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パレスチナで停戦はされているのか?

1月19日にハマスとイスラエルは停戦した。カタールからの発表だ。良いニュースだということで世界は盛り上がった。しかし本当に停戦されているのだろうか?

停戦当日も攻撃を続けたが、実際に停戦は実行された。
驚いたのが今まで影を潜めていたハマスの実行部隊(カッサム旅団)が平場に出てきて喜んでいる。これは本当に停戦となったと思った。なぜなら彼らに向かってイスラエルが攻撃してこないからだ。

ハマスが3人解放、イスラエルが90人解放。イスラエル側の拘束者が多すぎなのが気にはなるが人質の交換もされているようだ。

エジプトとパレスチナの国境のラファ検問も再開された。トラック330台分の物資が搬入された。これも待ちに待っていたことだ。

ここからが問題だ。はたしてガザは再建されるのだろうか?

がれきの街と化したガザ北部ジャバリアには、住民らが戻って来ている。瓦礫の中で暮らすのだろうか。テントで暮らすのだろうか。

ガザでのカウントされていない死体はどれくらいなのか?悲惨としか言えない。これらは国際法違反としていずれイスラエルに圧力がかかるだろう。

トランプの動向はどうなのか、ガザは眼中にあるのだろうか?

「ガザの写真を見た。ガザは大規模な解体現場のようだ」とトランプ氏は言った。

不動産王からポピュリスト政治家に転身した彼は、計画が進めばガザは「素晴らしい」復興を遂げるだろうと語った。

「ガザは海に面した素晴らしい場所だ。最高の天候だ。素晴らしいことができるだろう」と語った。

トランプのコメントだ。素晴らしい事が出来るってアメリカが復興する気なのか?リゾートにでもするのだろうか?だとしたらパレスチナ国家としての再建なのか?それともイスラエルの占領政策としてなのか?

ホワイトハウスは、トランプ氏が「ヨルダン川西岸の平和、安全、安定を損なう個人」への制裁発動を許可する2024年2月1日付の大統領令14115号を取り消した、と発表した。

トランプ氏の決定は、ヨルダン川西岸に定住するイスラエル人の個人や組織に制裁を課し、米国内の資産を凍結し、米国人がこれらの組織と取引することを禁止することを目的としたジョー・バイデン前大統領の重要政策を覆すものだった。

トランプはヨルダン川西岸地区への入植の制裁を禁止する署名をした。

イスラエル軍は21日、ジェニン(ヨルダン川西岸北部)で対テロ作戦を開始したと表明。どうやらトランプはイスラエルに入植のお墨付きを与えたようだ。ガザは停戦されたが、ヨルダン川西岸に大規模入植か?

ガザ戦争開始後、ヨルダン川西岸地区周辺に146の鉄門が設置され、そのうち17は1月だけで設置され、パレスチナ領内の道路封鎖の総数は898に達した。

明らかにヨルダン川西岸への入植活動だろう。

国連人道問題担当責任者トム・フレッチャーは、2025年の40億ドルの資金調達目標を達成するための緊急寄付の必要性を理事会メンバーに伝えた。
ヨルダン川西岸地区で拡大する市民の苦闘もまた、無視してはならない、と彼は付け加える。

ガザは瓦礫と死体の山。ヨルダン川西岸は入植拡大の傾向。これで停戦めでたしと言えるのだろうか?

しかもガザでの虐殺は続いているようだ。イスラエルに対して世界はしっかり警告しなければならないところだが。

余談だが今年に入ってのニュース。日本とブラジルの国際的な意識の差。

南米ブラジルで休暇を過ごしていた元イスラエル兵が、パレスチナ自治区ガザ地区で従軍中に戦争犯罪に関与したとして告発され、急きょブラジルからの出国を余儀なくされた
ブラジルは国際刑事裁判所に関するローマ規程に加盟しており、同規程の対象となる犯罪(戦争犯罪、人道に対する罪、ジェノサイド<集団殺害>)については捜査・処罰する義務があると語った。

ブラジルはイスラエル人観光客を戦犯として告発した。そのイスラエル人は慌てて出国した。

同じ頃、日本でイスラエル人が遭難して救助された。イスラエルは徴兵制(徴兵後も予備役がある)なので健康であれば誰もがガザ虐殺に加担している可能性がある。犯罪を問うた記事はない。
ちなみに国際刑事裁判所の所長は日本人なのだが、、、

日本人の底抜けの平和ボケもまんざら悪くないが、大虐殺をしている犯罪者(かもしれない)に対しての法律等は整備されていないのだろうか?

世界はパレスチナをどうしようとしているのだろうか?

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