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【MBTI】 16タイプと早熟or晩成傾向 ②各タイプの傾向
前回に続きMBTIの早熟・晩成傾向について。これも長いので自分の気になるタイプだけ読むといいと思います。
■前回の記事はコチラ
点数評価
前回記事を踏まえて、①E(外向型)>I(内向型)、②Se>Si・Ne>Ni 、
③Fi>Fe・Ti>Te、という尺度で評価付けを行ってみた。
外向or内向は、主機能にSe・Ne・Te・Feのいずれかが該当すれば外向型となり、そうでなければ内向型になる。
①外向型(E):1点 内向型(I):0点
②主機能or補助機能が Se:2点 Si・Ne:1点 Ni:0点
③主機能or補助機能が Fi:2点 Fe・Ti:1点 Te:0点
5点:ESFP
4点:ISFP ENFP ESTP ESFJ
3点:ISTP ENTP INFP
2点:ESTJ ISFJ ENFJ
1点:ENTJ ISTJ INFJ INTP
0点:INTJ
5点:早熟(10代中盤)
ESFP(Se-Fi-Te-Ni)
ESFPは典型的な早熟型だろう。大正義主機能Se+補助機能Fiという組み合わせは、どちらも先天的要素が強いため幼少期から発揮することができる。特にSeラッシュが強力で、陽気な気質から皆を楽しませたり、スポーツや音楽で皆の注目を集めたりと、アドバンテージを発揮しやすい。
上記の理由からESFPは陽キャとなりやすく、小学校~高校まではスクールカーストは一軍に入りやすい。ESFPの全盛期はこの時期で「遊び」に関しては16タイプでも随一の充実度を誇り、恋愛でも滅法強い。16タイプでも青春を謳歌しやすく、勉強以外に弱点がない。
就職してからは程々にマジメになる。学生時代はよく遊んだためやり残し感がなく、代替機能Teでしたたかさを覚えるためだ。女性だと販売職や技能職などの仕事に就いてやがて結婚していく人が多い。早い人だと20代前半くらいで既に結婚出産を終えてウイニングランに入る人も珍しくない。
ESFPは30代で孫ができるような大逃げ馬のような人が稀にいて、他の追従を許さない。だがESFPにも落とし穴もあり、それは色恋沙汰だ。異性関係が派手になりやすい。また浮気・不倫も注意が必要で、移り気なため交際が衝動的・刹那的になることがあるかもしれない。
4点:やや早熟(10代後半)
ENFP(Ne-Fi-Te-Si)
ENFPはN型だがやや早熟かもしれない。やはりFiが付いていると「子供らしさ」があるので大人から可愛がられやすく、幼少期~思春期辺りのスタートダッシュで加速しやすいと思う。
主機能Neだがこれは結構割れる。幼少期にメリットを享受できる一方で、極める場合は大量の知識を学習した上での研鑽を求められるからだ。そして人生中盤の20代~30代はあまり強みがない。多くの人は就職して型にハメられてしまうからだ。ENxPはサラリーマンしてるのが割と苦痛らしい。
ENFPの場合、Neの好奇心+Fiの愛嬌で幼少期ブーストはそれなりにかかるのでアドバンテージは稼げると思う。またENFP特有のユニークポイントとしてスクールカーストに縛られない点も強い。一軍にも三軍にも顔を出せる点は唯一無二と言える。
また女性の場合、不自由を感じにくいからか代替機能Te+劣勢機能Siが育ちにくい点はあるかもしれない。占いやオカルト、神秘体験やスピリチュアルにハマりやすいのはご愛敬。
ESTP(Se-Ti-Fe-Ni)
ESTPは分かりやすく早熟傾向だろう。なんといっても主機能Seが強すぎる。Seラッシュをかければこれだけで幼少期~思春期は勝てるため、大きくアドバンテージを得ることができる。ジュニアユースなどのスポーツエリートに入ることもあり、センスと反射神経は折り紙付きだろう。
これは歴史文明でたとえると紀元前3,000年前の時代に、周りがまだ木とか石器よくて青銅器の中、鉄器と戦車でガチ武装したヒッタイト人みたいなものだ。ちなみにESFPはエジプトポジションでやっぱり強く、ESTJはローマ帝国なんでそれより大分後になる。Seは本当そのくらい強い。
ESFPよりも早熟傾向がマイルドなのは補助機能Tiがあるからで、ESFPに比べると勝負事に強くなる。要領良く機転が回る上に荒事に強く、営業職や公安職といった心身ともにタフさが求められる仕事も務まるため、適職を選ばない点でも強い。
ESFPに次いで逃げが得意なタイプだろう。しかしESTPにも落とし穴もあり、それは非行だ。お酒やタバコ、恋愛やギャンブルなどが原因で悪い人・怖い人と付き合ってしまうパターンだ。あるいはスリルを求めてしまって危険運転等で大怪我をするという場合もある。
ISFP(Fi-Se-Ni-Te)
ISFPも早熟型に入るだろう。やはり先天的なポテンシャルでアドバンテージを稼ぐタイプなので、教育・経済格差の影響を受けにくくヘタレないのが強い。ゲーム的に例えると初期値で戦える強さがある or 能力にかかわらず一定の役割があるため、育成する必要がないキャラという感じになる。
このタイプに関しては女性が特徴的で、ロールモデルとしては「高卒の専業主婦」だろうか。全盛期はやはり学生時代で、主機能Fi+補助機能Seで先行して遊びや恋愛で青春を謳歌し、20代は事務職・販売職・保育士などの仕事に就きながら、やがて結婚・出産を迎えるというコースだ。
積極的な努力や能力開発を行わないため軽く見られがちだが、上記女性の期待値を超える人生を送るのは全16タイプ男女でもかなり難しい。だからISFP女性は強い。ただしコレも万能ではなく、付き合う男性を間違えてシングルマザーになると一転追い込まれる。
また男性だと女性程の強さ・安定感はない。属性が弱くマネタイズも不利であること、男性ISFPは劣勢機能Teがネックとなる状況がままあるためだ。勉強が苦手な人は補助機能Seを活かした技能職の方がいいかもしれない。
ESFJ(Fe-Si-Ne-Ti)
ESFJもかなり早熟気味になるだろう。ESFPやISFPほどではないが補助機能Siが知覚機能であるため発達が早く、主機能Feも学校で社会性を学ぶ上で自ずと伸びてくるため、16タイプ全体で見ると早熟寄りになるだろう。競馬で言えば先行といったところか。
ESFJは主機能Feという特性が学校社会で長所として発揮されやすい。たとえば部活動、運動会、合唱コンクール、委員会活動といった、チームワークを発揮する活動に対する意欲や適性が高く、中心的な人物となりやすいからだ。大学ならサークル活動のコアメンバーとなるだろう。
遊びについても、チームワークを発揮する過程で友情・恋愛を構築しやすく青春を謳歌しやすい。新卒就職は学生時代のやり残し感がなく全盛期で臨め、ESFJ自体が面接試験の理想人格であるため、大企業や官公庁から特に内定を得やすいタイプといえる。人生後半も会社の力で戦える。
ESFJの欠点は排他性だ。派閥形成力の強さからいじめや仲間外れを積極的に行うため、アンチが一定数生じてしまう。とはいえ自身が孤立することは少ないため、余程トラブルにならない限りはうまくやるだろう。
3点:普通(20代前半)
ISTP(Ti-Se-Ni-Fe)
ISTPは普通という評価になった。寡黙で愛想がないために、親や教師からは当初あまり注目はされず、クラスでもあまり目立たないことが多いと思う。しかしそこはSP型で補助機能Seを発揮してスポーツや音楽、図工などの実習系の作業で頭角を現し一目置かれるケースが多い。
このタイプは職人や技師といった技能職に高い適性を示し、工業高校、高専などに進学してからこれらの仕事に就くと強い。持ち前の探索志向から現場レベルで何とかする能力はピカイチで、ラフプレーや出たとこ勝負に強いため純粋に仕事ができる人が多い印象だ。
ISTPの強みは卓越した冷静さで、荒事や緊急対応では無類の強さを発揮する。何らかの武道や格闘技を嗜むISTPも多く、ここぞの肝の座り様やクソ度胸は非常に頼りになる。
また空間把握能力に秀でるのか大型車や重機、鉄道などの運転技能に適性を示したり、警察・自衛隊に進む者もいる。プロフェッショナルやスペシャリストといった働き方と相性がいいので、速すぎず遅すぎずでバランスが取れている印象だ。
ENTP(Ne-Ti-Fe-Si)
ENTPは普通という評価に入った。主機能Neの好奇心は本物で、利発さが目立つため親や先生からは知能指数が高い子と思われやすい。しかし賢さゆえに子供騙しが通じないので、小学生時代は浮きこぼれてしまって疎外感を感じやすいかもしれない。
高校・大学と学習内容が高度化してくると補助機能Tiが生きてくる。あまりマジメにやっているようには見えず、板書ノートも取らないがなぜか成績がいいタイプという感じだろうか。知識の体系化に優れたNiユーザーと違って、純粋に知能が高いという印象を受ける。
xSTJと違って堅苦しさはなく、xNTJのように上昇志向が強いタイプでもなく割と天才感がある。なんていうか男子校でおバカなことをやって生き生きしているタイプという印象だ。Youtuberとかに多そう。
大人になると男子校キャラのまま、IT系やベンチャーで何か面白いことを考えているイメージが強い。しかし型にハメられてしまうENTPもいるようで、こうなると劣勢機能Siをチクチク突かれる形となるので割としんどそうな感じもある。
INFP(Fi-Ne-Si-Te)
INFPは普通らしい。主機能Fiがあるので幼少期ブーストがかかる点は強い。独特のファンシーな世界観があり、夢見がちで可愛らしい雰囲気があるため、親や教師からは抜けていると思われつつも好かれやすい。好奇心が強いところも子供らしくて好印象を与えやすい。
ENFPと違って内向型なので、直観型らしいぼんやりした印象がいくぶん強く出るのかもしれない。ただ他のIN型のなかでは一番とっつきやすく早熟型になるだろうか。学生時代はIN型では一番馴染みやすく、青春や恋愛の取りこぼしも少ないと思われる。
しかしINFPは他のIN型と同じく大人になる過程で壁にぶつかりやすい。劣勢機能Teゆえに価値観の強制に対するアレルギーが一際強くメンタルを崩しやすいようだ。またヘラムーブをかまして周りを振り回したりすることもあり、何かと手がかかる印象がある。
しかし処世術として代替機能Siが伸びてくると社会でも落ち着いた振る舞いができるようになり成長を感じさせる。この「成長したINFP」は映画版のび太のようにカッコよく、かつバランスが取れている。
2点:普通(20代後半)
ESTJ(Te-Si-Ne-Fi)
ESTJは普通という評価になった。主機能Teは晩成要素で、幼年時~小学生の頃の情操教育はあまり馴染まない。ところが競争の要素が入ってくると本領を発揮し始める。たとえば中学受験、部活動、中高一貫の進学校とかになると頭角を現す人は多いだろう。
一方で補助機能Siがあり、ESTJは親や教師の言うことや、校則や提出物などのルールは守る。また「子供らしい」とか「少年らしい」といったロールにも適合的なので、Niユーザーと違って年相応の楽しみ方や遊びを楽しむこともできる点は強い。
競争を好む一方で、変に斜に構えたり大人に憧れることをせず、年相応の感性で今を楽しむことができるのはESTJの良いところだろう。ガリ勉や部活一辺倒にならず、友情・恋愛もちゃんと回収するので、晩成タイプによく見られる「遊び」を経験しなかった大人にはあまりならない。
ESTJは競馬で言えば差しだろう。ESFJ同様に新卒就職時に全盛期(ピーク)を持っていけるのはESTJの強みだ。会社の力で戦える一方で、競争を好む気質から地力もしっかり強く安定感がある。Siによって青春の取りこぼしが少なく、xNTJより活躍できる時期が早いので差し切って勝ちやすい。
ISFJ(Si-Fe-Ti-Ne)
ISFJは普通となった。主機能Siで等身大の子ども時代を過ごすことができ、補助機能Feで利他性を発揮する。そのため両親や教師から「いい子」と思われやすいタイプで、実際その通りだったりする。
このタイプも女性が強い。小中時代は二軍で穏やか友人関係を育みつつ、高校大学でモテが開花し、新卒就職で事務職に就職、仕事に慣れてお金が溜まり将来の見通しが立ったので彼と結婚、というのが典型的なロールになるだろうか。間接部門で時短勤務しているイメージも強い。
男性ISFJは女性ISFJと同等の強さは期待できないことが多い。非営業職の就職難易度がかなり上がり恋愛も強くないためだ。単なる気弱なオッサンとして雑に扱われやすい。営業職だとノルマや断られることの恐怖から劣勢機能Neでネガティブな想像をしてしまうためメンタルも悪化しやすい。
こうなると正攻法の努力を強いられるが、SiユーザーのISFJはガチの晩成型であるINFJ、INTJ、ENTJあたりと競争になると分が悪い。地力での勝負は長引くほど不利になるので、やはり20代で非営業職を引けるかどうかがカギになるだろう。
ENFJ(Fe-Ni-Se-Ti)
ENFJの成長傾向は普通なのかなぁ。周りにいないのでよくわからない。基本はESFJに似ているが、補助機能Niがうまく使えるようになるまで時間がかかるため、晩成傾向に多少引っ張られると思われる。
ESFJは派閥を作るのが上手い(=同質性の低い人を排除する)のに対して、ENFJは派閥から漏れた人を受け入れるのが上手いので、2軍やアウトカーストのリーダー格に自ずと収まる傾向がある。ただしこの集団は同質性は低いのでまとまらず、苦悩が多いイメージはある。
空回りしたり裏切られたりといった苦い経験を乗り越えて成長し、なお前を向いて行ける強さを備えるのはそれなりに成熟した後になるだろう。新卒就職はやはり囲い込み方式なので、排除や仲間外れ、内輪外輪の区別を嫌うENFJとは相性が悪いかもしれない。
ただしENFJは人望の厚いタイプなので、後々になって今までの取り組みが実を結び、人に助けられて幸運を拾うことはあるかもしれない。ENTJが統率型のリーダーシップなら、ENFJは他薦によって上がってくるリーダーシップの典型といえ、彼らを慕う者は多い。
1点:やや晩成(30代以降)
ISTJ(Si-Te-Fi-Ne)
ISTJはやや晩成寄りという評価になった。このタイプはSJ型ではあるので斜に構えた部分が少なく、それなりに遊ぶタイプでもあるので、新卒就職で成功すれば会社の力で戦っていける。あくまでSJ型では晩成であって、NJ型のように20代までの期間が弱いわけではないのがポイントだ。
ISTJの強みは継続力である。あまり自己主張をせず個性や面白みに欠けるタイプではあるのだが、ルーチン耐性や忍耐力の高さから、長じて一定の地位・能力を築く場合がある。たとえば営業職で皆が辞めていく中一人だけ残り続けたことで、結果的に出世してしまうケースなどだ。
あるいは税理士試験のように膨大な知識量と勉強時間を求められるが、面白みには欠けるため普通の人は苦痛を感じやすい勉強を、見事やり果たして合格してしまうといった忍耐強さがISTJにはある。国税専門官勤続10年で税法免除という裏技もあるけど
ISTJは無個性が個性といったところで、キャラの薄さゆえに気付きにくいが直接部門・間接部門・公務員のどれもそつなくこなせ、中には物凄く伸びる人もいる。何の特徴もないのになぜか強い人はISTJの可能性が高いかもしれない。
ENTJ(Te-Ni-Se-Ti)
ENTJは晩成傾向だろう。確かに強いタイプではあるのだが、主機能Te+補助機能Niはどちらも能動的な学習・努力を必要とする心理機能であるため、人生経験の少ない若年時はあまり強くない。下積みを要する性格なのだ。
ENTJといえば雄弁だが、学生時代は補助機能Niが育っておらず上手くしゃべれないことも多い。周りもSP型などの非言語コミュニケーションを得意とするタイプが多いのであまり振るわないと思う。そして勉強ならともかく純粋なSe勝負になるとあまり強くなく、ESTPあたりに教訓を与えられる。
そしてNiユーザーであるので意外と遊ばないことが多い。斜に構えて青春や恋愛を置き去りにする傾向はこのタイプにもある。遊ばないので新卒就職までに仕上がりきらないし、大手企業に入れても環境や上司に何らかの不満を持っていて、くすぶっていることが多いかもしれない。
ENTJが活躍するのは、補助機能Niが育って洞察力や言語能力の増した30代以降で、統率力を振るえる環境だろう。向上心や競争力は強いので、然るべき環境にさえ身を置けば、持ち前の推進力や制圧力を発揮しやすいと思う。末脚は強いのでスパートが間に合うかが勝負だ。
INFJ(Ni-Fe-Ti-Se)
INFJは晩成寄りの性格になる。主機能Niであるため能力の完成が遅く、表裏にある劣勢機能Seが学生生活で強烈なデバフとなるためだ。小中高は体育の授業、大学は学生生活・新卒就職、社会人は直接部門職でマイナス適性と常に弱点が付いて回るので、20代までは苦戦を強いられやすい。
補助機能Feであるため、TeユーザーのINTJ・ENTJよりは幾分早熟寄りのはずなのだが、これも男性だとFeを求められる状況が少なくむしろ腐らせやすい。Ti+Se一辺倒となりやすいのでINTJ・ENTJとあまり変わらず、加えて適性外のハンデもあるので努力や詰め込みは必須だろう。
INFJが活躍できるのは早熟タイプが息切れし始める30代以降だ。ここまで腐らずに努力と研鑽を続けてきたINFJは、主機能Niのパターン認知能力が漸くモノになってくる頃で、先読み・人読みによる危機回避能力や、資格取得・資産形成といったバフの積み上げで徐々に戦えるようになってくる。
しかし新卒就職で勝った人を覆せるほどの劇的な強さはない。劣勢機能Seで周回遅れになった人生は晩年まで重くのしかかる。これを取り返せるのは早くて50代といったところだが、その頃には健康問題など別の問題も出てくるので、やはりINFJに楽園はないだろう。
INTP(Ti-Ne-Si-Fe)
INTPの成長傾向は晩成型だ。主機能Tiの探索志向と補助機能Neの知的好奇心を併せ持つため頭のいいタイプであるのだが、それを発揮するためには知識の詰め込みを必要とする。またその性分ゆえにオタク化しやすいので、イメージで損してる部分が大きい。
noteでもわかる通りINTPは相当精緻な論理的思考を持っている。そして彼らは考えることが「目的」である点でゴールがない。その思考力はINTJやTi優位型のINFJとは比べ物にならない。Ni主機能はあくまで考えることは「手段」にすぎず、ゴールありきからだ。
この「考える」ことが世の中の需要とマッチして、それで飯が食えると強い。ISFJにおける事務職と同様、INTPにとっての技術職は鉄板であり、むしろ特化していると言っていい。具体的には機電系大学院を卒業してメーカーとか、情報系学部を卒業してSEとかのルートだろうか。
ただしこれも職階が上がってくると、進捗管理や予算獲得、提携交渉のためにマネジメントや営業の要素が出てくるので、代替機能Si・劣勢機能Feとどう向き合うかという課題は出てくる。エンジニアとしてここまでやるとなれば、必然晩成型になるだろう。
0点:晩成(40代以降)
INTJ(Ni-Te-Fi-Se)
INTJは典型的な晩成タイプだろう。主機能Niの戦略眼やパターン認知はある程度数をこなさないと役に立たないし、補助機能Teも勉強や努力を重ねないと効果を発揮しない。INTJは典型的な追い込み型で、Ni+Teはとにかく能動的に努力しないと使い物にならない。
劣勢機能Seに苦しむ点はINFJと同じだ。新卒就職時点では能力が完成せず、遊びや青春はやり残しも多い。IN型ゆえに面接試験で高得点は見込めないため、高学歴でも大手企業や官公庁に入れないことはままある。20代までは下積みとしてしんどい時代が続くだろう。
そして仮に大手企業・官公庁に入れたINTJであっても、仕事に意義を感じられなかったり、組織の理不尽に看過できなかったりして、主機能Niに引っ張られる形であっさり退職してしまうことも多い。このため有能イメージと裏腹に肝心の能力を活かせる環境がないという弱点を抱えやすい。
Ni+Teはどちらも成長性の高い心理機能であり、育ち切れば確かに最強なのだが、最強になる時期が遅すぎるという点もENTJと同じだ。50代では可能性は閉じてしまう。出世や成功を目指すなら見切り発車は必要で、完成を待たずして勝負しなければならない。そうでないと追い込みが届かない。
まとめ
16タイプごとの早熟・晩成傾向をざっくりと書いてみた。もちろん独断と偏見はあるし、こじつけ決めつけなところもあるが、それなりのリアリティを持って書いたつもりでいる。人生とはレースなのですよ!!
早熟型は補正が強いため、生まれた時のポテンシャルでアドバンテージを稼げるのが強みだ。友情・恋愛を回収しやすく、段階を踏んで受験・就職活動の敷居をまたぐ。後は会社の庇護に守られ、結婚と子育てをこなし、若い頃の成功体験といった「貯金」を崩しながらゆっくりと衰える。
人としてきわめて自然で健全な生き方だ。早熟型の人がすべてこのような人生を送れるわけではないが、王道・正攻法の生き方はこうだろう。筆者自身こうした生き方に憧れるし、このような人生を歩みたかったと心底思う。
この点晩成型は上記のアドバンテージがないので、正攻法だと押し負けてしまう。そのため勉強、能力開発といった経験値稼ぎが必須だし、さらにその先、省力化・金策のための仕組み作りも必要になるのだが、その努力が実ってラクになるのは早くても30歳以降になってしまうだろう。
友情・恋愛はうまくいかず、会社の庇護や身分保障もない。必然結婚も遠のく。若い頃の成功体験もなく「貯金」もない人は、今頑張るしかない。人生で一番若いのは今日だ。筆者もそうやってnoteを書いている。
人は20歳で成人を迎え、30歳で一人前となり、40歳で人生の折り返し地点を迎える。あるいは50歳で集大成となり、60歳で第二の人生を歩み始める。
これらの節目はまさに両者の人生が交錯する瞬間だろう。はたしてあなたはどちらだろうか。