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ジェフベックのギターソロとは

定期的に書いているジェフベックのねた。クラプトンはどうやらコロナ禍だけどライブを再開したようだ。もちろんイギリス国内だけだけど。じゃあベックはどうなかということになる。よくわからない。

ベックはワン&オンリーなギタリストなだけに、もうこれでリタイアされたらちょっと寂しい気がする。年齢的に仕方ないかもしれないが。ではなぜそれほどまでに存在が貴重なのかと言えば天才肌で他のギタリストがマネできないからだ。

これは元ビーチボーイズのメンバー(今は脱退)のブライアンウィルソンとアルジャーディンと全米ツアーをしたときのスペシャルメドレーで、ビーチボーイズのsurf's upを演奏したもの。萩原健太氏が歌詞が聞こえたと形容したが、ホントにそう。Bメロの surf's up フーフー♪ のところなんてマジで聞こえる。ビーチボーイズファンは泣くしかない。

これはジェフベックがレイドバックした演奏をして話題となったツアーから。イギリスのトラディショナルの「ダニーボーイ」。これも完全に歌詞が聞こえてきそうだ。不思議だ。しかもボーカリストの歌よりも歌詞が聞こえる。何でだ?

これはジェフの数少ないオリジナル作品Where were you。この音は絶対におかしい。こんなこと誰も出来ない。何ができないか上手く説明できないがギターを弾いたことがある人なら分かると思うが出来ない。どんなバカテクギタリストでもこれは出来ない。

ジェフベックのすごいところはやっていることはむしろ簡単。露骨な速弾きはなるべくしないプレイスタイルだ。むしろ指弾きなので速弾きできない。なので誰でも音を簡単にギターでコピーすることが出来る。そしてストラトキャスターを購入してトレモロとヴォリュームとトーンコントロールを覚えればいい。でもここからがジェフベック奏法のスタートラインで、どう表現するかの問題になってくる。しかも当の本人はいたって簡単そうに弾いている。でも実際やってみると誰も出来ない。だからギタリストはみんなジェフベックを見に行く。こんな恐ろしい話はないと思う。

おしマイケル。

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