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【ごめんなさい!】INFJが選挙行かなかったらAIに怒られた件【政治的無関心】
今回は毒のあるネタを。選挙をぶっちしたらChatGPTに怒られたので、いろいろと逡巡してみた話です。
1.選挙サボったら名指しでAIに怒られた件
先週日曜日に衆議院議員選挙があったのですが、noteにかまけて賃貸不動産経営管理士の勉強がまるで進んでいないので、さすがに危機感を持って勉強をはじめたところ、選挙をすっぽかしてしまいました(※マジで忘れてた)
その翌日の月曜日、会社で昼飯食べながらなんとなくネット掲示板をサーフィンしていたらこんな画像を見つけてしまい、青ざめたという。
![](https://assets.st-note.com/img/1730476584-gif9eZHcI4wYCdly8bBRSmv5.jpg?width=1200)
ぐうの音も出ない正論パンチで草も生えません。
2.政治的無関心
今回選挙をブッチしたのは筆者が政治に対して興味がないからなのですが、政治学の分野では「人々はなぜ政治に無関心なのか?」について度々議論がされています。今風に言えばまさにMBTIみたいなノリです。
これを「政治的無関心」というんですが、公務員試験では頻出分野なので受験生にとっては半ば常識になっています。特に有名なのはリースマンとラスウェルの分類で、これは試験に絶対出てくるヤツです。筆者もどっかの論述試験で書いた覚えがあります。
①リースマンの分類
①伝統型無関心(例.江戸時代)
政治は社会的地位の高い者たちに任せておけばよいという立場から、一般大衆が政治に対する関心を抱かない状態。選挙権を有しないために参政できない状況も含まれる。
②現代型無関心
国民が政治を他人事のように捉え、関心を抱かない状態。政治を解する予備知識や学識を持ち合わせていても、自分に関係がないとして参政しようとしない。または、分かりにくい政治を理解しようとしない。
②ラスウェルの分類
①無政治的態度
政治以外へ関心が集中した結果、政治に対する知識や関心が低下した状態。
②脱政治的態度
政治そのものを軽蔑したり否定したりする態度。
③反政治的態度
かつて政治による自己の期待を充足することに期待したものの、幻滅を感じて政治への関心を失った状態。
③屈折的無関心
リースマンとラスウェルは定番なので大体の人は知っているんですが、自分は当時勉強しててなんかピンとこなかったので他にないかなと調べたところ、こんなのがありました。
屈折的無関心
本当は政治に参加したいという欲求を持っているが、自分が参加しても大した影響は及ぼせないと考えて政治に距離を置いている状態。
自分の場合はコレかなぁ。首都圏に住んでいるんですが、こうなると自身の票の影響力は限りなく小さくなってしまいます。行っても行かなくてもどうせ同じじゃね?みたいな感じです。
3.小選挙区制度の限界
それと日本の衆議院選挙は小選挙区制(小選挙区比例代表並立制)を採用していて、選挙区における得票数が1位の人が当選(勝ち抜け)するルールになっています。つまり大政党に有利なんですね。
比例代表の当選者は得票率で配分されるんですが、票が割れた時の配分方法もドント式というものが採用されていて、これも大政党に有利といわれています。
この選挙システムだと必然的に死票が多くなるので民意は反映されにくくなります。そして大政党に有利だと、与党が単独過半数を達成することで予算や法案を提出しやすくなり、政権が安定しやすいメリットは確かにあるんですが、野党が育たないので自浄作用に欠ける面はあるでしょう。
たとえば野党は選挙公約としては減税を掲げますが、実際に政権担当することがないのでなんとでも言えるのです。選挙でイスを増やすフェイズからいつまでたっても抜け出せないのでポピュリズムにしかなりません。
この点与党になる大政党は公約を実現しなければならないので、実現しやすい給付を公約として掲げます。政権与党のやり方がお友達政治とか、バラマキ政治と揶揄されるのはこのためです。
同じステージで議論をしていないので、ポリシー(政策)ではなく、単に政権与党が好きか嫌いかという低い次元での是非にしかなりません。このため二大政党制にならず、一党優位性から抜け出せないため、事実上投票行動における選択の余地が政権与党に対する「YES」か「NO」の二択しかないのです。ここで興味を失うんですね。
4.日本は福祉国家なのか?
ここから筆者の感想文になるのですが、自分が公務員試験受験生時代に感じた疑問点に「日本は本当に福祉国家なのか?」というものがあります。
与党となる大政党は、支持率改善や選挙対策のため、あるいは将来の増税に対するバーターのために負担軽減政策を打ち出しますが、減税政策よりも給付政策の方が実現のハードルが低いので、主要な政策としては手軽に打てる社会給付・補助金を選択することになります。
日本はとりあえず福祉国家ということになっていますが、ここで問題になるのは、給付を行う場合その範囲と対象を区切る必要があるわけで、すなわち救済される者とされない者が出てくるという点です。
①政官財の「鉄の三角形」
前述の通り、与党となる大政党は比較的実現しやすい社会給付・補助金を政策として打ち出すわけですが、実際にはこの恩恵にあずかれる人・そうでない人が出てきます。それがどのようにして決まるかは、社会的認知度もさることながら圧力団体というパトロン・スポンサーの有無で決まります。
政党は圧力団体から政治献金・寄付金・組織票という援助を受ける見返りとして、党としての公約を掲げ、行政が政策を立案するにあたって、彼らのニーズを満たせるかという目線でその範囲と対象は決定されます。
つまり圧力団体のニーズを満たし、行政にとっても実績をアピールしやすく、政党にとってもリターンが見込める政策が採用されやすい面があります。いわゆる「鉄の三角形」とよばれる政・官・財の政治的結託や社会構造があり、利害関係によるものです。そこに国民(市民)は入っていません。
②実務上の限界
他方、政治実務上の限界もあります。上記で圧力団体の話をしましたが、議員にも顔の利く人脈や・政策にはそれぞれ得意分野があります。
いわゆる族議員というもので、利益誘導や癒着・汚職といったデメリットも確かにありますが、政策プロデューサーとしてスポンサー(圧力団体)、ディレクター(官僚)に話を通したり、キャスティングしやすいメリットもあるのです。この利害調整能力がないと有効に政策を打てません。
政策を企画するにあたって、営業職でいうデシル・KPI的目線は当然考慮されます。また議員のプロデューサーとしての手腕・人脈にもよります。そのため与党では簡単かつ短期で実現可能で、かつ前例のある政策の方が採用されやすい面はあります。この辺は民間企業のプロジェクトと同じです。
たとえば「少子高齢化対策」という政策を行う際に、経済的・社会的に不安定な独身者・若年世代を補助するのではなく、経済的・社会的に安定している既婚者・子育て世代に給付するのはそのためです。男女共同参画社会における女性に対するアファーマティブアクションなども同じです。
③真の弱者は助けたくなるような姿をしていない
こうした事情により、給付・補助金政策の範囲と対象は偏ることになります。圧力団体の意向、族議員の人脈と政策的理解、政策の企画・立案の難易度といった現実的制約に制限されてしまうのです。
このため大企業社員・公務員・医師看護師といった職業威信の高い職種に就いている人、女性・障がい者といった弱者カードを持っている人などはその恩恵を受けやすいです。典型的には、子育て世代に対する給付金とか、住宅ローン減税とかです。こうした給付を享受できる人にとっては、確かに日本は福祉国家と言えるのでしょう。
その一方で失業者・非正規雇用者・独身男性などは給付・補助金政策の恩恵を受けられる対象にはあまり入りません。そしてこのような給付政策は、将来の増税とセットなので、今現在その恩恵を受けられない人にとっては単なる負担増でしかありません。つまり逆進性があり、それ自体に格差拡大作用があります。
政権与党では給付を受益できず、野党では政権を取れないので、給付・補助金の対象から漏れた人々は結局どの政党に投票しても自身は恩恵を受けられないという状況が生じます。すると投票するメリットがもはやなくなり「選挙に行かない」が最も合理的な行動になってしまうのです(逆選択)
5.選挙に行くことよりも大事なこと
私たちには「選挙に行くこと」よりも実は大事なことがあります。先の通り、私たちの投票行動が大きな影響を及ぼすことも、それで世の中が変わることもありません。
選挙よりも大切なのはズバリ「給付を享受する側に立つこと」なんです。本来社会福祉とは社会的・経済的格差を是正するためにあるのですが、この国の給付政策はセルフサービスで、事実上の逆進性があります。だから大企業や役所に就職する、結婚をする、受けられる優遇制度や給付を自ら探すといった階層移動を試みる努力が大事なのです。
「こんな社会はクソだ!」「世の中腐ってる!」と言っても現実は何も変わりません。他人や世の中に期待してもムダです。アイドルやホストを「推し」と称して入れ込んで、勝手に裏切られたと傷ついたり、逆恨みする人がいますが、筆者にしてみれば政治(選挙)も一緒で、他人の養分にされるだけです。人気商売はあくまで「商売」なのです。
だから選挙で政治に夢を見るくらいなら、せっせと勉強して国家資格やスキルを得て転職するとか、お金を貯めてトレード手法を研究するとか、女性なら婚活で上昇婚を狙うとかの方が建設的で、まだ可能性があります。
6.夜警国家に生きる心構え
①他人や世の中に期待をしない
自分が恩恵を受けられない社会福祉や給付政策は、はじめから「無い」のと同じです。その意味ではこの国は正しく夜警国家でしかありません。
特に男性の場合、結婚適齢期までに一定水準の年収・社会的地位を獲得しないといけませんが、大企業や役所に就職できる現実的なチャンスは新卒就職しかなく、そこで失敗すると立て直しがかなりきつくなります。中小企業の営業職だと三年以内離職率が高いので、仕事を続けていくこと自体が相当しんどく、生活や将来性はかなり不安定になるでしょう。
もしそこで失敗した人は、ブラック企業で働きながらスキマ時間で資格とスキルをかき集めて転職活動を行い、お金を貯めてトレードに回して、可処分所得と余暇時間を増やして少しでもQOLを上げていく力業でなんとかするしかありません。
そうやって「他人に依存しない」「世の中に期待しない」を徹底することで、なるべく世の中を客観視して、あるいは自分の能力を見極め、冷静かつ合理的に判断していくことがこの国でうまく生きていくコツですね。
②万人の万人に対する闘争(自然状態)
ただ、一見すると社会給付や福祉政策の受益者として恩恵を享受し、男性ほど追い込まれていないように見える女性、既婚者、高齢者、障がい者であっても、目の前のつらい現実と戦っていることには変わりなく、その意味では男性も女性も、老いも若いもあまり関係はありません。
その意味では、結局この世界は「万人の万人に対する闘争」に明け暮れる自然状態に過ぎず、福祉国家というあり方も、富の再分配を行うための代議制民主主義も、幻想にすぎないのかもしれません。
③でも「闇バイト」はなんとかしてくれ!!
そんなわけで筆者は政治に対しては特段何も期待はしないけども、「闇バイト」 せめてこれだけはマジでなんとかしてほしいっす。平山夢明のDINERかよ
これ要は犯罪のアウトソーシングなので、海外にいると思われる指示役はほぼノーリスクな一方で、通常環境なら決して犯罪者にならないタイプの人種が、脅迫によって犯罪行為を強制されているんです。こんな卑劣で救いのない犯罪は今まで見たことがありません。
逮捕者の顔つきを見ると明らかに草食系というか、性格タイプでいうとISFJ、ISFP、INFJ、INFPあたりの人畜無害な雰囲気の人が、強盗とかえぐい犯罪でどんどん捕まっているので、やりきれない思いです。
本物のワルは「強」のつく犯罪はやりません。リスクとリターンの割に合わないからです。そして最近の闇バイトは募集が巧妙化していて、時給や募集文言が通常の求人案件と区別がつきません。いたずらや腹いせで他人が騙って応募するなんてのも出てくるでしょう。
こんな環境下でマイナ保険証とか免許証とか進めちゃって大丈夫なのかという心配はあります。履歴書や求人サイトから個人情報を取得する際に事業者コードと紐づけするとかなんらか法対応しないと取り返しがつかなくなるんじゃないかと。権力闘争もいいけどまずこっちが先じゃないすかね。
まとめ
今回は選挙行かなかった理由を徒然と書いてみました。自分は元公務員試験受験生で、その知識を転用してトレーダーやってる罰当たりな人間なのですが、それゆえ「選挙なんかで世の中変わったら苦労しねぇんだよ(怒号)!!」という諦観めいたものはあります。
公務員試験に未練はなく、ゆえに政治に対する期待も極めて薄いので、普段はMBTIなどの記事を書くことが多いのですが、こういうブラックな話題に触れるとその人の「素」が見えますね。
INFJは一見物腰柔らかいですが、物事の見方や根底にある価値観が実はかなりシビアで、恐ろしく冷めているところがあるので、ChatGPTの評価はさもありなん。やっぱりINTJの同類なのかもしれません。
おまけ
途中で見切れているINFPの記事はコチラです。
INFJ・INTJ「‥‥逃さん‥‥ ‥‥お前だけは‥‥」
ENFP「なんでや!ワイ関係ないやろ!」
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