売却型M&Aの流れ⑥〜買収者側条件提示(LOIの提示)及び詳細DDへ~
売却型M&Aの各プロセスを下記フロー図に沿ってご紹介して参ります。(全7回)
6.買収者側条件提示(LOIの提示)及び詳細DDへ
初期的なDDが終わると、買収者側は条件提示を行います。この段階では通常は「法的拘束力のない」書面により、「基本的な条件提示」という意味で行われます。通常は意向表明書(Letter of Intent, LOI)と呼ばれる書面を買収者側が作成し、それを売却者側に提示する形で行われます。ここまでが「会社売却プロセス」の前半フェーズです。本コンテンツでは前半フェーズの説明に多くを割いてきましたが、基礎的な条件提示であるこのLOIを提示され、その基礎的条件を受諾できた場合、プロセスの後半フェーズに入っていくことになります。
基礎的な条件を受諾できると考えた場合、後半フェーズのはじめのプロセスは「買収者側による詳細DD」です。詳細DDは「オンサイトDD」とも言われますが、対象会社の会議室等に買収者側及び買収者側がアサインした専門家(弁護士・会計士等)が来訪し、実地で調査することが多いことからそのように言われます。基礎的な条件がお互い確認しあえたことで、売却者としてはより機密性の高い情報を開示できることになりますし、買収者としてはコストをかけて深い調査を行うことができるようになります。
この詳細DDが終了したら、買収者側から最終条件の提示が行われ、最終交渉の段階へ移ります。
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