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#6 未知を進むって怖いよね、っていう話。

大好きなものを手放すって、つらいこと。
でもあのまま続けていたら壊れてしまっていたから。
大切なものは失ってしまったかもだけど。
だから、あの時の選択は後悔していない。

わたし、就活の時に病んでて半年ぐらい引きこもりしてたのだけど(このへんの話題はまた違う記事で)
そこから抜け出したのって、なんというか"気合"なんだよね。
大学生じゃなくなって、社会人になれなかったら生きていけないと思ったから。あの家で、毎日が日曜日とかニートとか嫌なこと言われ続けたまま引きこもり続けるなんてもうこれは死しかないと思ったから。死にたくなかったから。
だから、なんやかんや就職することはできたけど、まだうっすら病んでたのだと思う。

社会人2年目の春、2020年4月。コロナ禍になった。社会が変わった。その変化に、ついていけなくなった。
在宅勤務なんてできる職種じゃないのに謎の在宅勤務をする期間があって。いつも出勤する時間と在宅勤務が始まる時間が違くて、朝起きられない日もあった。
そもそも社会が変わる以前から職場の人間関係にストレスを抱えてて、何か言われないようにしなくちゃ、とか、間違えないようにしなきゃ、とかそんなことばかり考えていて、職場に向かう足が重かった。電車を乗り過ごして遅刻するなんていう単純ミスを何回も繰り返した。ごめんなさい、すみません、が言えなくて毎日泣いてた。小学生と関わる仕事なのに自分の方が小学生みたいでキモいなと思いつつ、でも感情は止められなくて、何が嫌なのかもよくわからなくて、誰にも相談できなくて、そもそも小さい頃から誰かを頼るという経験が無かったせいで相談の仕方さえわからなくて、本当にしんどかった。
時間の感覚が曖昧になって、さらに遅刻が増えた。なぜか遅刻の逆パターンもあって早く着きすぎることもあった。
人との接し方が分からなくなった。もともとコミュニケーションとるのは苦手だったけど、コミュニケーションに正解を求めるようになってしまった。レジに並べなくなった。LINEの返し方が分からなくなった。
もともと家族関係もあまり良くなくて、実家暮らしがしんどくなって、逃げるように一人暮らしを始めたのが2020年8月。
然るべき場所に繋がってメンタルの回復をしていこうね、ってなり始めたのが2020年12月あたり。

インプロが出来なくなるのなんて、時間の問題だった。
少しずつ対面で会えるようになって、マスクしながらインプロできる環境が整い始めて。
少しずつインプロを再開するようになったけど、どこかで不安感と恐怖感はぬぐえなくて。
ある時、シーンに一度も入れなくて泣いたことがあった。あ、これはだめなやつだ、と思って一度距離を置くことにした。これが2021年11月。回復傾向にはあるからなんとなく動けはするんだけど、ちゃんと元気だった頃と同じようには動けないからしんどかった時期だね。
一度インプロから距離を置いている間にマダミスとかTRPGとかがわたしの中で活発になってきて、最初はおそるおそるの探り探りだったけど、なんとなくできるようにはなっていった。
でも、"インプロ"となるとどうしても怖くて、一歩を踏み出せなくて、そんなことをしている間に居場所を失ってしまった。(失った、というのはわたしがそう思ってるだけで特別な何かがあったわけではないよ!ここでは多くは語りません)

ここまでが、わたしがインプロから離れるまでのおはなし。

離れてから、仲間が頑張っている姿を見る機会が複数回あった。
そこにわたしが加われたら素敵だな、と思いつつ、そのたびに頭をよぎるのが、あの日一度もシーンに入れなかった瞬間のこと。
また安心できる場所を失ってしまうかもしれない、という恐怖。
人と話すのが怖い。失敗が怖い、笑われるのが怖い。
自分の一番嫌いな部分と向き合わなきゃいけなくて、向き合うのは怖くて、
仲間はどんどん前に進んでて、でもわたしの時間は止まったままで。なんて考えてしまう自分も嫌で。
一時期、仲間を見守ることすら苦しい時期があった。仲間が頑張っているのに、楽しかったのに、どうしても苦しくて一人きりの帰り道で泣いたこともあった。

やりたい、という方向に気持ちが向き始めたのは、たぶん去年あたり。具体的にきっかけがあったわけじゃなくて、うすぼんやりと。
仲間が頑張っている姿を応援しに行くたびに、だんだんと形になっていったのだと思う。
上手く説明するのは難しいのだけど、
わたしの生きている目標、というか
生きているからにはやりたいこと、夢、みたいなものはあって。
それは「わたしにしかできない表現がしたい」ということ。
それがインプロなのかは正直分からない。
28年間生きていて、生きるの嫌だなって思った瞬間は一度や二度ではないのだけれど。わたしはこの人生を肯定してあげたい。
この感情を誰かと共有したい。わたしはわたしという人生の主人公になりたいんだ。
そんなことをぼんやり思っていた時に一緒にやらない?って声をかけてくれた仲間がいたんだ。それがついこないだ。2024年12月。
仲間しかいないとはいえ、正直めちゃくちゃ怖かった。震えてた。でもだんだんと楽しさが戻ってきて、最後は笑顔になれてた。と思う。なれてたよね?

そして今月。
なんかいろいろと段階をすっ飛ばした気がするけど、5年ぶりにWS発表会の舞台に立っている。
ここを逃したらまた立ち止まってしまうなと思って。また立ち止まってしまったら、きっともう二度と動けなくなってしまうから。
WS中もいろいろと感情の動きがあった。怖かった。無意識のうちに自分で自分の行動を否定して意識がその場から離れてしまう瞬間があった。
大丈夫だよ。できるよ。肯定的な言葉をたくさんもらって、うれしくて何度も泣きそうになった。
本番ではお互いを信頼しあえてたかな。まだ今週末もあるのでさらにレベルアップできたらいいな。

1/18(土)ワークショップ発表会出ます!

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