見出し画像

【明鏡天命】木の性質の女神たち

『新緑の女帝と千の花びらの踊り子 - 木の女神たちの物語』


太古の昔、世界が生まれたばかりの頃、
大地はまだ何も生えない荒野でした。

創造神の願いによって、木の女神アルボレアは
二人の姉妹を生み出し、世界に生命をもたらす役目を与えました。


姉のシルヴァーナは、凛とした佇まいの女神で、
その髪は木の幹のように深い茶色をしていました。

妹のフローラは、風に舞う花びらのように軽やかで、髪は季節ごとに色を変える不思議な力を持っていました。


シルヴァーナは力強く大地を踏みしめ、
そこから巨木が生まれ、森が広がっていきました。

彼女の存在は生命力そのものであり、
新緑の芽吹きを司る女帝として君臨しました。

一方、フローラは、
姉の作り出した森の中を軽やかに舞い、
その足跡には色とりどりの花々が咲き誇りました。



二人の性質は全く異なっていました。



シルヴァーナは秩序と永続性を重んじ、
一度定めた森の形を変えようとはしませんでした。

対してフローラは、常に変化を求め、
季節ごとに異なる花を咲かせることを楽しんでいました。


ある時、二人の間に軋轢が生まれました。


シルヴァーナは妹の気まぐれな性質を危険視し、
フローラは姉の頑なさに息苦しさを感じたのです。

二人の対立により、
世界の調和が乱れ始めました。



創造神は二人を諭しました。

「シルヴァーナよ、
お前の強さと永続性は大切だ。
だがそれだけでは、生命は進化できない。

フローラよ、お前の多様性と変化は美しい。  
だがそれだけでは、生命は根付くことができない。

二人の力が調和してこそ、
真の生命の輝きが生まれるのだ」

二人は創造神の言葉を胸に刻み、
深く思索しました。



シルヴァーナは、
自身の強さが時に硬直化を招くことを悟りました。彼女は自問しました。

「私の永続性は、
どうすれば生命の進化を促す力となるだろうか」

 

そして、妹フローラの柔軟さの中に、
自身の力を豊かにする鍵があることに気づいたのです。

 

一方、フローラは自身の変化が
時に不安定さを生むことを認識しました。

「私の多様性は、
どうすれば生命の根幹を支える力となるだろうか」

と彼女は考えました。

そして、姉シルヴァーナの強さの中に、
自身の美しさを永続させる方法があることを理解したのです。


シルヴァーナは言いました。

「私の強さは、あなたの柔軟さによって、 
より豊かに、より生命力に満ちたものとなる」


フローラは応えました。

「そして、私の多様性は、
あなたの永続性によって、より深く、
より意味のあるものとなる」



二人は互いの手を取り、
それぞれの力を認め、補い合うことを誓いました。


シルヴァーナは、
自身の強さを柔軟にし、
進化を受け入れる術を学びました。

フローラは、
自身の変化に一貫性を持たせ、
持続可能な美しさを創造する方法を見出しました。
 


それ以来、
シルヴァーナの作り出す強靭な幹と枝は、
フローラの咲かせる美しい花々を支える基盤となりました。

フローラの花々は、
シルヴァーナの森に彩りと多様性をもたらし、
新たな生命を呼び寄せました。


春になると、
シルヴァーナは新緑の葉を芽吹かせ、
フローラはその中で桜や梅の花を咲かせます。

夏には、シルヴァーナの深い緑の森の中で、
フローラのひまわりや朝顔が輝きます。


秋には、シルヴァーナが紅葉を司り、
フローラは秋桜を咲かせて森を彩ります。 

冬には、シルヴァーナの常緑樹が雪をいただき、
フローラは可憐な梅の花を咲かせて春の訪れを告げるのです。


こうして、姉妹の調和により、
世界は四季の移ろいと生命の循環を得ました。

人々は、シルヴァーナに強さと忍耐を、
フローラに美と変化を祈るようになりました。





明鏡天命において:
まず、ご自身の命式を調べます。
(出生時間は分からなくてもかまいません)

命式の『日柱の干支』の欄に注目してください。
干支とは、十干×十二支の2つの星の組み合わせを意味しています。

(例えば、庚辰=十干の庚×十二支の辰のこと)


日柱の十干があなたのメイン星になります。


日柱の十干が甲(きのえ)の人は、
シルヴァーナの祝福を受け、強靭な意志と揺るぎない信念を持ちます。
あなたは目標に向かって着実に進み、周囲に安定と信頼をもたらします。

日柱の十干が乙(きのと)の人は、
フローラの祝福を受け、柔軟な思考と豊かな創造性を持ちます。
あなたは変化を恐れず、常に新しい可能性を見出す力を持っています。


明鏡天命-木の性質の女神たち



いいなと思ったら応援しよう!