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30周年記念日にもスピッツ「エスカルゴ」の“だめだな ゴミだな”っていう言葉が刺さる

 唐突に2日連続でnoteを更新してみたりする。
 そう、今日はスピッツのメジャーデビュー30周年記念日。本当に色々思うことがあるけど、ただただありがとう、という感謝の言葉しか出てきません。ほんとに好きなんです。なんかもうこんなに好きだと、死ぬまで一生好きかもしれない。
 これまでに私は、noteでいくつかスピッツの話をしてきた。


・アルバム「さざなみCD」

・ライブ「FESTIVARENA 2014」

・各アルバムの推し曲

・東京ソング(「けもの道」「野生のポルカ」)

・「シロクマ」とアルバム「とげまる」

・「夜を駆ける」

とまあ、中学高校時代から今に至るまで散々聴いてきたスピッツというバンドについて、様々な角度から自分語りと趣味の押しつけをしてきている。(そう、私のnoteはどの記事も自分語りと趣味の押しつけから出来上がっています。)

 では、メジャーデビュー30周年の記念の日に、なんの話をするか、ということになる。まあこれまでにマサムネ氏はじめメンバーの誕生日には何もしてないし、その他記念日をここで祝ったこともないのだが。
 それでも! 30周年っていうのはとても大きなお祝いではないだろうか。何もせずにはいられないのではないだろうか! といてもたってもいられなくなってきたので、今日なんとしても1本書き上げます。

 とはいえ、前述の通り、一通りスピッツの好きポイントの話はしてきてしまっている。好きな曲、好きなアルバム、好きなライブの話…… あとしていないとしたらバンドのビジュアルの話くらい? と思うがそれはしない。

 今日は“誰にも伝わらなくていい、ただ私はこの曲のことがこんなに好きなんだ”という話をします。その曲とはそう、タイトルに入れた歌詞のとおり、「エスカルゴ」です。

 「今日1日、何もしなかったな……」っていう日、ありますよね。ニートのような生活を送っている私には、ほぼ毎日そんな気持ちです。今日も本当はやらなきゃいけない事あったのになんもしなかった……
 そんなとき、私には脳内再生される曲。それが「エスカルゴ」なんですよ。

 この曲、とても好きな曲なんですが、なんといっても冒頭の歌詞が「だめだな ゴミだな」と、的確に心を刺してくる。その先で「さりげない言葉で溶ける心」とあるから、これは他者から自分に向けられた言葉で、それで心が溶けてしまっているってことなんだろうけど、そんなことは関係なく、聴くとちょっとしんどくなる歌詞だ。
 今回はこの曲の歌詞について、よく見てみようと思う。今まで空で歌えて何の気なしに見てきた歌詞だが、深読みのしがいがありそうに思えてならないからだ。
 「エスカルゴ」は2002年に発売されたスピッツ10枚目のアルバム『三日月ロック』に収録されている曲である。シングルでもなく、タイアップもMVも無い、つまり有名曲ではないという立ち位置の曲だ。しかし、この曲は人気もあるし、ライブでも演奏されることのある曲であり、何より私にとってはスピッツの曲の中で片手に入るレベルに好きな曲である。元々私が『三日月ロック』というアルバムを非常に好んでいるのもあるが、よく聴いているし、とても好きになっていた。このアルバム、世間的に評価されていることもあるが、本当に好きでどの曲も思い入れがあるので、自分の中での思考がまとまらなくて文章にできていない。いつか書ける日が来たら長々と書きますね。とりあえず今日はその中の1曲のお話です。


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 まずこの曲の好きなところは、再生した直後に聴こえるドラムの音。最近ではこの曲が好きすぎて、ガスコンロの着火音にこのドラムを想起するほどだ。さすがにこれは我ながら重症だとは思っている。
 そのあとの「ジャカジャ-ン」という部分。何かが始まるという期待感を高めてくるギターの音で、イントロから心がウキウキしてしまう。

 続いて先述した冒頭の歌詞。

だめだな ゴミだな さりげない言葉で 溶ける心
コワモテ はがれて 仕方ねえと啼いて 耳をすます

 決して私の心を刺しに来ているわけではない。文脈から判断できるように、これは他者から向けられた“さりげない言葉”なんだろう。
 そうとは分かっていても、私にはスピッツに火をつけられる歌詞に聞こえる。

孤独な巻き貝の外から ふざけたギターの音が聞こえるよ

 ここでいう「孤独な巻き貝」がタイトル「エスカルゴ」のことなんだろう。ちなみにエスカルゴとは、フランス語でカタツムリの意味。日本で使うときにはカタツムリを用いた料理のことを指すことが多い。サ○ゼとか行ったときにメニューで見かけるよね。あと成○石井の冷凍コーナーとかね。ちなみに私は食べたことはないです。そういう不思議なものを食べるよりも、確実に美味しいとわかっているものを食べたいと思ってしまうので。
 で、巻き貝は分かったけど、「孤独な巻き貝」ってなんだ? ということが気になる。調理されたエスカルゴって、だいたい何個も集まって載ってるイメージ。
https://www.saizeriya.co.jp/menu/special.html
 じゃあ普通にカタツムリのことか? と思ったら、別にカタツムリの習性として孤独を好むとか群れを好むとかは無さそうだったな…… というか調べてるうちにカタツムリのビジュアルに負けてちゃんと見れなくなっちゃった…… Wikipediaに写真ありすぎでしょ……

湯けむり 陽だまり 新しい光に姿さらす
おだやかな寒さ ぶつけ合ったコマは いつか止まる
枯れ葉舞い 恋の雨が降る よれながら加速していくよ

“恋の雨”っていう言葉が好き。風が強くとも雨が降ろうとも、よれながらでも“君”に向かっていく感じがしてかわいいね。

ハニー 君に届きたい もう少しで道からそれてく
何も迷わない 追いかける ざらざらの世界へ

 “君”のことを“ハニー”と呼ぶ、そのキザさというか甘さが、スピッツには珍しいかな? なんて。タイトルはエスカルゴなのにハニーっていうのも食べ合わせ最悪で面白い。
 あとは“ざらざらの世界”とは何か、って話。平坦ではない、でもデコボコというほど起伏が激しいわけでもない、“フツーの人生”のことかなあ。道から逸れそうでも君を追いかけるっていう真っ直ぐさがいいね。

つまらない くだらない 目覚めた頭が否と叫ぶ
はじけて 飛び出て ここだけはハッピーデイ ドクロのタトゥー

 2番の冒頭も心を刺してくる歌詞。“つまらない、くだらない”と言われない人間になりたいな……
 “ドクロのタトゥー”っていう恐怖のワード。いやイメージはできるけど、スピッツと対極にいるような人たちのモチーフじゃないですか?

カヌー漕ぐ 疲れてもやめずに
あの島が近づいてくるまで

 ここの“カヌー漕ぐ”の部分、カー↘ヌー↗コー⤴︎︎︎グ って感じの音程でとても難しいなあと思う。矢印で説明して伝わるかな……

ハニー 君をジャマしたい ごめんなさい 遅かれ早かれ すべて解るはず 正直な ざらざらの世界へ

 “君をジャマしたい”っていうかまってちゃんみたいな可愛らしさ。 なのにすぐ謝って、さらに遅かれ早かれ分かるって何の話……? とかなり歌詞が分かりにくい。難しい〜

ハニー 君に届きたい もう少しで道からそれてく
何も迷わない 追いかける ざらざらの世界へ

 最後は1番サビと同じ歌詞。2回繰り返して歌うってことは強い意思表明か? と思う。 道からそれて、何も迷わない、追いかける、っていう決意かな。真っ直ぐでいいと思います。

 そして最後のアウトロ! デデデデデッ って終わっていくところが凄く好き。最後まで好きたっぷりな曲…………


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 というわけで、ここまで「エスカルゴ」の歌詞の話を中心にしてきました。まあ聴きながらじゃないと何言ってるか分かんないと思うので、サブスクで探して聴いてみてください。あと今日から新曲「紫の夜を越えて」の配信も始まったので聴いてください。


 最後になりますが、スピッツ デビュー30周年おめでとうございます! 私にいつも素敵な曲を届けてくださってありがとうございます!これからも沢山聴かせてください!

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