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ヤンハマーについて

ヤンハマーは70年代ジャズロック系のキーボーディスト。けっこういろいろな音楽分野で活躍したので面白いので書いておく。公式のYOUTUBEチャンネルもあるので便利だ。

まずは60年代のマハヴィシュヌオーケストラ。これ以前の活動はよくわからない。多分どこかの音楽学校でも行っていたのだろう。バークレーかジュリアードか。このときはいたって地味なエレピ奏者と言った感じ。傍若無人なジョンマクラフリンのギターと超々強烈なビリーコブハムのドラムにはかなわないし、トレードマークとなるムーグシンセサイザーの使い方もまだおぼつかない。ところでマハヴィシュヌの動画はけっこう多い。こういったジャズロックが大人気だったのが良く分かる。今では考えられない。

マハビシュヌオーケストラは頻繁にメンバーチェンジするジョンマクラフリンのソロプロジェクトだ。特にヤンハマーとジョンマクラフリンは仲が悪いらしいのでヤンハマーは抜けてドラムのビリーコブハムは「SPECTRUM」というジャズロックの名盤作り上げた。音楽の主導権はヤンハマーだった。ジェフベックがこれを聴いてヤンハマーと一緒にアルバムを作りたいと思ったそうな。

他にもマハヴィシュヌオーケストラのヴァイオリン兼ギターと一緒に作ったアルバム。この時期はマハヴィシュヌオーケストラの残党と組んで音楽活動をしていたようだ。

意外だったのがラテンのファニアオールスターズにもビリーコブハムと一緒に参加していた。このころは自分探しみたいな時期だったのかもしれない。

ジョンマクラフリンと比較的似たタイプのジャズロックギタリストのジョンアーバンクロンビーをサポート。どういった繋がりかはよくわからない。

70年代半ばにやっとJan Hammer Groupを結成する。のちに有名になるベースのフェルナンドサウンダースが在籍。

75年のあたりでジェフベックとの共演が始まる。ヤンハマーがメジャーなロックの表舞台に出てきたのはこの辺から。ヤンハマーグループはギターレスのバンドなのでそこにベックがスッポリ入って活動した。

ジェフベックのすぐ後に速弾きギタリストのアルディメオラのサポートをする。まさに当時のテク指向のフュージョンといった感じ。比較的好きだったのはこの曲。ヤンハマーの曲だった。

ショルキーがカッコいい。なんで今はあんまり見ないのだろうか?そんでいきなりジャーニーのニールショーンとアメリカンロックのアルバムを何枚かだした。産業ロックは儲かるぞということか。この辺で自分を見つけたのかもしれない。

そんで80s半ばにマイアミバイスという刑事もののサントラでめでたくアメリカのチャートナンバー1となる。ジャズ・フュージョン畑からチャート入りするミュージシャンも多いけどトップになることはないのでは?ニールショーンから何かしらのアドバイスがあったのか?ドンジョンソンのおかげなのか。

日本でもテレビ東京でやっていたが水着のおなごしか思い出せない。「あぶない刑事」の元ネタらしいが。

チックコリアのようなテクがありながら、あえてそっちの方には行かずにポップス路線に行って大成功した。けっこう策士なんじゃないのかのと思ったりもする。これもある意味で産業ロックのパワーかもしれない。

おしマイケル。

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