今治ホホホ座 「未知の知」
昨夜は今治ホホホ座「未知の知」MINEO KAWASAKI SONZAIBOILERZ(高岡ワタンベ)でした。ありがとうございました。
移動もそれまでも面白かったのですが、まずはライブに関して書いておくのは、ツアー中はそうするとその後のツアー先でお世話になる人達の告知に少しでも力になればということです。
時間配分が難しく大急ぎで準備。日和佐でも演奏していたSONNZAI、そして松山から参加のドラマーMINEOさん、そしてDJにはなんと大阪から駆けつけてくれた石田さん!うわー!
そしてお客で沖縄から野村さん!え!なんでここに?とビックリ。実は石田さん野村さん濱田君そして豊橋Jazoulの加藤君、この四人がかつて大阪で音楽愛好家としてまるでチームのように遊びを作って、BOILERZのイベントを企画してくれていたのでした。あれから十数年、ほとんど人達が大阪を離れなかなか合うことも出来なかった皆が一同に集まっているなんて。加藤くんがいたら完璧だったな。感激でした。
「未知の知」はあの頃に濱田くんが継続していたイベント名。
石田さん選曲のDJは全曲がツボでレコードを変えるたびにこれは何ですか?と尋ねに行く人たちが後を絶たない。な、懐かしい光景だ…。いつもそうやって刺激を受けていたけど、今もすごいものばかりかけてくれる。たまらん!
ミネオさんはラップトップの打ち込みをコントロールしながら複雑なドラミングを行っていた。今はこういうプレイバックある意味主流と言っても良いかも知れない。SONZAIは前日よりも広いスペースなのでもっと空間的な演奏になっていた。会場の響きにも合っている。
ボイラーズは2セットあり。一部はtubaは生音中心でたまにダイナミックマイクからマイクプリ経由でベーアンに送りダイナミクスの変化をつける。でも生音の速度感と直截さ、表現力の細かさが勝つのを感じる。キャパは結構あり、ある程度響くので結構大きめの音での演奏も活かせる。ワタンベの音はよく通る。
2部ではエフェクトも少し利用してコンタクトマイクを仕込んだ缶を使って音を出していたのだが意外と大人しかったので結局ボコボコにして引きちぎって踏み潰してしまった。
ので、コンタクトマイクを口の中に入れてバキバキと噛んでそれにエグいエフェクトかけてやっと落ち着いてきた。そのままtubaを吹いたりしていたのだが、マイクの持続ノイズやコンタクトマイクから出るガリガリした音が全部音階で聞こえてきたので、それでそのままスケールを作って演奏する。えいや!うわー、B♮メジャー系、苦手な音階やあーとなったけど、そういうほうが違うアイデアが出てくる。コンタクトマイクを思いっきり吹き飛ばして椅子にぶつけたノイズがいい。
ここから熱く熱く沸騰が始まる。あまりに持続しすぎて、吹くのはかなりキツイ。限界はとっくに超えている。それに挑まないと、ボイラーズにはならない。2人とも咆哮し音があちこちに跳んでいく。どうやって終わるのか、自分でも想像がつかない。自分たちの走る速度でそのまま前にコケそうなのを持続させるような演奏。いくつかのパーツがバラバラに取れて落ちたみたいになって終演。
熱かった。汗だくだ。あの頃の大阪の仲間たちから受けるエネルギーが燃料となっていつもより激しくなった気もする。オーディエンスやその場の空気で演奏はすべてが変わりえる。そういう、そのままでした。
このあとは皆で打ち上げ行って飲みまくって、という長い夜があるのですが、それについてはまた今度の話に。