If the world was ending
あの男を思い出す時間も減った。
そろそろ1年が経つのだから。あの男と出会ってから。あの男と離れてから。
最近、とても変わった人に出会った。36歳猪年B型。私たちはデートをしている。
生まれたてのヒヨコのような男で、正直に彼が生きてきた36年間の話をする。まだ2度しかデートをしていないが、彼には初恋の忘れられない人がいること、以前付き合っていた人がベトナム人だったこと、甲殻類が好きではないことなど、彼はランダムに伝えたいことを私に話してくれた。
きっとみんな、誰かを求めているのだ。たとえ手に入らなくても。思い出の中で。
私はその男に、今初恋の女性を抱きたいかを聞いた。答えはNOだった。彼は遠い昔の記憶の中で彼女といるのだ。
私がまだあの男とフィレンツェにいるように。
もし、今日世界が終わるなら、私はあの男の腕の中にいたい。あの1月の腕の中に。
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