ラクガキ vol.6
この春はたくさんお世話になった。
花粉症で、ではなくて、風邪、溶連菌で。
冬はとにかくインフルエンザにだけは罹らないぞと気合いを入れていたのだが、
春に移り変わる時にドミノ倒しのように、バタバタと。
何回中身がなくなり、入れ替えたことか。
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そういえば、息子たちが赤ちゃんの頃こぞって、ティッシュペーパーを引き出しては周りに放り投げ、そうするとまた次の一枚が目の前に現れるのが面白かったのか、
エンドレスで、しゅっ、しゅっ、しゅっ、とやり続けていたことを思い出す。
やめてー!と思う気持ちとは裏腹に、
そのリズムを刻むしゅっ、しゅっ、が聞きたくてしばらく放っておいたこともある。
今はもちろんもうそんなことをする年齢じゃない。
して良いこととダメなことの区別はとっくについている。
はずなのに、昨日次男はティッシュペーパーを口に入れて食べる真似をしていた...
ヤギじゃないんだからやめて。
次男はいつまでたってもそういうところが抜けない。
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小さい頃私は、とにかく口を拭かない子だった。
一方で、妹は少し食べてはすぐ拭き、また食べては拭き、を繰り返していたため、食卓にはティッシュペーパーの屑が溜まっていた。
実家に帰ると、親がそんなことを懐かしそうに話してくれる。
あまりにも私たちの生活に近い存在であるから、
その人の毎日の出来事や成長、変化でさえもたくさんたくさん吸い取ってくれているんだなと、
ただ目の前にあるティッシュペーパーを見て絵を描きながらそんなことを思ったのだった。
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