今週の趣味(映画)
マッドマックス:フュリオサ
荒廃した世界で、人命も倫理観もポンポン吹き飛ぶマッド・マックスシリーズ最新作
前作「怒りのデスロード」がシリーズ、というか映画史に残るレベルの傑作その前日譚かつ監督も続投という事なので映画館へGO
あらすじ
「怒りのデスロード」のメインキャラクター
フュリオサの生い立ちを五つの章に分けて描く
感想
章形式にした事で長短ありまして
ざっくり章ごとに分けてみると
① 緑の地から連れ去られる主人公とヴィラン「ディメンタス」の登場、母との離別
② イモータンジョーとディメンタスの対立
③ 戦いの日々と恋人との出会い
④ 逃避行と恋人との離別
⑤ 対立の終焉と復讐劇
てな感じで分かれてて、
どの章でも話の転換や盛り上がりがしっかり有るお陰で150分という長丁場でもダレずに見れた。
反面、区切られる関係上、山場が小さくまとまりがちで
細かいイベントを見てる気分になる。
あと、章形式って最後が一番面白い方が良いと思うんです。
今作、複数のシナリオを纏める要素として、主人公には明確な二つの目標が設定されてる
・故郷である緑の地へ帰ること
これは前作で提示されているし、結局どうなったかは視聴者も知ってる。
なので本作をまとめるのはこっち
・愛する人を奪った「ディメンタス」への復讐
最終章では物語の総決算としてその決着が描かれるんだけど、
主人公とディメンタスが長々と話し始めて、
復讐の虚しさを感じるような湿っぽい展開にしてくる。
違うんすよ、マッドマックスを見てる時は
俺はもっと馬鹿になりたいんですよ
バイク軍団とイモータンジョー軍団大激突からの阿鼻叫喚と爆発の嵐の中で、仇の近くのガスタンクをショットガンでブチ抜いて
悪党はしめやかに爆散!
みたいな感じでも良かったんじゃないかな。
復讐劇なのは全然かまわんけどね、初代もそうだし
そういえば初代云々から今作を思い返すと
手錠をかけられた腕を斬り落とせば脱出できるシーンや
生身の人間が車に追い立てられるシーン
あたりを見るに、もしかしてちょっと意識してるんじゃないかと思ったり。
そう考えると監督がマッドマックスの原点に立ち返ろうと思った映画なのかもしれない。
ただ、カリスマ的悪役による凄惨なバイオレンスシーンと復讐って展開は
ラスアス2やウォーキングデッドの方が上手くやってるので、
今更このシリーズでやらなくなくても良かったのでは…
最終章の出来次第では名作になれる器だったので勿体ない。
とまぁ難点をつらつら書いたけど、自分は良作だと思ってます。
倫理観ゼロのヒッピー(死語)達
皆大好きウォーボーイズ
巨大トラックを使ったカーチェイス
奇想天外なアイデア武器
圧倒的予算の爆発、スタントシーン
と、見たい物は沢山見れる
そして主人公フュリオサが魅力的
幼少期を演じている役者さんが大変可愛い。
そりゃ誘拐先でも手厚く保護されるわ。
そんな彼女がタフな戦士として成長していくので良い意味でギャップが有る。
まぁ初登場時から敵にナイフぶっ刺したりガソリン抜いたり、
大分覚悟決まってるんだけどね。
という訳で、結構満足な映画でした。