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「FOR NO ONE」英国人の友達

いい年の僕が、若くて元気なカップルと友達になった。彼はイギリス人で彼女は日本人。彼はビールが好きな大酒のみで、彼女もなかなかの酒のみで、決まって先に潰れる彼をいつも優しく介抱しながら帰るのがお決まりだった。

集合場所は立ち飲み屋。別に約束はしない。会う時は会うし、会わない時は会わない。同じ空間に居ても一緒に飲むとは限らない。カッコつけて空間などと言ってみたが、10人入れば満宅といった広さだ。僕が、珍しくパッションを感じる相手と飲んでるなと察っすれば、挨拶もそこそこに気を使って遠目に陣取ってくれる。「こっちで一緒に飲もうよ~drinking together!」と声をかければ皆で席を囲んで飲む。ほぼハゲおやじと飲んでいたのでそんなことはなく、来れば一緒に飲んでいた。

まったく必要の無い単語は雨後の筍のように浮かんでくるんだが、「今日はどんな仕事だったの?」といった簡単なカンバセーションが出来ない。パっと出てこない。もどかしい。

孤児=ophan
(王ファンの孤児)
これは死ぬまで忘れない。
何かに連想づければ楽々英単語が身につく!という本の最初の方。
*王選手のファンは孤児

余談に余談を重ね、脱線に脱線を続けるからこそ楽しい飲みの時間だが、【孤児】なんて話題はまず出ない。その知識は必要ない。

なんとか会話がしたい。
考え出したのが、好きな洋楽の歌詞を、英語と日本語と両方ともにノートに書きだしていくという策だった。左は英語。右は日本語。名案だと思った。ポケット英会話本は買ったけど、まったく面白くなくて読む気がしない。歌詞書き出し法だと、好きな歌の詞を深堀出来て且つ、会話も出来るようになるという斬新なものだった。

結論。
1曲で挫折。

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↑実際のノートは捨てた。これを書く為にわざわざ書いた

超短い曲。両方書くワケだから短くないと苦痛だ。
真っ先に思いついたのが、THE BEATLES「FOR NO ONE」

超短いと思ったが、書いてみるとそうでもなかった。しかも、リフレインが続くだろうから、そこはチョンチョンでいいだろうと見込んでいた。違った。写真で書いたように、英語は( )したブロックの分量を7個書かねばならない。日本語は3個だ。早々に字が乱れる。ボールペンを強く握っている右手が痛い。

己の飽きっぷりに呆れた。

「same」「me too」「very tired」

そんなコミュニケーションでいいや。

「FOR NO ONE」は意外と長い。
YouTubeにビートルズ公式チャンネルがある。
初発見である。




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