青年の主張
銭湯に入っているときに、うんこやおしっこをしたくなったらどうするか?
もちろんトイレには行くだろう。それは僕においても例外ではない。僕だって銭湯でうんこやおしっこがしたくなったら、トイレに行く。
しかし、その時ふと思い出してしまう。「あれ?俺今、全裸じゃない?」と。銭湯という空間において全裸になることは当然であることだ。もちろんそれには一切の抵抗がない。しかし、トイレをするときに全裸になっているということはなんだか変な感覚になる。普段あるところに布がない。トイレをしているときに、乳首は出るはずはないのに、乳首が出ている。これはどういうことだ。頭には今は銭湯に来ているから裸なのはいいんだよというメッセージを送るのだが、脳はイヤホンガンガン伝言ゲームという一昔前のゲームをしているのか中々メッセージを受け取ってくれない。それどころか、すごい恥ずかしい気持ちになる。イヤホンガンガン伝言ゲームで言ったら、「おでん」というお題を、「道で轢かれてしまった蛙の匂い」と伝えてしまうようなものだ。雨の次の日の匂いはあの匂いがしてなんだか命が終わる時はこの匂いなのかと思ってしまう。これはおでんの食欲をそそる匂いとは全く違うのである。つまり、銭湯でするトイレというのはとても恥ずかしくなってしまうということだ。そういうめちゃくちゃ浅い事を今時間をかけて説明した。そういう授業は生徒が集中を切らしてしまうので、やめていったほうがいいと僕は教育界に伝えたい。
中学生頃まで「学校でうんこをすることは恥ずかしいこと」という価値観があったのはどこの学校でも一緒だろう。僕の学校でもあった。僕自身も学校でうんこをする時は、あえて言いふらすように「ションベンしてくるわ」と言ってから、高速でうんこをしていた。学校のトイレにウォシュレットがついた時は、とても嬉しかったのに「まあ学校でうんこしたことないしな」と見栄を張っていた。しかし、高校では別に学校でうんこをしても恥ずかしいなと思わなくなった。授業中にでさえ、僕はよくうんこに行った。授業中の方がトイレに人がいないのでじっくりうんこができるのである。もしこれを見ている人で高校生なのにうんこがダサいと思っている人がいたらかなり幼稚な事を恥じた方がいい。どれくらい幼稚かというと、バイオレンスサザエさんを見て大爆笑をするのと一緒くらいである。(しかし、バイオレンスサザエさんはもしかしたら大人が見ても笑ってしまうかもしれない。なぜなら面白いので。)
本屋に行くとうんこをしたくなる現象は何だろう。調べると「青木まりこ現象」というらしい。
これでは青木まりこがあまりにもかわいそうだ。うんこが関係する現象に自分の名前が入っているなんてとても嫌だ。青木まりこさんは一体どんな気持ちなのだろう。僕の名前がもし、うんこに関係のある現象の名前に入っていたとしたら、学校とかでいじめられるかもしれない。そういういじめ問題をなくすべきだと僕は思う。うんこによるいじめは無くさなければならない。
"うんこ"という言葉を何回も書くと、なんだか可愛い。特に"んこ"の部分がとても可愛い。なんだか"ちゃんこ"のような可愛らしさだ。となると"ちんこ"も可愛い。"んこ"があるからだろう。しかし、やっぱり"まんこ"は怖い。恐ろしく全てを包み込んでしまうような言葉だ。まさにブラックホール。しかし、僕がその言葉を恐れるのは、僕が未だに童貞だからなのだろう。
僕が童貞である理由を考えてみる。
理由はいくつも浮かんでくる。かっこよくない。背が小さい。運動ができない。清潔感がない。このようにいろいろな理由があるが、最も大きい理由は
「SEXをしろといわれなかったからだ」
小さな頃から、言われたことや「やれ」と言われたことはなんとかやろうと努力してやってきたつもりだ。しかし、SEXはいつ「やれ」といわれた?誰も「やれ」とは言わなかった。学校の先生にも親にも。信頼に値する大人からは「SEX」という言葉は出てこなかった。つまりは僕が童貞である理由は、この国またはこの国の教育によるものなのだ。今僕は童貞であることによって、疎外感を感じる。おそらくこの疎外感は宿題をやらなかった時の比ではないだろう。要するに、大人は「宿題をやれ」と言う前に「SEXをやれ」と言うべきなのだ。そうすれば、僕のような悲劇の青年。まさに、現代のストリートチルドレン、もしくは精神が倒錯してしまったニーチェのような人々が少しでも減っていくだろう。そういう事を僕は言いたい。
実は今まで述べてきた文は僕が高校生の時に、もし僕の学校にV6がやっていた「学校へ行こう!」と言う番組の「青年の主張」というコーナーが来たら、言おうと考えていたものだ。そうして一生ネットのおもちゃになるのも悪くないと思った。
結局、僕の学校にはV6は来なかったし、彼らは11月に解散する。僕が「SEX」について語った幻の青年の主張の時はいつも三宅くんが「何言ってんだよ!」と言って、僕を全力で叩いた。長野くんは笑って見ていた。長野くんの笑顔が1番好き。全部妄想だ。
V6の皆さん、ありがとうございました。
汚い言葉も終わりよければすべてよしという精神に基づいて、V6でまとめさせていただきました。汚い言葉をまとめあげるV6の心意気には心底敬服いたします。
最後になりましたが、汚い言葉を最後にもう一度言う事で、オセロのようにV6までもひっくり返してやろうと思います。これが革命!
おっぱい。
いや、おっぱいは優しい言葉。全然、汚い言葉ではない。愛の言葉。おっぱいさえあればいい。無人島に持っていくものを聞かれた時、僕なら迷わずおっぱいだ。右のと左の。その2つをかばんに詰め込んで。父さんが残した熱い想い。母さんがくれたあの眼差し。地球は回る。君を隠して。輝く瞳。煌めく灯。地球は回る。君をのせて。いつかきっと出会う僕らをのせて。
〜天空の城・ラピュタ〜