世紀末みたい

きっと思い出すだろう。
誰もいない日比谷通りを手を繋いで歩いたこと。
夜桜。3番出口でのキス。

すんなりと私の心に入り込んできて、私を溶かしてくれた。

でも、もうあなたは何も持っていない。
私が唯一あなたに求めた愛さえも、あなたは持っていなかったのだから。
誠実さ。正直さ。

全て幻想だった。
何も持っていないあなたを愛そうともした。

人生で一度経験するかわからないような時期をあなたと過ごせて楽しかった。

私は先に戻るね。
さよなら。

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