夏と言えば、「チューペット」!
アイスを食べると咳が出る。何だか喉の奥がくすぐったくなるからだ。一族そろってそういう人が多いから、アイスを食べるとみんなそうなるものなのだと思っていた。そうではないのだと気が付いたのは、結構な大人になってからだった。「え、嘘でしょ?何でみんな咳が出ないの?」......と言ったかどうかは忘れてしまったけど、少し驚いたのを覚えている。
ゆっくり味わって食べたいけれど、のんびりしているとアイスはどんどん溶けていく。だから、アイスを美味しく食べるには、テンポよく食べる必要がある。咳が出たり、ツーンとする眉間を押さえる(←これは同意してもらえそう)......きっと、私がアイスを食べる姿はとても忙しなく見えると思う。
今回のかきあつめのテーマは「アイス」。子供の頃のアイスの思い出を語ります。
夏と言えば、チューペット!
(写真はお借りしました)
子供の頃、夏によく食べたのは「チューペット」だった。冷凍庫でキンキンに凍っているのを半分に割って食べる。オレンジやレモンとか(あとは思い出せない)いろいろな味があって楽しかった。最近見ないなあと思っていたら、チューペットが販売中止になっていたことを初めて知った。むむ......「チューペット」で通じるのかしら?
チューペットとは......チューペットは1975年から2009年9月まで前田産業が製造、販売していたポリエチレン詰清涼飲料である。 2009年に発覚した製造過程上の問題発生に伴い前田産業による生産は中止されたが、他メーカーから類似品が多数販売されている。 (wikipedia先生より)
「チューペット」が商品名だなんて今の今まで知らなかった。そして「チューペット」が氷菓子ではなく、清涼飲料水だったなんて初耳だ。更に、最近見なくなったなあなんて思っていたけれど、製造中止していたなんてもっと知らなかった。この世は知らないことだらけである。
幼い頃は1人で1本は食べられないから、お友達や家族とぺっきんしたのを半分こして食べていた。食意地のはった私は、最後の一滴を吸い尽くした後も余韻を楽しむために容器を噛んでいた気がする。ビニールの味がしても、なお噛むことを止めなかった。懐かしいなあ......
そう言えば、ここ数年、季節・気温に関わりなくあまりアイスを食べなくなった。なんとなく身体を冷やしたくないと思っているから?「あのカラフルな氷たちは、砂糖水+香料+着色料でできている」という知恵を付けたから?いやいや、もっと美味しいものを知ってしまったからかもしれない。
咳が出ても、眉間がツーンとなっても食べることを止めない、そんな「アイスまっしぐらな私」は、もうここにはいない。大人になってしまったのかなあ。。。少し寂しい気持ちもした。
「チューペット」亡き後も、「チューペット」に似た氷菓子は沢山あるみたい。久しぶりに「チューペット」に似た氷菓子を食べてみようかしら。もうすぐ梅雨も明けるみたいだから。
お付き合いいただきありがとうございました。
編集:ホン サチ
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