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23SSメンズデザイン
皆様こんにちは。
現役ファッションデザイナーのYOです。
現在、BLOOM&BRANCHのブランド"phlannel"にてデザイナーをしています。
日々の気付きやファッションに関わる事を書いていきます。
今回は23SS phlannelメンズの企画が始まったのでそれについて書きます。
早いものでもう来春夏のコレクションを考えています。コレクションブランドや卸売をするブランドは2月の展示会を終えると次の春夏を考えないとなりません。早いですよね。
以前居たブランドはもっと引き付けて売れそうなマーケットイン型の服を作るイメージだったのでデザイン出し、編集が割と楽でした。他のブランドのコレクション発表が終えて全ての傾向を見れるので。
(訓練すれば誰でも出来ます!設計図書けなくても写真でサンプル依頼する人もいます)
しかしphlannelはそうはいきません。
しかしだからこそデザイナーとしての真価が試されます。売れないとダメですが主張が無い服はもっとダメだと思います。
僕が目指すのは見た瞬間に「あ、phlannelだ」とわかる洋服。
オリジナリティがないとダメなんです。
どこかで見た様な服だと売れたとしてもすぐ忘れられる。そして飽きられる。
phlannelはシンプル、クラシックで上質なイメージなのでなかなか主張するのは難しくはありますが、僕のファーストシーズンなので少し自分の要素を足して作りたいと思います。
コロナや戦争があって色々思う事があるのでそれも服のデザインに出てきそうです。
ブランドが高くなるとお付き合いする生地屋さんやメーカーさんのレベルもグッと上がります。
初めて国内のカットソーメーカーの展示会に行ってきましたが、ウールの糸を綿紡績してみたり、どう見てもコットンなのにポリエステル100だったりする。逆にどう見てもナイロンなのにコットンだったり。
僕はデザイナーではありますがどちらかと言うと素材や仕様、歴史に興味が寄っているので作り方が分からなかったり新しい素材に出会うと心躍ります。たまに、これ作りたかったやつ!みたいな生地もあったり。
生地屋さんで働くのもすごく興味があります。メンズはデザイン(見た目って意味での)で勝負って言うより素材やパターンで勝負した方がグッと来る所があるかと思います。
その工程があるから、この生地はこんな風合いになっているんだ。みたいな発見が有ると楽しくなります。
お客様にとってはどうでも良い事かも知れないですがそのどうでも良い事の重ねがファッションの楽しさかなと。
正解なんてどこにも無くてやってみてダメだったら少し変えてまたやってみる。
コストと納期が許す限りトライしてみる。そんな服作りが好きです。
必死にもがいてみたいと思います。
学生の時にリアルな企業デザイナーのこういう話聞きたかったなぁ、、
良かったら、instagram、WEAR覗いてみて下さい◎