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私の好きな音楽(スイングジャズを聴くということは)
50年代のモダンジャズはレコーディングという意味で画期的な進歩と遂げた。でも基本的にはジャズは出来るだけ古い方から聴いた方がいいと思う。たとえレコードの音質がイマイチでもだ。たぶん私が勝手に思っているだけだと思うが。。
まずはこの辺からか。ベニーグッドマンの演奏だ。これは何かの映画の一幕だけど30年代に実際にこの二人は一緒にバンドを組んでいた。今でこそ白黒混合バンドは当たり前だが当時はかなり珍しいというかほとんどご法度かもしれない。黒人音楽は黒人。白人音楽は白人ということになっていたらしい。ベニーのギャラは高くて黒人のギャラは安いとかもあったようだ。でもなんか楽しそうだし白人の女性はきれいだ。スイングジャズは聴いていて楽しくていい。
ところが当時はLPレコードというものがなかったので所謂SP盤だ。音質がイマイチな上に片面4分も記録できない。なので今では信じられないが表と裏で続いているものもある。3分でレコードをひっくり返さないといけないのに曲は続いている。ジャズのようなグルーヴミュージックにとってはあり得ない話だ。
なのでSP盤のジャズのアドリブも出来るだけ抑えている。特にこのレコードなんて当時のオールスターなんだけどみんなでなるべくアドリブしないように頑張っている。ベニーとライオネルの他にカウントベイシーとチャーリークリスチャンまで入っているのに3分で演奏終わらせている。短く終わらすためにちゃんとアレンジしたのだと思う。
じゃあ30年代のジャズコンサートはどうだったかというと3分で終わらす必要もないので長々とやっていたようだ。というかジャズにとってはこっちの方が自然だろう。これはベニーグッドマンの代表曲で超有名なSing Sing Sing。もちろん当時はこんな演奏はレコード化できないので50年代になってからレコード化された。日の目を見るのに15年かかった。
同じ時代のオールスタージャムセッション。これも長い。
だいたいやっていることは50年代のモダンジャズと同じだ。ただ録音技術や再生技術が追い付いていなかった。何がいいたいのかというとジャズは50年代に急に始まったものではないということだ。なので古いものを聴くと苦労が分かるので古いのを聴いてもいいじゃんということ。
それとジャズ音楽や楽器をやっている人はアドリブのコピーの勉強にもなると思う。尺が短いので的を得ているアドリブばかりだと思う。
おしマイケル。