『僕がウォール街で学んだ勝利の投資術 億り人へのパスポート渡します』
ウォール街の投資銀行やヘッジファンドで投資に取り組んできた高橋ダンさんの投資術が書かれた書籍。投資をすればお金を増やすことができるということを体現的に記している。
何故お金を増やすことが必要かというと、それによって人生の選択肢が格段に増えるということ。また、経済的な不安を減らすことができる。
投資はリスクもあるが、投資をしないことがリスクである。物価が上昇していく中、銀行に普通預金で持ち続けていても、お金の価値は下がる一方だ。
ダンさんの投資の考え方のベースは、収入から生活費を引いたものの7〜9割が「長期積み立て」、1〜3割を「短期投資」にする。
『シャープレシオ』とは一定のリスクのもとでどれだけ高いリターンを得られたかを示す指標で、シャープレシオが高いほど、リスクを抑えて効率よく、安定的にリターンを上げたということ。
自分の投資取引をスケジュール帳などに残しておくほうが、冷静になり、ルールもしっかり認識できるのでよい。失敗したら原因をたどり、その失敗をしないためにはどうしたらいいかを考えるうちに成功が増えていく。
投資に感情をいれない。ただ淡々と行うだけ。
過去のパフォーマンスが続くとは考えず、今後の分析の参考にするにとどめる。
ニュースより先にマーケットを見るようにする。そのほうが感情に左右されることなく冷静な判断ができる。ニュースはあらかじめ投資家に予想されて株価に盛り込まれていることも多い。
マーケットを見た後は、様々な国を扱うニュースを見ることが望ましい。
投資はメンタルが大切。損をしても次があるからと気にしない。
自分が設定したルールを守る。調子がいいからとその場その場でルールを変えることはリスクがある。コンスタントな小さな利益が大切で、たまにある損失は少なく食い止める(早めの損切り)。
ETF(Exchange Traded Fund 上場投資信託)やインデックス投資(投資信託)、特に海外のETFがお勧め。
少額から投資でき、通貨の多様化(分散)も図れる。
債権は株式に比べて資金を大きく増やすのは難しいが、株より安全性が高い。
金は未来の一番の保険。
長期積立は、リタイア後の資金や住宅購入などまとまったお金が必要な時のためのもの。売却するのはお金が必要になった時。タイミング関係なく、毎月買い続けよう。
投資はなるべく早くから始めよう。
長期積立は毎月、短期投資はトレンドを見て行う。
チャートの見方や、投資する対象のものについても紹介されていて、とても勉強になった。初心者向きに書かれていると思うが、私個人的にはまだまだ難しい部分、知らないこともたくさんあったので、本の中にある図など、もう一度よく見ながら読み直したいと思う。
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