エレキギターの速弾きについて考える
音楽好きの人には楽器もやっている人が多い。その中でも多いのがギターだろう。アコギで歌も歌う人とエレキでテクを磨く人の二種類がいると思うけど、エレキのテクを磨くとどうなるか。そう、速弾きになる。
80sはLAメタルが流行っていて、それぞれのバンドに速弾き(?)ギタリストが在籍していた。時代が速弾きを求めていたということだ。そういった状況が数年続くと速弾きよりももっと技巧的なエクストリーム系のギタリストも現れた。ヴァンヘイレンやゲイリームーアやイングヴェイやアルディメオラは遅すぎる!!!といった人たちだ。
まあとりあえずはスティーヴヴァイだろうと思う。私が認知したのはデイヴリーロスバンドに在籍していた時だ。ヴァンヘイレンが分裂した時期でアルバム515Oとデイヴリーロスのソロを同時に聴いて盛り上がれた。そんでスティーヴヴァイはエディーを超えるもの凄いギタリストだという宣伝効果もあったような気がする。バークレー卒というのもすごい宣伝だったように思う。変態というレッテルもすごかった。が、本人も認めているがブルースやジャズというルーツミュージックのプレイは苦手としていた。
バークレー卒のスティーヴヴァイの兄貴分として有名だったジョーサトリアーニ。日本に知られたのはミックジャガーの日本公演からだったと思う。ジェフベックをギターに迎えての満を持してソロ公演(ストーンズはこの時日本で公演したことがなかった)だったが直前にベックに逃げられた。そんで代わりに何でもできるテクニシャンということでサトリアーニをバンドに入れた。正直ストーンズの曲で見せ場はなかった。ブルースやジャズ等にある程度の理解がある人だった。
もうホントにたくさんのエクストリーム系のギタリストが出てきててもう手に負えないというか、ピキピキピキって感じで聴いててよく分からないし、何よりも曲よりもギターソロだけに焦点が当たるっていう傾向も良く分からない感じだった。これはリッチーコッチェン。
これは当時の深夜番組。なんとなく覚えてて、個人的にはもうこの手の音楽からは心が離れてて、ヤングギター(速弾き系ギター雑誌)って何だかなーって思い始めていた。当時としては珍しい黒人のトニーマカパイン。ヒゲのマスターは当時のヤングギターの編集長だったのかな。確か。このマスターがまだまだ速くなるとか言ってて個人的に唖然とした。
かなりたくさんの速弾きギタリストが出てきてパンク状態になったと思う。日本ではかなりもてはやされていたので必ず日本に来ていたような感じだった。ポールギルバートとか。確かジャズギターの渡辺香津美も舌を巻いていたような記事を読んだことがある。
そんでいきなり30年後の現代だけど、もちろん速弾きテクニックは普遍的なのもので、特に今は動画の時代なので見ていて楽しい。なので今の時代でも速弾きはたくさんいるような気がする。私はたまにYouTubeで見るだけなので詳しいことは言えないけど。
この人なんてエレキをピック使わないでガットギターのように弾いているので訳わからない。
この額に傷のある人、いやーマジでわからん。凄すぎる。こういったZ世代の人たちってジャズ、フュージョン、ロック、ヘビメタ、クラシック、、、全部やるのが凄い。
オジーとかホワイトスネイクとかザッパとかチックコリアとかマイルスとか、、、が現役だったらすぐに声がかかって世界でスーパースターになる可能性も秘めているのに現状のポピュラー界にそういった土壌がないのが寂しい限りだ。しかもこういったスタイルって決まったルーツを持たないから例えばカントリーやブルースの世界で頑張ったりもできないし。というかこれがZ世代のギターの表現方法なのだろうか?
おしマイケル。