だんごdeタンゴ
私の記憶が正しければ、「はじめて買ったCD」は、『だんご3兄弟』だ。
「だんご3兄弟」(だんごさんきょうだい)は、NHK教育テレビの『おかあさんといっしょ』のオリジナルナンバー(1999年1月の「今月の歌」)として発表された、タンゴ系の童謡であり、また同曲の主人公である三兄弟の串だんごのキャラクターである。(wikipedia先生より)
リズムはもちろん、だんごだけにタンゴで、コミカルな歌詞と面白いアニメーションが、当時小学生だった私のハートを鷲掴みにしたのである。家で、学校で、帰り道でランドセルを背負いながら、狂ったようにエンドレスで「だんご!だんご!だんご!だんご!」と(伴奏込みで)歌っていた日々が懐かしい。
知らない人も、懐かしさを感じる人も、まずは聴いてみてください!ちゃっ、ちゃっ、ちゃちゃ、ちゃっ、ちゃっ、ちゃちゃ...…
(可愛いよなあ……)
小学生だった私にとって、CDは少し高価な印象であり、レンタルショップで借りてくればいいと思っていたため、CDを購入したいという気持ちにはならなかった。けれど、このだんごは別格だった。どうしても歌詞カード付きのCD本体が欲しくなってしまったのだ。
当時『だんご3兄弟』のCDは何処へ行っても売り切れで、なかなか手に入らなかった。少しブームの熱が落ち着き始めた頃、ようやく手に入れることが出来た。『だんご3兄弟』を自分のものにできた時、串に刺さった団子のイラストがとても眩しく見えた。
毎日聴いて、歌った。学校にも持って行き、教室にあったラジカセで曲をかけてみんなで遊んだ。...…先生に注意された記憶はないから、今思えば、結構自由に育ててもらっていたんだな、と思う。
だんごの話には続きがあって、私たちが小学校卒業の際、クラスのみんなの声を収録した「声のアルバム」を製作したことがあった。この時のBGMは、もちろん『だんご3兄弟』だった(私中心で作ったから)。カラオケバージョンのだんごのタンゴのリズムに合わせ、みんなが自己紹介をする流れで編集してみんなに渡した。今のようにCDではなく、カセットテープだったので、友達と分担し、各自家でひたすら流しながらダビング(コピー)したので大変だった。誰が何を言ったのか覚えてしまうくらい何度も聴いた。もうすぐ卒業してしまうんだなという寂しさと期待を感じながら。
あの頃、何故、あんなに夢中になったのかはわからない。でも、狂ったように「だんご、だんご」と叫んでいた日々が、懐かしくもあり、遠い日の記憶になってしまったことに少し寂しさも感じる。あの声のアルバムは家のどこかにあるはず。今度探してみようかな。
お付き合いいただきありがとうございました。
編集:べみん
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