【2030年すべてが「加速」する世界に備えよ】テクノロジー進化の果て。新税金予測「パケット税」導入も近い!?
エンタメを遥かに超えつつある現実に、今めちゃくちゃワクワクしています。
私はもともと宇宙や近未来、非現実的な映画やお話が大好きなんですが最近テスラ社のイーロンマスクと20年来の友人で宇宙開発企業の会長、ピーターディアマンディスとスティーブンコトラーの共著【2030年すべてが「加速」する世界に備えよ】を読んだんです。
そこにはまさに今、エンタメを超える瞬間を迎えつつある世界が描かれていました。
これから2030年に向けて、テクノロジーが加速度的に進化します。
すると今まで別個に存在していたテクノロジーがクロスオーバーしだして、倍々ゲームのようにテクノロジーが深まります。その結果、私達の生活や仕事のあり方はもちろん、小売・広告・娯楽・教育をはじめ、あらゆる産業に破壊的な変化をもたらします。ここ数年で、皆さんもびっくりするような変化をまのあたりにすると思います。
ちなみに私自身は、AIって何?ロボット?テクノロジーってなんぞや?と、あまりピンと来ていなかったんですが、この本を読んで、今とんでもない未来に向けて動き出しているのを実感しました。
生活様式や働き方が大きく変化すれば、時代に応じて、税金の在り方も変化するでしょう。今回は、今すでに走り出しているテクノロジーをご紹介しつつ、今後生み出されるであろう、新しい税金についても考察していこうと思います。
「空飛ぶ車は現実になる」
Uberは、2023年にはダラスとロサンゼルス間(約2300km)を空のライドシェアを実業にする目標を掲げていました。
簡単に言えば大型ドローン型のタクシーですが、実現のポイントは垂直に離着陸できる「電動垂直離陸着陸機(eVTOLイーブトル)」の開発。実際にNASAや連邦航空局とも手を組んで、複雑な空路や空のルールを調整して、空飛ぶ車が離陸着陸するための「メガ・スカイポート」を作る計画もあったそうです。
ただ、ウーバーの業績悪化によって夢なかば、その部門は他の会社に買収されてしまったそうですが、今も実用化に向けて研究が進んでいるそうです。
テクノロジーの進化のスピードに法律の整備がまったく追いついていない今、実用化にはまだ時間が掛かりそうですが、いずれは東京からニューヨークまでちゃちゃっと日帰り出張!なんて日も、訪れるかもしれません。
イーロンマスクの怒りが生んだ「ハイパーループ」
テクノロジー時代の寵児といえば、ご存知テスラ社のイーロン・マスク。この方は相当せっかちで有名らしいです。
ロサンゼルスの渋滞にイライラしたイーロンマスク、「トンネル掘るか!」の一言でハイパーループワンというプロジェクトがスタートしたそうです。磁気浮上技術を使い、筒状の真空チューブの中に乗客を乗せた車両を、最大時速約1200キロで走らせる高速輸送システム。
それはなんと新幹線の2.5倍以上、旅客機の1.5倍の速さで、飛行機超えちゃってるんです。すでに10件のプロジェクトが進行中とのことで、その中の一つはシカゴとワシントンを35分で結ぶ…その距離は東京から福岡まで(約1100Km)の距離なんですが、九州まで30分ちょっとで行けちゃうなんて夢がありますよね。
2030年代には自動運転が当たり前になると言われています。すると「人間が運転する自動車には増税」なんてものが登場するかもしれません!?人が運転すると、あおり運転する人がいたり、ブレーキやアクセルの踏み間違えなど、操作ミスによる重大事故を誘発しますよね。このような社会的損失を防ぐために今後は、自動運転車両でないと、自動車税の増税や事故を起こしたときの罰金が高くなる可能性もあるかもしれません。
「買い物の仕方激変!2029年のショッピング」
「明日のデートで着る洋服が欲しいな〜でも買い物に行く時間がない」そんな時はVRヘッドセットを装着。あらかじめ3Dボディスキャンして身体のサイズは登録済。AIに「明日の服が欲しい」というだけで、バーチャルブティックへテレポート!
ここにあるのはジャストサイズで好みのアイテムが世界中から集められた自分だけのショップ。「試着」といえば、洋服を着た自分が映し出されバーチャルな試着ができ、360度確認できる。でも似合ってるかな?そうだ、友達に相談しよう!
親友の女友達がVRをつけると、同じショップに彼女が現れ、試着した姿をチェックしながら一緒にショッピングができる。そして買うものが決まったら、AIが代金を払い、3Dプリンターが倉庫で新しい洋服を作成し、その日のうちにドローンで届けてくれる。
こんな世界が実際に進んでいます。お店に行って実際に実物を見ないでも買い物に失敗しないのであれば、わざわざお店に行く人もすくなくなるでしょう。今後、小売業はガラッとかたちを変えるかもしれませんね。
「教育の未来 〜教師はアンドロイド・AIになる〜」
AIであれば、生徒ひとりひとりに合わせた教育カリキュラムをカスタマイズでき、AIによる感知で集中力やマインドセットを維持することも可能になる。
「今日は何を学ぶ?次のテストまでに自分には何の知識が足りない?」なんて自分だけの授業が繰り広げられるのです。
例えば社会科見学はVRでエジプトへ。
ピラミッドやファラオの墓を散策。実際に行っても見られないような細部まで映し出され、詳細な説明もしてくれたり、ファラオや市民の生活も目の前で体験できる。実際に行くよりコストもかからず、より勉強になりますよね。勉強がとっても楽しくなり、興味のあるものや好きなものが増え、知識もつく。まさにドラえもんのどこでもドア状態!
そう考えると、2030年には今のような学校のスタイルがなくなる可能性が高いといえます。VR空間に教室を作り、そこでは選ばれた教師が日本や世界全体に向けて画一化した教育をする。人間の先生は激減する可能性が高いといえます。
今、創設が検討されている「こども庁」や、すでに今年9月に設置された「デジタル庁」は、こうした思惑やインフラ整備のために創設されたのでは?と考えてしまう私は、飛躍しすぎでしょうか。
「医療の変化 〜ロボット外科手術の時代〜」
10年後、手術室で人間の医師を見つけたら「絶対ダメ!ロボットが良い」と叫ぶ日がくる。人間の医者より正確で確実で安全、かつ医療費負担が格段と安くなるのであれば、手術室に人間が立つことがなくなるかも?
また3Dプリンターによって人体の部品交換が簡単にできる時代に!?
コラーゲンを使い人工肺を3Dプリンティングし、幹細胞を使って生きた肺にするという実験がすでに行われているそうです。ちなみにすでに2018年には光を形にできる球体の半導体材料を印刷することに成功しているそうで、これにより移植用の臓器や人工眼球の作成も、そう遠くない未来に実現すると思います。
日本で臓器移植を待っている方は約14000人だそうです。それに対して実際に移植を受けられる方は年間400名だと言われています。3Dプリンターを使って人工の臓器が量産できれば、臓器移植を待っている方にとって大きな希望になりますよね。
さて夢のような世界がすでに目に前まで来ていますが、ここで一つ大きな問題が!それは「電力問題」
こうしたモノとネットをつなぐiOTが加速すると当然、電力消費量も増えます。今後、ネット環境が5G、6Gと進化すれば電力消費量がますます増えるでしょう。そうなると通信や電力のインフラも、より強化しなくてはなりません。インフラ整備のために税金はつきもの。
そこで私が予言する新しい税金は
「スマホ税(パケット税)」
通信インフラの整備のために導入されるパケット税は、その名のごとく使ったパケット量に応じて課税するものです。
たとえば、パケット通信料1ギガに対して100円を課税するとします。(ちなみに国民の月額使用データ量は、平均月7ギガだそうです。)
7ギガ×12ヶ月=年間84ギガ。これに1ギガ100円をかけると、ひとりあたり年間8,400円。8400円☓1億2千万人=なんと1兆円の税収!
ちなみに令和2年の消費税の税収は20兆円。印紙収入が1兆円、たばこ税が9000億だったので、このパケット税が導入されれば国としてはかなり安定した税収になるかと思います。
もちろん無駄な税金を払いたくない人たちは、できるだけパケットを使わないように “節パケ” すると思います。すると利用電力の削減にも繋がります。パケットを使うということは、通信インフラに負担を掛けるので、その分燃料が必要になります。
実際、デジタルデータ量は驚くほどのスピードで年々上がっていて、2017年からの5年間で3倍に増加するとも予測されています。
御存知の通り、今世界では電力不足が騒がれています。こうしたパケット抑制による節電は温暖化対策にも繋がります。そして、ここ最近の世界の流れを見てわかる通り、“温暖化対策”はお金になるんです。環境破壊、資源枯渇に対処すべく「炭素税」導入が世界で騒がれているのもその一つですよね。
ちなみに、今年10月の自民党総裁選の出馬表明で、高市早苗さんがIoTについて言及した途端、低迷していた東京電力の株価が上がりました。
未来のインフラが税金の種になると考えれば、パケット税、あながちぶっ飛んでるとも言えないと思います。
今後、テクノロジーの進化により、VRの中で亡き偉人や家族とも話ができる時代も来るでしょう。
そうなればフリーエネルギーを開発した、ニコラ・テスラさんからじかに教わって、有限だと考えられている電力を、無限に使えるという時代が訪れるかも。そうれば、みんな幸せなのに。
でも為政者(いせいしゃ)の立場からすれば、インフラ税や環境税が徴収ができなくなるのは不都合です。つまり、少々不自由な世界でこそ税金は成り立つのかもしれません。
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