ファーム生活１年
blooming m という屋号でWeb制作をしているKayoです。
「駆け出しデザイナーを1人にしない」をコンセプトに、2021年10月2日に誕生したデザインコミュニティ「まるみデザインファーム」に入って1年が経ちました。
この1年、コミュニティに参加して学んだことや、たくさんの方の考え方に触れたことで、これからの自分について心境の変化がありました。
今回はそんなことについて書いてみたいと思います。
参加した当時の私
パートとして勤務していた異業種の事務所をその年の3月に退職し、4月からWebの仕事に専念していました。
専念というのは、事務所勤務をしていた頃から既にWebの仕事をスタートしていたからです。
個人での活動の他、同じスクール出身の3人（現在は4人）でチームを立ち上げて活動していました。
当時、個人で活動するならディレクション・デザイン・コーディングが満遍なくできることが必要だと考えていました。
「better」というより「must」な感覚でした。
とはいえ、デザインの引き出しが少ないことが課題でした。
そんな中、ファームの師匠「まるみ」さんの「駆け出しデザイナーを1人にしないコミュニティを作る」というツイートを目にし、このチャンスを逃してなるものかとファームに入りました。
ファームが大農場に
「駆け出しデザイナーを～」というくらいなので、師匠のもとに集まる弟子たちは「駆け出し」のはず……だったのですが、弟子が200人、300人（2022年10月12日現在 345人）と増えていく中で、師匠とつながりのある各方面のベテランの方々が弟子と称して続々とSlackに登場されたのです！
Twitterの中で芸能人のような感覚で見てきたデザイナーさんやイラストレーターさん、ディレクターさんや講師の方々など。
驚き以外の何ものでもありません！！
今日の夕飯は何にしようといった会話から、ガチの紙モノの知識・デザインツール・デザインシステム・コーディング・思考・その他諸々、もはやすべては追いきれないほどの情報が流れてきます。
デザインコミュニティとはいえ、コーダーさんやエンジニアさんも多そうな気配。
ベテランの方々はファームでむしゃむしゃ情報を食べて育っている弟子たちをそっと見守りつつ、道に迷ったり、壁にぶち当たって戸惑っている弟子を見かけると、どこからともなく歩み寄ってきて、次の一歩を踏み出すヒントを与えてくれる。
ファームは誕生から1年で老舗の大農場に……。
ファームで感じること
・1人ではない。（リアルでお会いしたことはないけれど）
・あらゆる角度からの情報が得られる。（ありがたや）
・オフラインでは得られなかったであろう地域や国籍や経験を越えたつながりができる。（地球規模）
・自分の中の「must」は必ずしも「must」ではない。（新たな気付き）
・モチベーションを保てる。（メンバーさんに対するリスペクト）
・変化が面白い。（１年後のファームの姿は予測不可能）
・言語化は大事。（noteデビューにつながった）
・コミュニティーマネージャーは場をデザインする。（威力大）
・師匠は紙とWebのデザインを「する」「教える」だけでなく、コードも書く「🦍of🦍」だった。（圧倒される）
あの時思い切ってファームに入っていなかったら、
私の世界はもっと狭かったはず。
心境の変化
「個人で活動するならディレクション・デザイン・コーディングが満遍なくできることが必要」
これに関しては少し考え方が変わりました。
クライアントさんのご予算やご要望に応じて、柔軟に仲間と連携することがよりよい制作につながると思うようになりました。
自分でできる力を備えつつ、
このデザインはあの方が得意そう。
あの方にイラストを描いてもらったらもっとよくなる。
ナレーション付きの動画ならあの方に。
クリエイターさんたちとつながっていくことで、よりよいものをクライアントさんにご提供できるかなと。
この１年、まるみデザインファームを始めいくつかのコミュニティに参加して、直接的ではないにしろつながりができたからこそ、そう思えるようになりました。
直案件ではそのスタンスで、制作会社様からのご依頼はコーダーとしてやっていこうと、これからの自分のスタンスを整理することができました。
最後に
師匠とそこに集まる方たちのお人柄によるところが大きいのだと思いますが、これだけの人が集っていても場がいつも穏やかで心地よいのです。
・こたつでぬくぬくしながらミカンを食べているような安心感（昭和の人しかわからない？？？）
・高みを目指して狩りに出るワイルドさ
・突然何かが「ボンッ！」と生まれる意外性
そんなファームを楽しみながら、これからも🐤→🐔→🦍と進化していきたいと思います。（それぞれの線引きって何なんだろう……？）
▼ まるみデザインファーム Twitter