5.娘が「うつ」になりました
※こちらの記事は連載記事です。
はじまりはこちらから↓
昨日の記事で、
「学校に行きたいけど行けない」という葛藤の様子を書きました。
不登校の原因は「うつ」でした。
ここでは、その「うつ」症状はどのように変化したのか?
またそれとどのようにして闘ったのかを記しています。
不登校にも色々ある
例の事件があった後、
しばらくは学校に行ってましたが、
多分、無理して行ってたんだと思います。
「不登校」って行きたくないものだと思ってましたが、
「行きたいのに行けない」というのもあるということを
はじめて知ります。
「起こしてほしい」と言われていたけど起きないので、
朝から昼まで、身体をさすったり、
目が覚めるツボを押したりして、
朝から13時くらいまでベッドに座って語りかけてました。
「朝が起きられない」を調べて、
「起立性調節障害では?」と思い病院で検査をしてみたり、
「血糖値が低いからかも?」と言われて病院行ったり、
「眠れないのがよくない」ということで、不眠症が改善するという3万円の目覚まし時計を買って見たり、
色々試みましたが、効果なく。
徐々に学校を休む日が増えてきました。
娘からの「うつかもしれない」
うつっぽい症状は、その事件から半年後の
翌年(高1)の2月に、
「なぜか意味もないのに涙が出る」と教えてくれました。
「お医者さん行ってみる?」と聞いたけど、嫌がるので、
無理強いはせず、様子を見ることに。
そこから数か月した、高2の5月。
自分から「うつかもしれない」と話してくれました。
その時、正直、驚きというよりは、ホッとしました。
何となく「うつ」という言葉に触れてはいけない気がしていたんだと思います。
そして、ネットで病院を探していたら、
診断チェックがあったので、
「こんなんあるけどやってみる?」って
一緒に診断チェックをして、
「お医者さんに行った方がいいって書いてるけど、行ってみる?」
と促しました。
最初は渋りまいたが、1ヶ月くらいして、
「このままやったら単位が足りなくなるから、
病院に行って、学校に行けるようになりたい」
と言ってくれました。
診てもらえる病院が少ない問題
病院を探したけれど、高校生以下を診察してくれる心療内科がほとんどな
く、
人気のところは3カ月先まで行けない。
妹に相談したら、
学校に「カウンセリングルームとかあるから、聞いてみたら?」
とのことで、学校に連絡します。
ちなみに、この学校にいけない間、学校からは、まったく連絡ありませんでした。
(欠席連絡は、欠席フォームから送信する時代)
そして、担任の先生に状況を伝えて、
「カウンセリングルームがあると聞いたのですが・・・」
と伝えたものの、全然良い反応ではない。
「学校と直結のカウンセリングルームよりも、
外部の病院を使われたらどうでしょうか?」と言われます。
(学校に投稿することで顔が見れて安心というのとかはないみたい)
「何でそんな対応なのかな?」って不思議だったのですが、
今思うと、学校のカウンセラーに話すことで、
教育委員会に伝わることを恐れていたのかもしれません。
でもまぁ、娘にとっても外部の方が行きやすいだろうし、
もし私が連れていくとなると、私も学年主任のことを思い出すだけで息が苦しくなるので、病院を探すことにしました。
ただ、市内で高校生以下を診察してくれる心療内科が少なく…
しかも、口コミが良い病院は、受診できるのは2ヶ月、3ヶ月先。
さすがにそんな先まで待てないので、
高校生以下を診てくれるところで、
唯一予約がなくても診てくれるところに電話して受診しました。
病院行ってもすぐにには治らない問題
診療内科で何をするか?というと
最初に行った病院では、お薬は処方されず、カウンセリングを受けて解消していきましょう。
といった方針でした。
初回は、先生の診察を受けました。
この回の目的は、病状を見て、
希望をすれば次回のカウンセリングの予約をするというもの。
そこでは、
娘と先生、娘とカウンセラーの方が二人で話をします。
10分程度の会話だったと思います。
保護者は、希望しないと診察室に入れないので、
希望して、終わった後に、いれてもらいました。
先生からは「ご家庭の環境は心地が良いようですね」という言葉を聞いて、
胸をなでおろしたのを覚えています。
(それまでずっと、私が悪かったからだと責めてましたから)
その場でカウンセリングの予約をする際に、
「お嬢さん、しっかりしておられるし、病状もそんなに重くないので、一人でいいですよ」と言われ、娘の予定だけで予約を取る形。
実際は、病院では元気に笑顔を振るまう娘なので、悪くはないとは思いませんでしたが、先生の基準ではそうなのかもしれません。
この時は、特に自分を責めていたから、
付き添うことが「私が過保護」と言われているような気がして、
それ以来、行かないようにしました。
初診のときに、
「もうすぐ夏休みに入るから、それまではしっかり休んで、
2学期から行けるようにしていきましょう」
と言っていただき、希望の光。
2回目の診察(カウンセリング)は一人で行きました。
そして、2回目以降は行くのを嫌がるようになりました。
これ、よく聞くケース。
行ったら良くなると思って行ってみたけど、
1回行ったくらいでは変化は感じられない。
ましてや、カウンセラーさんと合わなかったら行かなくなり、
その後成す術を無くす。。。
次の予約の日は、レッスンが入っていて私は家に入れなくて、
夫が在宅勤務だったので託してレッスンに行って帰ってきたら、
行ってませんでした。
行けなくてうずくまって泣いていたそうです。
(正直、その時、家にいてやれなかったことを悔やみました)
「何が嫌?」と聞いたら、
「カウンセラーの人の質問に答えられない自分が嫌」と。
でもそれは、答えを引き出すのがカウンセラーさんの仕事だし、
答えれなくても待つのも仕事やし、
気にすることないよって伝えたものの行けないものは行けない。
「どんなことしてるの?」と聞いたら、質問に答えるだけとのこと。
予約した日に行けなくて、電話でのカウンセリングをしてもらえることになったのですが、隣で聞いてましたが、確かに、話づらいだろうなと感じました。
事情を話して、「他と療法を使ってもらえるか?」聴いてみたところ、
考えてみますとのことでしたが、
もう娘の心が完全に閉ざされてしまいました。
ちなみに、気になる診察料を書いておくと、
先生の診察10分とカウンセリング50分で1万円くらいだったかと。
当日キャンセルしたら、
次の回に前回分も一緒に支払います。
同じ病院で「カウンセラーさん変えてください」とは言いにくいので、
3ヶ月先まで予約が取れない病院の予約を取っておきます。
とはいえ、この間指をくわえて待っているだけ。
というわけにもいきません。
ある日、夫から「カウンセリングしてあげたら?」と言われます。
私はカウンセリングをメインにしているわけでありませんが、
心理学やコーチング、リーディングやヒーリングなどを学んでおり、
それらのスキルを使ってセッションをすることにしました。
もともとこれらの学びは、
受講生の目標達成や課題解決のために学んでいたのですが、
まさかこんな時に役に立つとは思いもよりませんでした。
過去の自分にグッジョブです!
(娘にセッションをした後の変化は、次の記事で書きます。)
その前に、そして、別の病院での診察のことも。
(1つの病院だけの事例よりだと参考にならないので)
もう一つの病院は、高校生以下OKと明記してあることもあり、
中高生の方と保護者での受診が多かったです。
ここに来た目的は、診断書をもらって学校に提出したかったからなのですが、
先生は以前の病院の先生も、こちらの病院の先生も、
すらっと細身の先生でドライ。
(ドライじゃないとこういう仕事できないのかな?って思うくらいにドライ)
実は学年主任も、すらっと細身でドライだったので、私はそれだけでもしんどかったのですが・・・
(実は私も結構学年主任からのダメージ受けてたことにも気づく・笑)
ドライな先生に状況を話し、
カウンセリングは必要ないと先生の判断。
先生と10分くらい話して終わりなのですが、
どちらかというと、薬で治療する感じでした。
(前の病院は薬は必要ないけど、カウンセラーをすすめられた)
睡眠のリズムが崩れてしまっているので、
それを修正するために、睡眠薬を処方されたのですが、
一度、めちゃくちゃ強い副作用があり、2日間眠り続けたことがあります。
先生は、また調子が狂ったときだけ飲ませてくださいと言われましたが、
私が怖くて隠しました。
ここの病院は、本人が来たくないといったら、
代わりに親だけが受診して、
私の診察券で受信し、私の名前で娘の薬を処方してもらうこともできます。
「病院行かないと」「病院連れて行かないと」というプレッシャーがないからその点はすごく楽でした。
娘にセッションをすることで、本人が人生の希望を持ち始めた時に、
別の病院にかかることができて、
タイミングとしてはとても良かったと思います。