『くじら』
可愛いくじらの冒険のお話かなーと思っていました。
ところが、、、
ある日浜辺にうちあげられたくじらのお腹の中ら、、、ビニールが!!
可愛いくじらの絵で考える環境問題。そして、1人から始まった小さな力がやがて大きな力になる様を描いています。
先日テレビでもマイクロプラスティックの問題を取りあげていました。
今、世界中で問題になっているプラスティック。
この本に出てくるような大きなビニール袋は海の生物たちの命を奪ってしまいます。また、小さなカケラとなったプラスティックでも大きめのものは魚たちの体から排出されますが、ごく小さなカケラは体内に蓄積されます。
まだどんな害が生じるのかは、専門家でもわかっていないそうです。
ただ、この魚たちを食べた大きな魚を動物や人間が食べると、、
そう考えるだけで本当にゾッとしますね。
蛇足ですが、今は南極の海からもマイクロプラスティックが見つかり、浮遊密度は最も多いところで*28万6千粒/km2もあったそうで、これは北大西洋の平均的な浮遊密度と同じ水準だそうです。一番害を受けにくい場所と言われている南極にこれほどまでにマイクロプラスティックが流れ着いているのにはビックリしました。
みんなで考えていかなくてはならない環境問題の一つであるプラスティック。この絵本が、大人と子供共に環境問題を考えるきっかけになるといいですね。
*平成28年9月26日 環境省 報道発表資料より