最先端のダイバーシティ教育「こんなこいるかな」とは
「こんなこいるかな」ってご存知ですか?「こんなこいるかな」とは、1986年から「おかあさんといっしょ」の中で放送されていた大人気アニメです。
12人の個性あふれる仲間たちが、わちゃわちゃするストーリーで子供たちの間で大ブームとなりました。私を含む当時の子供たちが親世代となり、「もう一度、彼らに会いたい!」と再び注目されている作品です。(こんなこいるかなHPより一部引用)
こんな感じのアニメーションです↓
可愛い...可愛すぎる!!
みんな個性的というか、忘れん坊やいたずら好き、いつもおびえている子、食いしん坊等、癖がすごいキャラクター達と極めて常識的なこねことこいぬが織りなす大変ためになるお話に私も夢中になっていました。
ちなみに...私を要素分解すると、下のグラフの通り。...しりたがりやのなあに40%、ちらかしやのぽいっと25%、いやだいやだのやだもん20%、くいしんぼうのもぐもぐ15%ってところでしょうか。
「きみがいるからおもしろい」作者が込めた願い
作者は、有賀忍(ありがしのぶ)さんという絵本作家の方です。有賀さんが作品へ込めた想いについてHPにこんな記載がありました。
おうちのかたへ
人はみな同じではない。顔や体や性格が違うのは当たり前。よい子・悪い子なんて考えもしない。ただ、いろんな子がいるんだということを、ユーモラスなストーリーでおおらかに描きました。それは、子どもたちに「きみがいるからおもしろい」ということを伝えたかったからです。子どものあるがままの姿を認めて、ぜひ長い目で、個性の萌芽をじっと見守ってあげてください。
「きみがいるからおもしろい」...初めてこの文章を読んだ時、私は泣きそうになりました。こんな想いが込められていたなんて、知らなかったからです。「きみがいるからおもしろい」という言葉は、本作の主題歌にも含まれている言葉であり、有賀さんが一番伝えたい願いがここに込められているのだと考えます。
そして、この考え方は、「こんなこいるかな」を観て育った私にも確かに息づいています。そう、いつも疑問を持ちながら育ちました。「普通ってなあに?」って。そして周囲の大人やお友達を困らせました。今でも時々思います。「普通」って何なんでしょうか?みんなみんな、違うじゃないって。
「こんなこいるかな」では、色や形も性格も全く違う子たちが、いつも仲良く一緒に遊んでいます。それぞれ癖が強すぎて、イライラすることもあるのだけど、でも憎めない。嫌いになれない。いじわるをしたら、必ずいじわるをした本人が痛い目を見ます。それでも仲良くし、助けあう。絶対に仲間の輪からはじき出したりしない。なんだか、極めて教育的な内容なのです。
人は誰でも素敵な個性を持ちます。その反面、厄介な個性も持っています。互いに弱い部分を補い合い力を合わせたら、大きな力になるはず。もっと、互いに認め合えないのだろうか。足を引っ張りあうのではなく。人と同じである必要はないのです。
日本の教育は本当に個性を伸ばす教育をされているのでしょうか?私はこの分野について詳しくないため、何も言えません。出る杭を打つ文化を持つ堅い会社勤めのしがないサラリーマンである為、社内を見渡し、常日頃から思います。「君たち、だから顔が暗いんだよ」って。
出る杭を潰す組織って何なんだろう?個性を殺す文化って何なんだろう?大人の顔が暗かったら、子供は大人になることに夢を持てなくなる。みんなが個性を認め合って伸ばしあったら、社会は変わると思う。もっと明るくなるんじゃないかって。
油断すると、一部の権力を持った集団にとって都合の良い勝手な枠にはめられてしまいそうになります。ぬるま湯から少しずつ温度を上げられたら、いつの間にかゆでガエルに成り下がる。
私は、そこに宣戦布告を叩きつけるほど熱くないけど(その熱は別のことに使いたいから)、心はいつもメラメラと燃えています。この気持ちは、一体、どうしたらいいのでしょうか?...それはまた別の機会に考えてみたいと思います。
最先端のダイバーシティ教育番組、「こんなこいるかな」。子供だけでなく、是非、大人にも観てもらいたい作品です!今なら、新装版の絵本も出ていますよ!クリスマスプレゼントとかもいいかもね!自分へのごほうびにも!