豊穣の海、明石新港にて
食堂ランチのあとは明石新港へ。来るのも久々だが昼間はもっと久しぶり。
そろそろ水温的に限界のアオリイカ狙いの人中心、こちらはターゲットが違うので楽だ。
久々に外側のテトラに乗る。こういうところに来ると釣れる気満々になる。
少しだけ分けてもらったイソメを使う。餌釣り久々だ。
シェイクスピアのウルトラライト・ベイトロッドにゼブコのマイクロスピンキャスト33。
1.5gのジグヘッドで十分飛ぶ。殆どのあたりはテトラ水際近くであるからそんなに遠投する必要はないけど、ちょっとガン玉2つとグレ針にしてみたら、隣でやってるあんまり上手くないエギンガーと同じくらい飛ぶ。快適だなあ、このタックル。竿は150センチ程度しかないのだが、グネグネと柔らかいのでよく弾むし小魚でも釣り味は最高。
一投目からあたりがあってすぐに小型のカサゴが連発、途中でベラもよくやってきた。
あっという間にツ抜けしたので、餌でやる必要はないかなとソフトルアーに切り替える。
この日イチの美人ちゃん
アナハゼ久しぶり。
初めて開けたバークレーのpowerbait bubble leech 2.5インチのクリア、これまた一投目からあたりがすぐ出て釣りまくり。
ソフトルアーでこんなにガンガン釣れるのマレーシアのクアラルンプール以来かなあ。
エサと変わりないというか、エサより釣れるし楽しい。
暗くなる前にテトラを上がり(本当はこれからが楽しいのだが)テラスの方に移って試し釣り。
ここではさらなる一投一尾で、アホほど釣れる。最近やり始めた釣法が、やたらと釣れるので大当たり。
ここはもっと夜遅くなるとものすごいサイズのカサゴや根魚が出てくるのだが、その時間まではいられない。夜は西明石はりまのまどでライブでその前なのだ。
そろそろあがるかな、というときに一番良い型のカサゴがかかる。この竿だとなかなかスリルあふれるやり取りになって、最後の楽しみにふさわしい。
これは初めて使う神経締めの道具で締めてお店に差し上げることにした。
結局二時間近く全く同じルアーを付け替えることもなく一本だけで(数えるのが面倒で途中でやめていたが)30尾近く釣り上げていたのではないだろうか。ルアーではデンマークで延竿スプーンで一晩に一束(百尾)達成したとき以来だと思う。
こんなに釣れる状況ならば、もっとなかなか釣れないようなルアーとかも試したりしておけばよかった、とか、最後の方は投げれば釣れるのが当たり前になっていて、釣りが雑になってバラしたけど心が傷まなかったりで、まだまだ駄目だなあ、という矛盾する贅沢を味わう釣り。
今年こんなふうに豊穣の海釣りができるのは、これが最後かもしれない。
僕は数釣りも大物釣りにもあまり興味がない。尊敬する釣友にして魚譜画家の長嶋祐成さんがいうように「魚を騙すのではなく、自然の一部になる」というルアー釣りの楽しみを、心身ともに味わえたことが、何よりも嬉しい釣行となった。
あと、テトラに長時間乗るのは好きなんだけど、体幹バランスを使いすぎていて、演奏前にあんまりやっちゃ駄目だなあと。呼吸を激しくコントロールする演奏をするには下半身が大事で、ちょっとヤバかった。
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