花瓶
九月に枯れて、
十月に散って─
「大丈夫?」
じゃなくて、
「大丈夫だよ。」
ってただ寄り添ってほしかったな
期待しちゃってごめんね。
ずっと辛かったよ
全部しんどかったよ
「しょうがない」って思って生きるしかなくて、毎日泣いて、心の穴を埋めるように沢山食べたけど、何を食べても満たされなかった
海に飛び込んで溺れたかった
光に吸い込まれて溶けたかった
何処か遠くへ逃げたかった
死ぬ勇気はないけど、
生きることをやめたかった
夢が醒めたら、消えないかなーって
ずっと朝が来るのが怖かった
報われない気持ちが
私を枯らしたんだよ
大人ってずるいよね
卑怯だよ
頑張ってたじゃん。
なんでなの
なんで、なんで。
私のこと絶対嫌いだもんね
まあ私もあなたのこと嫌いだけどね
そのあと、
空っぽの私だけが残って、
ずっとずっと寂しかった
今を生きるのが大変だった
「こんなとこで挫ける訳にはいかないのに。」
ってまた責めて、責めて、苦しくなって。
でもね、こんな私でも受け止めてくれる人がいて嬉しかったよ、ありがとう。
朝が来るのが楽しみになったよ
やっと、
花が咲いたよ
愛しいあの子へ
無理しないでね
辛くなったら
どこまでも
二人で逃げようね
だいすきだよ