2021年12月13日のTOKYO854の放送内容です｜Blooming Days -日々是好日-｜倉嶋桃子

みなさん、こんにちは。倉嶋桃子です。

11月に入るとよく目にする「ブラックフライデー」という名前をつけたセール。日本語に直訳すると「黒い金曜日」になりますが、昔はなかったように思います。

調べてみると、最近では世界的な広がりを見せていて、アメリカだけでなくほとんどのヨーロッパ諸国でも採用されているようです。

「ブラックフライデー」とは

「ブラックフライデー」とは、アメリカで始まった年末商戦の幕開けを告げるイベントのこと。

11月の第4木曜日感謝祭の翌日にあたる日のことを指し、この日は正式の休暇日ではないものの、休暇になることが多く、当日は感謝祭用のプレゼント類の在庫処分一掃セールが行われます。

1961年頃からアメリカ・フィラデルフィアで使われるようになった言葉で、名付けたのはフィラデルフィア警察。買い物客で道路が混み、人が外にあふれて仕事が増えることから、この日を「真っ暗な金曜日（ブラックフライデー）」と呼んだことがきっかけです。

当初、小売店などはこの言葉に不快感を示して、「ビッグフライデー」という言葉を作ったそうですが、思惑は外れ、一般的には「ブラックフライデー」が広まっていったとのこと。

その後、フィラデルフィアの新聞が「小売業者が儲かり黒字になる」という解釈を発表してからは、「ブラックフライデー」という言葉は良い意味で使われるようになったようです。

日本では、11月は年末商戦を控えて売り上げが伸び悩むため、消費喚起を狙ってここ数年「ブラックフライデー」と銘打ち、セールの案内をするようになりましたが、初めて本格的な「ブラックフライデー」のセールを開催したのは、2016年、家電量販店の「ノジマ」と小売業界最大手の「イオングループ」でした。

その後、2021年にはAmazonJapanが11月26日（第4金曜日）から一週間「ブラックフライデー」によるタイムセールを実施し、広く知られるようになりました。

日本で実施される「ブラックフライデー」は、アメリカの日程とは違って、勤労感謝の日（11月23日）の祝日に合わせたり、冬物の商品のニーズが高まる「小雪（11月21日頃）」に合わせて実施されることが多いようです。

また、イギリスでは、クリスマス12月25日の翌日の12月26日の「ボクシングデー（Boxing Day）」が有名ですが、最近ではアメリカで行われている「ブラックフライデー」が浸透しつつあり、2019年の「ボクシングデー（Boxing Day）」商戦が不振に終わった理由の一つとも言われています。

ちなみに、この「ボクシングデー（Boxing Day）」とは、イギリス・オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・ケニア・南アフリカ共和国・香港・トリニダード・トバゴ・ナミビア・ベリーズなどの英連邦でよく見られる、キリスト教に由来した休日のことで、12月26日のことを指します。

12月26日はクリスマスの翌日で、元々は教会が貧しい人たちのために寄付を募り、箱に入れられた（boxing）クリスマスプレゼントを贈る日であったことからから”Boxing Day”と呼ばれたそうです。また、クリスマスも仕事をしなければならなかった執事をはじめ、使用人たちに翌日、家族と過ごさせるための休日で、当日は主人が箱に贈物を入れて彼らに配る風習があったようです。

なお、スポーツのボクシングとスペルは一緒ですが、無関係とのこと。

他にもあるブラック + 曜日の言い方

「ブラックフライデー」の他にも、アメリカでは「ブラック」という言葉と「曜日」を組み合わせて呼ぶことがあります。

ここで使われている英語の黒(black)は、不吉・邪悪・陰険・暗黒の、など、悪い意味で使われる言葉です。

例えば、「ブラックマンデー」。

これは、1987年10月19日、ニューヨーク株式市場に起こった過去最大規模の暴落を指す言葉で、他にも株価の暴落を表す言葉には、「ブラックサースデー（1929年10月24日）」「ブラックフライデー（1929年10月25日）」「ブラックチューズデー（1929年10月29日）」「ブラックサンデー（2008年9月14日）」という言葉もあります。

このように呼ばれているものの中で、1929年の大暴落は、世界恐慌にもつながる20世紀の「最大の財政危機」だったとも言われています。

他には、「ブラックウェンズデー」。

これは、1992年9月16日（水曜日）にイギリスの通貨であるポンドの為替レートが急落し、翌日に英国が欧州為替相場メカニズム(ERM)を離脱した一連の出来事のことを指す言葉です。

また、「ブラックサタデー」という言葉は、いくつもの出来事を指す呼び方となっています。

例えば、1962年10月27日（土）キューバで米軍偵察機U-2が撃墜され、一触即発の危機に陥った日を指す言葉だったり、1983年9月24日（土）英領香港における金融危機のこと、1984年7月14日（土）ビンス・マクマホンと彼のプロレス団体WWFが、ジョージア・チャンピオンシップ・レスリング（GCW）のレギュラー番組枠であったスーパーステーションWTBS（現在のTBS）の毎週土曜夜の放映枠を乗っ取った事件のこと、最近では、 2010年4月10日（土）タイ王国の首都バンコクで発生した武力弾圧事件のことを指しているようです。

タイでは曜日ごとに色が決まっている？！

タイでは自分の生まれた曜日（誕生曜日）で冠婚葬祭の吉日が算出されたり、祈りを捧げる守護神やラッキーカラーなどすべてが決まる為、タイの人々は大抵自分が何曜日生まれなのか知っていて、「誕生曜日」は日本で考えられているよりも、とても大切なもので、人生全般に大きな影響を与えるものとされています。

また、日本でいう星座占いや血液型占いのように、曜日ごとに性格や運勢を占ったり、曜日ごとにシンボルカラーが決まっていて、それが自分のラッキーカラーとなり、その色を身につけると運勢がアップすると言われているようです。

ちなみに、昔、一般国民がまだカレンダーを持っていなかった頃は、宮廷に出仕する女性の洋服の色を見て、人々はその日が何曜日かを知っていたと言われています。

曜日ごとの色は、下記の通り。

日曜日は「赤色」、月曜日は「黄色」、火曜日は「桃色」、水曜日は「緑色」（他の資料によっては水曜日は出生時間によって午前と午後に分かれ、午後の場合は「黒」というものもあるようです。）、木曜日「オレンジ色」、金曜日「青」、土曜日「紫色」。

私自身も、誕生日から曜日を算出し資料と照らし合わせたところ、私の誕生曜日は水曜日で「緑色」がラッキーカラーということが分かりました。好きな色味だったので何となく嬉しいものです。

今年もいつの間にか始まっていて、いつの間にか終わっていた日本の「ブラックフライデー」。

最近では、サイバーマンデーやシングルデー（独身の日）など、よくわからないイベントが増えているように思います。

セールと聞けば、つい興味を持ってみてしまいますが、セールだからとあおられて買ってみたものの、いつものお値段と一緒だったということもあるようです。

欲しいものは日頃からチェックして、勢いで買ってしまうぬよう今後もよく見極めてからセール品を購入してお得感を味わいたいと思います。

2021年12月13日TOKYO854の放送内容について

さて、今回は、12/14が「忠臣蔵討ち入りの日」ということで、「知っているようで知らない忠臣蔵のお話」をテーマにお送り致しました。

番組では、ポッドキャストによる配信をおこなっています。
従来のPodcastは、著作権の問題で音楽を除外したトークのみのものでしたが、クラウド音楽サービスを利用することによって、ラジオ放送と同じ構成で、トーク・番組内でかけた音楽、両方をお聞きいただくことが出来ます。

皆様からのメッセージお待ちしております

番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。「試してみたよ」「作ってみたよ」といった番組で取り上げた内容のご感想、皆さんが感じる幸せのひとときなど、ぜひお聞かせくださいませ。

それから、番組の構成上、時間の都合でリクエスト曲にはお応えできない場合がございます。ご容赦くださいませ。

今週も皆様にとって素敵な1週間になりますように。

倉嶋桃子でした。

参考資料

ブラックフライデー (買い物) – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/ynao

ボクシング・デー – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/398j

ブラックマンデー – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/n9rw

ウォール街大暴落 (1929年) – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/xksl

ポンド危機 – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/dl0m

ブラックサタデー – Wikipedia
https://blooming-days.njs.xyz/4wsp

外務省: 日タイ修好120周年　タイにおける曜日毎の色と仏像
https://blooming-days.njs.xyz/7068

タイで重視される、曜日別の色と特徴を知ろう！ | アメージング バンコク
https://amazing-bangkok.com/learn/day-color/