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【G IZUMO CUP 4位-ADレート1706 & GAIGINGA CUP 11位】 ツヴァイを思考
初めまして。チームCRESTに所属しているBlossomと申します。
この度ありがたいことに、筆者のツヴァイに関する構築及びプレイングを知りたいと言ってくださった方々がいた為ここに記事として残します。
以下は私見となりますので参考程度に読んで頂ければ幸いです。
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構築
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・採用カード
多くのカードがテンプレートの為何点かをピックアップし解説いたします。上記の構築はG IZUMO CUPとGAIGINGA CUP時のものですのでそれ以降の環境ではチューニングが必要かもしれません。
○埋め立てロボ・コンクリオン(以下コンクリオン) ×2
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MRCのメタとしての印象が強いですが役割はそれだけではありません。
ADは雑多環境。墓地ソース、「魔龍バベルギヌス」を利用したコンボデッキ等多くの墓地利用デッキが存在し、それらに対し強力なメタを発揮します。
また「超神星マーキュリー・ギガブリザード」(以下マーキュリー)の進化元にもなれるカードの為2枚採用としました。
○アクア操縦士 ニュートン(以下ニュートン) ×3
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ドローソースとしてはもちろん、『ブロックされない』という効果が大変強力です。
バルガライゾウ対面のトリガーである「無双龍聖イージスブースト」(以下イージスブースト)のケアや、ミラー対面でリーサルをかける上での「クリスタル・ツヴァイランサー」(以下ランサー)を手札に保持する枚数が2枚でよくなったりと使い所は多岐にわたります。
優秀なカードですがコストが3マナゆえ、少々盤面に広げにくい為3枚採用としました。
○クリスタル・パラディン(以下パラディン) ×2
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主にランサーの召喚を阻害する「制御の翼 オリオティス」(以下オリオティス)や、MRCやミラーのブロッカー軍をバウンスする際に使用します。
基本的にツヴァイは盤面にリキッド・ピープルを揃えてからランサーを召喚し殴るデッキですが、オラクルや光単対面時にはこのカードを召喚し「超閃機 ジャバジャック」(以下ジャバジャック)等と共にビートするプランをとることもあります。
アガサ天門対面時には、マーキュリーが「凍結の魔天ダイイング・メッセージ」(以下ダイイング・メッセージ)の効果でアタック不能になった際にリーサルをかける為の最後の切り札として使用することもあったりと、柔軟な動きが出来るカードな為2枚採用としています。
・不採用カード
○アクア・ジェスタールーペ
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連鎖による盤面展開とともに場に居れば継続的にリソースを稼げるカード。
ジャバジャック型とジェスタールーペ型どちらがいいの?という問いがありますが、筆者はジャバジャック型が良いと考えます。
理由は以下の3点
・ランサーが出せない時の強力なビートクリーチャーとなる
・パワーが高いことに加えアンタッチャブル性能があるためマーキュリーの進化へと繋がやすい
・ジャバジャックが進化クリーチャーにつきマーキュリーの進化元に選択すれば呪文を4枚〜6枚封じることが可能
ランサーを召喚することだけを目指すのであれば盤面展開に優れているジェスタールーペ型ですが、ジャバジャック型のほうがあらゆる対面に器用に戦うことが出来ると考え不採用となりました。
○終末の時計 ザ・クロック
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最強トリガークリーチャー。
トリガーすれば強力ですが、マーキュリーの進化元にならずアタッカーとして召喚しても盤面を圧迫する原因となることや、山札から引いてもドローが続かず動きが停滞してしまう為不採用としています。
○アクア・エボリューター
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進化クリーチャーの召喚を早めることができる便利屋。
ですが、ツヴァイはリソースを稼ぎつつ盤面を展開し大型クリーチャーの召喚を狙うデッキ。早期ジャバジャック召喚は確かに強いですが、単体でリソースを稼げるカードを優先的に組み込んだ方がよりスムーズな動きができると判断し不採用としました。
使用上の3つの注意事項
ここではツヴァイを使用する上で、筆者が主に心がけていることについて触れたいと思います。
1. 先功1ターン目のアクア・ガードは悪手
ツヴァイを使い慣れている方からは、当たり前との声が聞こえてきそうですがランクマッチでかなり拝見するので言及します。
先功1ターン目に「アクア・ガード」を召喚すると、序盤にクリーチャーを展開しようとする場合、手札にキープしておきたいカードをやむなくマナに置かなければならなくなります。こちらの動きが停滞する原因となりますので先功1ターン目には召喚しないことをおすすめします。
対して「アクア・ティーチャー」(以下ティーチャー)は能力のないクリーチャーを召喚すると1ドロー出来る能力があり、マナに置くカードを確保出来る為先功1ターン目に召喚しても問題ないでしょう。
2. ランサーをマナに置く勇気を持つ
特に初心者の方はランサーを召喚したいという気持ちのあまり、ランサーを何ターンも手札にキープし続ける傾向にあると感じています。
対面解説の章で言及しますが、実はかなりの数の対面であまりランサーを使用しません。
ランサーは召喚できれば強力ですが、リキッド・ピープル5体を盤面に展開できなければ腐れ札となってしまいます。対面からランサーが必要か否かを素早く判断しキープしすぎないようにしましょう。
3. クリーチャーを盤面に展開しすぎない
盤面制限により、クリーチャーを展開しすぎると盤面が圧迫してしまい、ティーチャーの能力が発動できずリソースが確保できなくなります。
また、マナが余っているからといって無駄に小型クリーチャーを展開すると「スーパー炎獄スクラッパー」や「温泉 湯あたり地獄」等の広範囲除去の餌食となってしまい、立て直しが効かなくなるリスクもあります(もちろんマーキュリーが召喚出来る状況ならば話は別ですが)。安易に盤面展開するのではなく、展開するクリーチャーがなぜ盤面に必要なのかを考えてプレイするようにしましょう。
どうしようもない時にはパラディンを召喚し自分のブロッカーをわざと戻したり、マーキュリーを召喚する等のプレイングをして盤面を空けるようにしてください。
対面解説
この章ではADで見かける主要なデッキへの戦い方について述べていきます。
以下、有利不利の判断は筆者の体感です。
■有利
・バルガライゾウ
ランサー2体 + ランサー以外のアタッカー2体以上の盤面を目指します。
相手のトリガーは基本的にイージスブースト&「武装竜鬼アカギガルムス」&「熱血龍 バトクロス・バトル」です。それらをケアする為、リーサルをかける際にはランサー以外のクリーチャーから殴ることを心掛けてください。
ホーガンキューブ型も存在する為、安易にマーキューリーを埋めないよう意識しましょう。ホーガンキューブが見えなくても「龍素記号Sr スペルサイクリカ」や「偽りの王 モーツァルト」が見えたら要注意です。
・アガサ天門
マーキュリーの早期召喚を目指します。
ランサーを召喚して殴ったとしても、トリガー「ヘブンズ・ゲート」からダイイング・メッセージで動きをフリーズされたり、「奇跡の精霊ミルザム」で盾を増やされる可能性があります。
ですので、この対面はランサーを手札にキープせず可能な限り小型クリーチャーを集めます。リソースを稼ぎながら小型クリーチャーを展開後マーキュリー+アタッカー1体を作り相手の呪文を防ぎつつ、ダイイング・メッセージを召喚される前にリーサルをかけるようにしましょう。
相手の6マナ到達より前にマーキュリーが召喚できなければ、苦渋の選択ですが「偽りの羅刹 アガサ・エルキュール」の効果のバリューを下げる為、小型クリーチャーで1点ずつ殴るようなプレイングも必要です。
・MRC
◎クリーチャー型MRC
キーカードとなるのはジャバジャック。
アンタッチャブル性能を維持しつつジャバジャックを3体展開後、パラディンでブロッカーを全バウンスして一気にリーサルをかけます。
このプランですとMRC側に有効トリガーはなく確実にリーサルを決めることが出来るとともに、リソースも稼げるにつき後半のハンデスも効きにくくなっていますのでオススメのプランです。ジャバジャック複数展開には少々時間がかかりますのでコンクリオンで遅延しましょう。
◎呪文型MRC
コンクリオンで墓地リセット後、マーキュリー1体+複数ブレイカー1体+アタッカー1体以上でリーサルをかけます。
対面の墓地を貯める手段が5コストホール呪文からの「ヴォルグ・サンダー」にほぼ限定されてる為、ランサー召喚ではなくマーキュリー早期召喚を目指しましょう。「邪眼獣ヤミノオーダー」の採用枚数も殆どの場合2枚ですので除去される可能性は低いです。
・シータビックマナ
ジャバジャックを絡めながらマーキュリーの召喚を目指します。
「超次元リュウセイ・ホール」や「翔天と天恵の声援」により、リキッド・ピープルが除去されやすく5体盤面に揃えることが困難なため、ランサーはマナに埋めジャバジャックの手札交換ではできる限り低コストのクリーチャーを手札に保持するようにしてください。
ジャバジャックが盤面に残っていればこちらのマナ数が5マナであっても、1コスト2体+ジャバジャック1体で呪文を4回打ち消すマーキュリーの完成です。
マーキュリーで殴った後、次のターン進化速攻ジャバジャックでリーサルをかけることができれば理想です。
・黒緑速攻
1マナブロッカーが8枚投入されていて、リソース確保手段が豊富なこのデッキではかなりの有利対面です。
ただし、ブロックするタイミングには注意しましょう。ランサーが盾から加わりやすいからと安易に攻撃を許していると、「超次元パワード・ホール」や「死神竜凰ドルゲドス」が絡んでリーサルを決められてしまいます。
「無頼封魔アニマベルギス」による効果が付与されたクリーチャーの攻撃はブロックする、盾を0枚にしない等のことを意識しプレイしてください。
■五分
・ツヴァイランサー
重要なのはニュートンを優先して召喚すること。
ニュートンが盤面に居ればリーサルをかける際に必要なランサーが2枚で済みますので、召喚酔いも考え早期に召喚しましょう。
基本的にランサーを複数引けたもの勝ちな所があるので、ブロッカーを展開して相手のリーサルを阻止しながら、こちらのランサーが引けるまでの時間稼ぎをします。
焦って殴ってしまうと相手のランサーを引く確率を高めてしまうので、殴らずリソースを稼ぎランサーが引けるのを待ってください。
■不利
・グレンモルト「王」
「二刀龍覇 グレンモルト「王」」(以下モル王)から「古代王 ザウルピオ」を召喚されると何も出来ません。「メテオ・チャージャー」等低コスト除去呪文も豊富なため厳しい対面です。
除去されることを見据えランサーはあまり手札に抱えず、マーキュリーの召喚後早期に殴りましょう。
次ターン相手が7マナに到達しこちらがリーサルをかけられない場合、手札を与えてしまうと「怒英雄 ガイムソウ」からモル王を出される可能性を高めてしまう為、マーキュリーを召喚しても殴らずアタッカーを揃えて一気にリーサルをかけてください。
・オラクル
クリーチャー除去の「王様のファミリア キナコ」、大量ハンデスの「業欲のマントラ ゾロスター」、オリオティス等全てが刺さります。
「祈祷のマントラ ミルク」(以下マントラミルク)を召喚後には時間をかければかけるほど不利になりますので、パラディンでバウンスをしながらビートします。
マントラミルクが盤面に無ければオラクルの大量展開に時間を要することがほとんどなので、その隙にジャバジャックでリソースも稼ぎながら相手のシールドを無くしてしまいましょう。
終わりに
ツヴァイはまさに湧き水の如く、リソースと盤面のクリーチャーがどんどん湧いてくるとても楽しいデッキです。
LEGEND OF PLAY´S 2024でランサー(イケメン…w)の再録が決定しNDでも使用できるようになりました。マーキュリーがいないと…等の声もありますが、強さ関係なくとことん好きなカードで遊べることもデュエプレの醍醐味のひとつではないでしょうか。
この記事を読んでツヴァイを使いたくなった、更に極めたくなったという方がいれば筆者として嬉しい限りです。
最後に、この記事に価値を感じましたら是非いいね&投げ銭していただけると大変喜びます。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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