瞑想で自分の本音を見つけるのはいかが?
先日、自分のスマートフォンから某SNSアプリをアンインストールした。別に何かがあったわけではない。SNSの性質に何だか面倒くささを感じたのだ。嘘か本当かわからない情報に溢れ、見知らぬ誰かの発信に時々心が揺さぶられるこの感じは一体なんだ?……そうか、嫌ならやめればいい。そう思ったから、あの「広い世界に繋がっているようでとても狭い世界」と距離を置くことにした。抜け出してみるとなんてことはない。指一本で断ち切れる世界って、何か虚しい。
今回のテーマは、「#嘘」である。
あなたは他者に嘘をつきますか?
信頼関係を揺るがすような「致命的な嘘」はつかないようにしている。けれど……正直に告白すると、「必要な嘘」ならばつく。このままいくと自分自身や誰かが傷つく可能性がある時とか、無神経に土足で踏み込んでくる人へのボーダーラインを引くためとか、そういった「防御のための嘘」である。そういう人には正面から向かうのではなく、かわすのが一番だと思っている。嘘が嫌なら、無視すればいい。ここまでは、他者に対する嘘についての話である。
では、あなたは自分に正直ですか?
「自分に嘘をついていないか?」この質問には少し考えてしまう。正直とは言い切れない。「本当はやりたくない」と思いながら続けていること、「本当はこうしたい」とぼんやりと気が付いているのに勇気が出なくて足踏みをしていること、ああ、結構、あるなあ……そうやっているうちに時間だけが過ぎていく。
最近、朝と就寝前に10分ほど瞑想をしている。始めた理由は、自分の気持ちがわからなくなったからである。日々多くの情報に翻弄され、心が不安定になりがちだった。手軽にできる方法を探していたら瞑想に辿り着いた。
朝、瞑想をすると、心を静めて気持ちよく一日をスタートできるし、夜は頭をスッキリさせて眠りにつくことができる。私は音声による誘導瞑想を利用しているのだが、瞑想の最後に自分の在りたい姿をイメージする時間がある。初めは馴れずにぼんやりしていたが、回を重ねるうちに映像がクリアになっていく感覚を覚えている。心を静め、自分に意識を向けると本音が見えてくる。そして、ふっと浮かんだイメージに「自分に嘘をついている自分」を見つけることもある。時々もやっとすることもあるけれど、自分の心と静かに向き合う10分はとても贅沢な時間だ。瞑想終了後の静かな余韻に清々しい気持ちになる。
(YouTube「Wellness To Go by Arisa」より引用)
Arisaさんは、バンクーバーに在住の元医師のヨガインストラクターである。瞑想だけでなくヨガも取り組みやすくて好きだ。
そう言えば、以前こんな記事を書いたのを思い出した。寝る前はこちらがお勧めである。よろしければご覧いただきたい。
まだまだ油断を許さない不安定な状況に不安を覚えたり、メディアやSNSでの情報疲れをしている方が多いと思う。そんな今だからこそ、静かに自分の心と向き合う時間を持つことで、ご自身の本音を探ってみてはいかがだろうか。
文:彩音
編集:アカヨシロウ