転職サイトと転職エージェント何が違う?利点や使い方を解明
最近、転職活動をする上で欠かせないのが「転職サイト」や「転職エージェント」。読者の中には、使ったことがある方もいるかもしれませんね。
近年「転職サイト」や「転職エージェント」の他に、「ヘッドハント」や「キャリアコーチングサービス」など、たくさんのサービスが存在しています。
そこで今回は「転職サイト」と「転職エージェント」にスポットをあてました。「違いがよく分からない」「そもそもどんなサービスがあるのか」など困っている方向けに、サービスの違い、仕組みや特徴、長所や短所などを徹底リサーチ!
手際よく確実に転職活動をしたい方、どちらのサービスを使っていいか分からない方は必見!今回の記事を参考に、自分に合ったサービスで転職に挑みましょう!
転職サイトと転職エージェントの違いとは?
転職サイトと転職エージェントの違いは、「転職活動をフォローしてくれる存在」の有無。
転職サイトはWebを活用したサービスで、各社のサイトに自分で登録し求人を探します。気にいった求人があれば応募して、面接日の調整なども自分で行う必要があり。すべてのサービスが無料で利用可能です。
一方転職エージェントは、登録者一人一人にキャリアコンサルタントがつき、マンツーマンで転職支援をしてくれます。キャリアの相談や求人紹介、面接対策、入社後のアフターフォローまで、様々なサービスがあります。
転職サイトと転職エージェントの違い比較表
転職サイトと転職エージェントの違いは以下の通り
▼転職サイト
お手軽さ:◎ インターネットがあればいつでもどこでも求人検索が可能。
求人数:◎ 業種、職種に関わらず多数の求人が掲載されている。
手間:△ 応募や面接日の調整、入社の手続きなどすべて自分で対応する。
キャリア相談:△ 履歴書の添削サービスなどはあるが、基本的に相談はなし。
▼転職エージェント
お手軽さ:◯ 登録は誰でもできるが、面談やキャリアの振り返りがある。
求人数:◯ 一般では応募できない非公開求人もあり。
手間:△ 求人への応募や面接対策、入社後のフォローなど手厚い支援がある。
キャリア相談:希望の職種へのコンサルや適職診断等のサービスがある。
転職サイトと転職エージェントどっちが使っているいる人が多い?
では転職活動中のみなさんは、転職サイトと転職エージェントどちらを使っているのでしょうか?
マイナビ転職エージェントサーチの調査によると、
転職サイトのみ 24%
転職エージェントのみ 26%
どちらも登録した 29%
その他 21%
「どちらも登録した」が最多となりました。両サービスに登録して、良好なサービスのいいとこ取りも転職成功の秘訣かもしれませんね。
転職サイトと転職エージェントどっちがおすすめ?上手に使い分ける方法
転職サイトと転職エージェント、どちらがおすすめかと言うと、両サービスにはメリット・デメリットがありますので、使い分ける必要があります。
例えば「すぐに転職しないが、どんな求人があるか確認したい人」や「自分でじっくり求人を見たい人」には転職サイトがオススメ。
「自分の市場価値を知りたい人」や「キャリアチェンジも視野に転職したい人」など、転職エージェントを利用するのがオススメでしょう。
転職サイトとは? 特徴を解説
「転職サイト」とは、インターネットを使って、いつでもどこでも閲覧できる求人のプラットホームのこと。サイトに記載されている業種や職種などを確認し、応募→面接日程の調整→面接→入社日や給与の交渉などすべて自分で応対する必要があります。
転職サイトのメリット
1. 手軽に使える
転職の時期や開始について、マイペースで転職に取り組めます。全サービスが無料で使えるのもメリットの一つ。休日や空いた時間に、気軽に活動できます。
2. 求人が多い
求人サイトに掲載中の案件にはすべて応募が可能。サイトにより8万件以上の求人が掲載されています。また求人により「未経験可」のポテンシャル採用もあり、応募の幅が広いのも特徴です。
3. 未経験など幅広く応募が可能
業種や職種により、未経験での応募可能求人もあり。将来を考えてキャリアチェンジしたい方やあこがれの職種などがあれば、応募して自分の市場価値を確かめるのも一つの方法です。
転職サイトのデメリット
① セルフサービスが重荷になることも…
履歴書や職歴署の作成、求人検索、応募メッセージの送付、面接日の調整、入社日や給与の交渉など、転職活動は意外と手間がかかります。現職が忙しい方などは、負担になることもあるため、計画的に進める必要があります。
② 孤独になりがち
応募して書類選考で落選なんてことが続けば、気分は落ち込み自信が持てなくなり、次の求人に応募できないなんてことも。現職の方などは、周りになかなか相談する機会もなく、気分が滅入ることもあるため、メンタルのコントロールも重要です。
③ 情報収集などが浅くなる
応募や面接時に求人企業について調べる際、表面的なことしか分らないということがあります。理由は企業のホームページなどしか情報がなく、企業の深堀がしづらいことも。入社してこんなはずじゃなかった!なんてことにならないようにしたいですね。
転職サイトのおすすめ三選
① リクナビNEXT
求人件数は約5万9千件、転職希望者の大多数が利用するサイト。求人の更新も週2回(水曜日・金曜日)で、最新の情報が閲覧できるのが魅力。国内最大級のサイトのため、使用している企業が多く、他のサイトでは見られない求人と出会える可能性も高いです。
② マイナビ
20~30代を中心に若手の採用に強みがあるサイト。「インターナショナル人材」や「エンジニア」など専門性に特化しているのも特徴で、女性の求人にも注力しています。また各地で開催される転職フェアなどで「企業」と「人」をつなぐ活動も好評。
③ doda
転職者の満足度ナンバーワン(電通バスリサーチ調べ)の転職サイト。求人件数は約13万件と他を圧倒しており、20代・30代向けの求人も充実しています。また一番の特徴は、転職サイトと転職エージェントが一体化している点も魅力の一つです。
転職サイトのサービスの利用の流れ
ここからは転職サイトのサービスの流れを説明しましょう。
① 転職サイトに登録する
転職サイトを検索して、名前やこれまでの職務経歴などを登録。サイトによりスカウト機能をONにしておくと、求人検索と同時に企業からのスカウトも受けられます。
② 自分の条件に合った求人を検索する
希望の職種や勤務地・年収にチェックを入れ、職務内容を確認して求人を検索します。サイトにより週数回の案件更新があるので、まめにチェックするのがオススメ。
③ 応募する
応募したい求人が見つかればすぐに応募しましょう。求人により掲載期間終了時期が異なるので、見つけたら即応募が鉄則。あとは書類が通過すれば面接の日程調整、面接になります。
転職エージェントとは? 仕組みを解説
「転職エージェント」とは転職希望者に代わって活動してくれるサービスのこと。これまでのキャリアや希望職種や転職時期などをヒアリングして求人を紹介という流れです。面接対策や紹介企業の情報なども教えてくれて、転職者の強い味方になってくれます。
転職エージェントのメリット
① キャリアに関する相談はすべて無料
転職エージェントに登録すると、専任の担当(コンサルタント)がつきます。これまでのキャリアの聞き込み、今後の希望条件(業種、職種、年収)を伝え、求人紹介が始まります。すべてのサービスは無料で使用可能。
② 非公開求人の紹介
Webで誰でも閲覧できる「一般求人」の他に、「非公開求人」というものが存在します。そんな求人を紹介してくれるかもしれません。企業が非公開にしている理由はさまざまですが、職種やスキルによりますが、レアな求人と出会える可能性もあります。
③ 手間や交渉などすべておまかせ
企業への応募や面接日の調整、面接対策、入社日の調整、入社後のフォローなど手間や時間がかかる事柄についてはすべて代行してくれます。特に面接対策は重要。人事の好みや人柄を熟知している場合があり、不安要素を取り除いてくれます。
転職エージェントのデメリット
① 職種やキャリアによって紹介求人が少ない
エージェントによって、得意な業界・職種があり、場合により紹介される求人が少ない場合があります。応募したい企業があっても、登録したエージェントが求人を保有していないなんてことも。登録の際は自分の希望にあったエージェントを精査しましょう。
② キャリコンサルトとの相性も重要
登録すると専任の担当がつきますが、その相性が転職成功を左右することも…。希望ではない求人を紹介されたり、コミュニケーションが取れないなど、場合により歯がゆく感じる場面があるかもしれません。
③ 入社を急かされる場合も
転職エージェントは登録者を入社させないと売上が発生しません。理由は主なエージェントが、紹介企業より入社予定者の年収の30~35%をフィーとして受け取るシステムがメインだからです。内定が出ても即決せず、一旦自分で考えることも必要です。
転職エージェントのおすすめ3選
①リクルートエージェント
テレビCMなどでもおなじみの人材会社。特徴は、業界最多の求人数やノウハウの豊富さです。リクルートエージェントにしかない上場企業の「非公開求人」などもあり。転職希望者の満足度も高く、知名度・実績ともにナンバーワンです。
②マイナビ
転職のポータルサイトも運営しており、特に20代若手の第二新卒にオススメのエージェントと言えます。金融、税理士、会計士など職種に特化したサービスも充実しており、これまでのキャリアがハマれば、スムーズな転職活動が可能でしょう。
③ビズリーチ
最近テレビCMでもよく見かけるのがビズリーチ。エージェントとしては後発ですが、ハイクラスの転職を希望するならオススメ。ヘッドハンターからのスカウトなど、他社では味わえないサービスがあります。
転職エージェントのサービスを利用する流れ
ではここから転職エージェントのサービスの流れを解説します。
①エージェントによるキャリアの聞き取り
Webより登録し、その後専任担当(コンサルタント)との面談。これまでのキャリアの聞き込み、転職の希望時期や希望の職種、年収など相談。あとは紹介を待つだけです。
②エージェントからの求人案件の紹介
希望内容をもとに、登録者と求人をマッチングし、求人をピックアップ。登録者に求人を紹介して、応募の有無を確認。希望の求人があれば、エージェントより紹介企業に書類が送付され、選考が実施されます。
③企業面接~内定
紹介企業の了承が得られれば面接となり、面接対策を実施。これまでの成功事例や質疑の内容など、エージェントならではのサービスを体感できます。面接後、紹介企業からOKが出れば内定となります。
転職サイトと転職エージェントは自分にあったものをうまく使い分けよう!
「転職サイト」と「転職エージェント」について解説しましたが、いかがだったでしょうか。それぞれ仕組みやメリットが違うので、もしかするとどちらを使うか迷っている読者もいるかもしれませんね。そんなあなたは、いったん両サービスとも使って転職活動してみるのも一つのやり方です。可能性も広がりますし、特に初めて転職活動される方は、実際に両方を使ってみることで、自分なりの気付きや向き不向きが分かるかもしれません。それを理解してから、うまく使い分けても遅くはありません。
転職活動をしていると、ネガティブになる場面があるかもしれません。そんな時は原点に戻って、「自分は何をしたいのか」「どうなりたいのか」を何度も冷静に考えて取り組む必要があります。転職は自分が幸せになるための手段の一つ。大事なのは、どんな会社と縁があるかなと楽しく前向きに取り組むこと。活動を通して、これまで自覚していなかった才能や考え方に気づくことができれば、その後の仕事に活かせるかもしれません。
この記事を少しでも参考にしていただき、あなたの転職が成功となるよう心から願っております。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。