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昔の写真が届いた。トロンボーン奏者、大原裕

テューバ奏者大先輩の吉野さんから頂いた写真。


いつ頃なんだろう?
20年近いかもしれない。
横浜か東京に来ているときだったそうだけどよく思い出せない。家に行ったりしたのは覚えてるけど。
リブラフで遠征、どこかの飲み屋で。
僕と大原さんの二人の写真は珍しい。


昔、関西に大原裕というトロンボーン奏者がいました。美しくかっこいい曲を書く作曲家でもありました。
ひどい酒飲みの酔っぱらいで口も悪く、トラブルメーカーでもあったけど、金管楽器をこれほど思い切りよく吹く人に出会ったのは、僕にとっては初めてだったかもしれない。
細かいことをするというよりも、本質的なところをグワッと手づかみして投げつけるような、そんな演奏をしていました。
影響受けてます。


付き合ったのは思えばそれほど長い年月ではなかったけど、いろんなことを思い出すし、未だに話題にのぼる人でもあるが、そろそろ彼のことを全く知らない人たちも多くなってきたので、なんとなく説明もしてみた。

2003年12月13日に自宅が火事で死去。44才。
今の自分より若くで死んでるなんて信じられない。
今なんとなく自分が状況的に似ているフシもあって、今僕が死んだらこんな感じ、いやそんないい事にはならないか。

死んだ後に、アイツは無茶苦茶だった、ヒドイやつだった、と言われるのは、同じかもしれないなあとよく思う。

「生きているのはしんどくて、笑えるようになりたい」みたいなこと言ってたのは、同世代になってきてよくわかります。

大原さんは、あの1959年生まれ勢の中にいた人。生きてたら還暦だよ、もう。
なんでこの年生まれの人たちはこんなに凄いんだろうとよく思っていた。
悪い彗星が地球付近を通過したに違いない。
彗星に感謝。

こちらにソウル・フラワー・ユニオンの中川さんや共演者だった樋野さんの追悼記事があります。

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