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ありがとう

gracias(グラシアス)、grazie(グラツィエ)、merci(メルシー)、obrigado(オブリガード)、danke(ダンケ)、감사합니다(カムサムハムニダ)、謝謝(シェシェ)これらは、世界のどこでも子どもたちに教える道徳的な言葉としてまず挙げられる「ありがとう」です。

人から「ありがとう」と言われて悪い気持ちがすることはまずありません。どこの保育園、幼稚園でも「感謝の気持ちを忘れずにありがとうと言いましょう。」という類の教えは当たり前ながら一度くらい必ずと言ってよいほどしているものです。

 子どもは時として残酷なほどに素朴で鋭い疑問をぶつけてきます。皆さんも突然、お子さんに「ありがとうって何?」って言われるかもしれません。

 昔、お釈迦様が、弟子の阿難に「人間に生まれたことをどう思うか?」と投げかけます。阿難は、「大変嬉しい」と答えるも「どれくらいだ?」と返します。答えに窮した阿難にお釈迦様は、「人間が生まれるということは、大海原に100年に一度だけ顔を出す盲目の亀が洋上に浮かぶ丸太の穴に顔を出すくら有り難いことだ。」と説いたと言います。昆虫など他の生物の個体数があまりにも多い(百京以上)がゆえ実際、数学的に考えても人間の生まれる確立は他生物の数億分の一となります。「人間に生まれてきたことは奇跡じゃ!」ということですね。そう考えると前世は昆虫だった可能性が高いとも考えられます。

 人生において、何が起きるかなんて誰にもわからない。人との出会いも、それをキッカケに歩む道もかわるかもしれない。日々思う事は、とにかく「何があってもありがとう」と感謝しているとのこと。何ごとでも「ありがとう」とポジティブに考えるということですが、なかなか常人には受容しがたい感覚ですね。

しかし、初めは口だけでも、感謝の言葉を発していると後から心が追いついて来ると言います。何ごとも気楽に楽しんで続けることが一番のようです。物心ついてから「ありがとう」の意味を知りたくなった子どもは、もう生きる意味を見つめ始めているのかもしれません。

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