りになったらしい。
Green Is Beautiful
60年代終わりの作品だろう。60年代の後半はクスリのせいからか調子が悪かったという話だ。なのでカムバック作品みたいな位置づけなのかもしれない。よくわからない。ジェイムズブラウンも好きだったのでJBの曲をやってくれて良かったし、JBのバージョンよりもハードだと思っている。ジャズがはやらなくなって、ウェスがイージーリスニング系に行ったのでグラントはファンクに行ったのかなと思う。この辺になるとジミヘンが出てきてまあグラントはオールドジェネレーションになってしまった感じは否めない。
そのほか
グラントグリーンはサイドマンとしていろいろなアルバムに参加している。それこそ半端ないくらいの量のレコーディングに参加しているのだとか。
これはオルガンの巨人のジミースミスと。まあジミースミスのサポート的な役割かな。
こういったモードっぽい曲でもグラント節をさく裂させている。
この辺が初録音だろう。ソウル系のサックスのジミーフォレスト名義のアルバムだ。
「Idle Moments」は人気盤だけどギターというよりホーンジャズの名盤なので割愛した。そのほかもけっこう割愛した。70年代はBLUENOTEレーベルも離れて正直何やっていたかもわからない。そこまで頑張って聴いたりはしなかった。そんでやっぱりクスリで亡くなる。ジャズと言えばクスリだ。
おしマイケル。