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辺境のオーバー・ザ・サン偏狂感想日記 Ep.120 本物とは…

2023.1.20アップの回。個人的神回…

「あなたの本物はなんですか?本物とは何かを教えてください。」

美香さんからスーさんへ送られた、表題のLINEメッセージ。
某番組の感想をメモしたと思ったら誤送してしまった……そうなのですが、日頃自分自身が薄っぺれーなーと独りごちる私にとっても、グッとくるお言葉がここにはある!
一人のリスナーとして、美香さんのLINEに感謝しかないわけです。

美香さん:
誰が決めるんですか?
わたしが"本物"ってことは?


スーさん:
それはね、自分が決めるしかないんです。
なぜなら、自分には嘘はつけないから。

そして、自分につけない嘘っていう点において、「大丈夫、私はこれでもオッケーよ」っていう自分自身を肯定する力も凄く大事です。
ただ、何かのプロフェッショナルであるんだったらば「私は本当にこれでいいのか?これで十分なのか?」っていうことを問うていくってことも凄く大事で。
それはじゃあ何のためかって言ったら、自分だけが最終的に自分の味方でいられるように胸張って「私は私の味方です!」っていられる、言えるように、自分自身に常に「これが本物か?これで十分か?」と問うていく話を、この間超本物の人から聞いたっていう。

(中略)

"本物"っていうのは自分自身の中にあるんです。
なぜなら、本物かどうかの判断は、他者には委ねてはいけないんです。


美香さん:
なんで?

スーさん:
だって、そんなの人によって変わっちゃうじゃん。
アメリカ行ったら本物だけど、ヨーロッパ行ったらニセモノみたいになっちゃうじゃん。

美香さん:
でも、「自分が本物である」ってことは……じゃあ何、自分はアーティストって言ったらアーティストっていうこと?

スーさん:
そうです!そう。
ただ、それを人が認めるかどうか、自分自身が本当にアーティストとして胸を張って言えるかどうかは常に自分に問うていけって話ですよ。
そこで精度が上がるか上がらないかっていうのは、もうその人の能力に掛かってるから。

だから凄いなと思ったのは、本物中の本物の話を聞いて思ったのは、例えば"自分自身にダメ出しをしていくのは絶対ダメですよ。ずーっとダメ出ししていくのは良くない。だけど、自分自身の精度を上げていくには自分に対して厳しい目を向けなきゃいけない。これは一緒。この2つをどうやって成立させるのかが私は分かんなかったわけ。で、考えて考えてこれどういうことかなぁと思ったけど流石本物は、「全世界が自分のこと嫌いになっても、自分だけは自分のこと絶対嫌いにならないぞ」って決めたんだって。
そのためには、やっぱり自分に嘘をつかない。自分自身に対して十分なことをやっていく。

自分のやりたいことをやるためには、周りを説得しなきゃいけないんだって。
で、何で説得させるかっていうと、言葉じゃなくて創ってきたもので説得する。って考えていくと結局自分自身に対して自分でダメ出しをするんじゃなくて、「自分自身が絶対に大丈夫だ」っていう自信を自分に与えるために精度を上げていく。

交渉と折衝を繰り返しながら、自分の中にある一番大事なものを守っていくために、周りと交渉しながら自分自身の作品の力を上げていくっていう話をしてて。

7:40〜

そして、こちらでお話しに出ておられる超本物の御仁は、19歳時にお気づきになられたと……。

「私はこれで大丈夫。そんなに悪くないよ。」っていうのも大事よ。大事。

だけど、それは普通に生きていくための、毎日を月から金土日ってやるためのものであって、もっとロングスパンで自分自身が何か物を作って世に出していくっていう人は、「これが本当に自分の本物と言えるのか。自分自身を嫌いにならないためにも……
"とりあえず仕事だから"って言って、全然自分が好きじゃないものとかやっちゃうときあんじゃん、たまに。
それをやらないためには工夫が必要なんですよ。」って話を聞いてて……やっぱ本物だなと。

一番大事なものを守るためだったら、他人に対して柔軟性があるっていうのも本物だよね。

本物って何かって言ったら、堀井さんが本物だと思う人の特徴を挙げていけばいいんだよ。

11:16〜 スーさん

ジャッジを人に委ねていない人。
揺るぎない人。

私がやっていくものは、相手の最終確認がありきのもの…つまり、最終的なジャッジは委ねる必要があるものだけれども、ほとんどジャッジしてもらわなくても良いクオリティに仕上げていきたい。
その精度を上げるために練習を重ねていく。
格好ばかりの、時間と材料を浪費するだけのものでなく。

人に見られても大丈夫かどうか。人にギョッとされないかどうか。

「本物だ」って思えば大抵のことは気にならなくなりますね。「自分は本物だ」って思うと。

人に理解されなくてもいい。
自分は唯一無二のものであるっていうことを心で謳っていくっていうことが大事だと思います。

この手帳は要するに本物の証ってことです。

19:56〜 美香さん

ただ、四隅は気になる。美香さんの手帳のお話。
「自分は唯一無二のものであると心で謳っていく」という言葉になんだか胸が温かくなりました。
人間というガワは同一で、そこに"自分"というものが認識されると不同になっていく。

リンゴといえば?

スター。
ポールといえば、マッカートニー。

なくしそうなものに付けておけば、
いざという時に追跡できる。まさにお守りのようなアイテムだなぁ。
ずっと後ろで"ピコン……ピコン……"と鳴っていたTileというのはこちらかしら?


あれを調べてたつもりが、気になる別トピックが現れると目がそちらに奪われ、結果何をしようとしてたんだっけ……となるのは、あるある事案。

現代アート/大衆アート

300億のマンションは無私。手にしても価値の下がらない現代アート。投機。
本物しかペイできないだろうものも本物である。

他方、我々市井の者が親しむ漫画や音楽、暮らす場所は価格だけを視座に据えれば大衆アートやもしれぬが、決してニセモノではない。
それもまた"本物"なのです!

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