夢に敗れたとっておきの自慢話


最高にダサくて、最高にセンスある
誰にも言いたくないけど、大切な人に自慢したい
そんな相反する矛盾だらけの、最近の話を綴ります。



自己紹介

私を知らない人もいると思うので。笑 知るカフェバーションでお送りいたします。
左近 葵(さこん  あおい)です!関西学院大学前店のスタッフです。
2019年の12月入社なので、3年半以上働いています。
入社以降はホスピタリティ/接客を主軸に、リーダー経験や情報共有の仕組み化等のゼロイチの経験をしてきました。
そして現在では公式のインスタグラム運用に注力をしており、
分析というポジションをいただいております。


結論


私は来期、知るカフェで店長代理をやりたかった。
だけど諦めました。
知るカフェのこと、仲間のことと自分のことを考えた時、最良の選択をとった、その手段が自分でなかったから。
選考を辞退して、私の1番のライバルを推薦しました。


代理に懸けていた想い

私が代理をしたかった理由は、白状するとエゴだったなあ、と。
カッコつけたり、建前なんて捨てて綴ります。

「表彰をとった瞬間、今までの努力が全て正解になる」

今でも忘れられない、とある社員さんの言葉。
あまりに試練を経験しすぎた私たちの心にとても響いた言葉。
ある日突然、得体の知れない悪者が私たちの生活全てを変えて、店舗さえ運営できなくなった。
リアルな交流やコミュニケーションが減って、意義を見出せなくなった仲間が、実際に組織から離れていった。

こんな素敵な組織なのに。コロナのせいで廃れてたまるか。
このご時世にみんなで挑戦して、成功体験を作ることで、あの社員さんの言葉をみんなにも伝えたい。
そう思ったのが、2年前の私のリーダー経験。
そしてその想いは、惜しくも叶わなかった。

当時のリーダーたち

あれから2年。
コロナというものが非日常から日常になり、スタンダードになり、そんな中頑張る方法も開拓してきた

コロナ前の関学店
それは常勝店舗で、一人一人が成長実感/貢献実感を感じられる機会が多く、そのやりがいをしっかりを数値で表すことのできていた。
私が入社した時に見たあの景色。先輩たちの明るい表情。責任ゆえのプライド。ゆえの『やる理由』。

2019年店舗表彰関学店

この景色こそ、今の関学店に必要なもの。
みんなで努力して実績を残すことができれば、
それが何よりの仲間にとっての『やる理由』になる。
その景色を、私は作っていきたい。

それが私の代理をしたい理由だった。





諦めた理由

と、上記で長々と書いたが、結論私は選考を辞退した。
完全なる私の実力不足。負けた。自責。
それを大前提にして、私が辞退した理由は主に3つある。

1つ目


内定者アルバイトとの両立不可能
私は残りの大学生活、知るカフェ一色で埋めるつもりはない。
どうしても挑戦したかったこと、それは内定者アルバイト。
内容は広告代理店のクリエイティブ領域におけるサポート業務
私はこの機会に、飛び付かないわけがなかった。
なぜなら。
この部署のマネージャーに就活時お世話になり、一緒に働かせていただく日を夢に見ていたからだ。
マネージャークラスの方とお話させていただくだけでも貴重なご機会なのに、この方には方には3、4回面談させていただいた。しかも一回は、
「オフィスに行きたい!」という私のわがままを聞いていただき、東京で対面でお会いさせていただいた。
その人のフィロソフィー、人柄にとても惹かれていたからこそ、
私は一緒に働くことに拘った。
実は選考があったのだが、合格をいただいたときには覚悟を決めていた。
妥協をしない。
学ばせていただきたい、そして、少しでも恩返しできたらいいな。

この段階では、辞退は考えていなかった。
アルバイトもしたい。
でも代理もしたい。
…寝れるか?
いや、むしろ睡眠や娯楽の時間を削ってでも手放せなかった。


これは後付けだけど
とある人生の先輩から頂いたお言葉
「人に分け与えられる幸せって、自分から溢れてる分だと思うんだよね」

自分の大切な人や自分に、ちゃんと「ありがとう」って言えてたかな?

2つ目


本社への不信感
突然だが、役職、店長代理の役割を記載する。
KPI向上に向けた施策、パンフ管理やシフト作成。本社と現場スタッフのハブになる役割。
…これって私が本当にしたいことなのかな?
そう思った瞬間がある。
6月ごろから代理をしたいと声をあげ出して、約2ヶ月経過。
7月ごろから公募が始まって、約1ヶ月。
「やりたい」という意欲が、届くのに時間や工数がかかる。
もちろん本社は、たくさんの店舗の統括をしないといけない。業務は大変だ。
でもだからこそ、私は意欲を持ち続けることが難しかった。
選考の過程において。
ESを出して2週間。何もアクションがないと思えばある日突然、「希望者の方2人で一緒に面接します。正々堂々と戦いましょう。日時合わせてください」との連絡。
どうしても、どうしても、違和感が拭えなかった。
なんかスッキリしない。
その時に、ある友達からもらった言葉を思い出した。
「本社も人を選ぶけど、葵も仕事を選んでいいんだよ?」
ふと立ち止まった。
この人と、この仕事をしたいのかな?
「代理をやりたい」そう言うことによって、代理になることが目的になっていたんじゃないかな。
上記で書いた、私の代理に懸けていた想いは、代理じゃないとできへんのかな?
私は、なんかやだ。でもこの自分の直感を、一番に信じ続けたい。

そう思った。


3つ目


これが決定打。
本社から連絡が来たと同時に思ったこと。
「私が代理になって、Aさん(来期店長の子)は幸せなんかな?」
Aさんは、とても優秀な子。これまでも、来期店長になると決まってからもより一層、誰よりも店舗のことを考えてきた子。
「きっとAさんの代理は私でなくて、それをAさんもきっと気づいていて、誰どもAさんは優しいから、最終決定権は本社になるから、口にしていないんだろう」
私の中で生まれた仮説だ。
それを検証すべく、Aさんと別件で電話をした時に、聞いてみた。
きっと今世紀最大のわがままをしちゃった。
「私はこう思っている。だから、時期代理はBさん(私のライバルであり、もう一人の代理希望者)がいいってこの場で言って欲しい」
そして、その仮説が間違っていなかったことを確認できた。
もうお互い泣きじゃくっていて、ほぼそんな記憶しかないが、
でもひとつ、しっかりと覚えていることがある。
「この子が決めたんだから、間違いない」
私はそう思えた。
きっと1番に店舗のことを考えてくれている人。
おそらく、たくさん悩んでもがき苦しんだんだろうなって
簡単に想像がつく。
その過程もわかるからこそ、自分は決断ができた。

「葵と私は、結構似ている。そして、Bさんは違う性質持っているなって思っていて。私が代理に求めるものは、"違い"だからこそ、Bさんが適任だと思った。」と、たくさん泣きながら、Aさんが言った。
なんか、すごい納得した。泣くことしかできなかったけど、自分のことをしっかりと理解してくれていて、心はあったかかった。

ここからは少し感覚的な話になるんだけど
「こういう運命だった」
という言葉が私にはしっくりくる。
もちろん、たくさん考えて、苦しんで、苦渋の選択の末だったことは理解している。
だけども、私が声をあげた時からずっと、「このままでいいのか?」というモヤモヤが消せなかった。
いわば、運命に抗ってきた。
抗うことをやめた途端、とても楽になった。

そして、この選択は、この上なく組織想いでポジティブな選択。
知るカフェ/仲間/自分のことを考えた時、自分の主観的な想いを2番手において組織にとって最良の選択を取ったまでだから。

念のため記載しておくが、
私は知るカフェに対するモチベがゼロになったわけでもないし、もっともっと頑張っていく。
ここで腐りたくない。
知るカフェのことが大好きだから、発展を一番に願い、戦うための手段を変えたまで。



そんな私が今思うこと

私はきっと、臆病で弱い人間なんだ
きっと言い訳がましいし、プライドが高く負けを認められないし、涙が出てくるし、みんなよりずっと子ども。
でも、人と環境には恵まれている。
私がSOSを出せば寄り添ってくれる人が、たくさんいる。それをこの記事を書いていて改めて実感した

私はこの決断をした時、一番に話を聞いてもらいたかった人がいる。
内定先の、ずっとお世話になっている人事の方だ。
急ぎの間ではないことをあらかじめ断り、たらたらと悩みを送った。
そしたら返事が来て、その言葉が私の今もこれからも
ずっと大切にしていきたいお守りみたいな言葉を贈ってくださった
「弱さや失敗を知ることは、できるようになることよりも難しくて尊い」
そして、私の一番の強みも。(嬉しさを独り占めしたいので割愛)
きっと私はこの先大変なことがあるたびに、この方にお世話になるんだろうなあと実感した。笑


運命って、ある程度決まっているものだと思う。
願いが叶うことは、叶わないことの方が多いから嬉しいんだと思う。
でもきっと、それが大人になっていくってことなんじゃないかな
そして、運命なんてものは、努力や信念に勝てはしない。
私は今回夢に敗れたけれど、
その後いただいた言葉や、これからの努力で、この決断に価値を宿す。
そしてそこに生まれた価値は、きっと始め見ていた夢よりも意志あるものに変わっているんじゃないかな。

この信念を、2年前のリーダー任期にて学んだ。(相変わらず誤字っているのはご愛嬌)

実際送ったメッセージ

そしてこれからもずっと大切にし続ける価値観

長々と書きました。
今まで私は、自分がやりたいと思えばいわばジャイアン思考で強行突破してきた。
ただ組織で立ち回る以上自分の想いより客観的な妥当性を重視すべきで、
いわば当たり前のことかもしれないが、
そのことの重要性を学べた、ジャイアンの成長記録でした。

「弱さや失敗を知ることは、できるようになることよりも難しくて尊い」
だからこそ、大切な人には自分の失敗を聞いてもらいたい。
そんな思いを込めて、綴りました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
そして改めて、この記事の登場人物の皆様
大切なことに気づかせていただき、ありがとうございます。私は幸せ者です


登場人物AさんBさん含め同期最高


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